新藤兼人監督の、最後で最高の映画と言われる
「一枚のハガキ」を見た。
監督99歳というから、「最後」のは、本当だろうと思った。
大変失礼ながら、「最高の」は……、まあ、興業的に言っても、
そう言うわなあ、と思って行った。
見終わって、ほんとうに「最高の」映画だったと、自分の不明を恥じた。
セットはシンプル、
話の結末もだいたい予測がつきながら、場面ごとに感動した。
二人もの夫を戦争で亡くした妻の大竹しのぶと、
生き残って帰還した兵士を演じた豊川悦司はむろん文句なしだが、
大竹の舅、姑を演じた柄本明と倍賞美津子もよかった。
ことに縊死する直前に食事をする倍賞美津子の表情には唸った。
大竹しのぶは群を向いてうまかった。
演技ではなく魂がのりうつっていた。すごい女優だ。
絶望と希望を見事に描いた映画だった。
「一枚のハガキ」を見た。
監督99歳というから、「最後」のは、本当だろうと思った。
大変失礼ながら、「最高の」は……、まあ、興業的に言っても、
そう言うわなあ、と思って行った。
見終わって、ほんとうに「最高の」映画だったと、自分の不明を恥じた。
セットはシンプル、
話の結末もだいたい予測がつきながら、場面ごとに感動した。
二人もの夫を戦争で亡くした妻の大竹しのぶと、
生き残って帰還した兵士を演じた豊川悦司はむろん文句なしだが、
大竹の舅、姑を演じた柄本明と倍賞美津子もよかった。
ことに縊死する直前に食事をする倍賞美津子の表情には唸った。
大竹しのぶは群を向いてうまかった。
演技ではなく魂がのりうつっていた。すごい女優だ。
絶望と希望を見事に描いた映画だった。