パソコンで問題が生じたが、ケーブル会社もメーカーも
いざとなったら相手にしてくれない。
困ったなあ、と思案していて、ふと思い出したのは
まだ顔も見たことがない友だちの孫のことである。
たしか、夏休みで名古屋から来ているという話だった。
今年中学を卒業したばかりと聞いているが、
いまどきの男の子ならなんとかなるかもしれない!
「ねえ、今、マゴそこにいる?」
と電話した。
いつもマゴがマゴがと聞いているが、名前も知らない。
「おるよう」
「代わってよ」
「どうしたと?」
「あんたじゃ、わからんから、かわってよ」
マゴは
「見てみないと電話じゃわかりませんから」
すぐに飛んできてくれた。
おお、その身軽さ!
そして、弱冠15歳の初対面のマゴは、
ばあさんがさんざん苦戦した難問を、
クチュクチュクチュっとオモチャでもいじるようにマウスを動かし、
えいやっと解決してくれたのである。
その上、また僕でわかることでしたら……と温かい言葉を残して、さあっと帰って行った。
ああ、可愛い!