テレビで国会中継を見ると、議長席のすぐ下で記録をしている人たちがいる。
彼らは人が話す速度で、一言一句を即座に正確に記録する速記者たちである。
いわば議会の黒子役だが、
日本の議会政治が始まった明治23年からずっと会議録を作り続けてきた人たちである。
その彼らの目から見た戦後の議会史とでもいえる
「速記者たちの国会秘録」新潮新書、菊地正憲著を読んだ。
大物政治家たちの知られざる一面や、議事堂内の裏面史として面白かった。
国会の速記者になるためには、
衆参議院の速記者養成所を経てさらに採用試験があり、中々の難関と聞いていた。
しかし、その養成所も平成17年で生徒募集を打ち切られたそうである。
音声同時翻訳のパソコンなどもある時代だから、やむを得ない流れではある。
超人的な早技で書きとり、それを反訳する仕事に注目し、
彼らの知識と教養を高く評価してこの本を著わして下さった菊池正憲さんには深く感謝と敬意を表したい。
なぜなら、風子ばあさんの亡父も、戦前戦後、激動の時代を衆議院の速記者として生きた一人だからである。
父をしのび、なおかつ時代の趨勢を思う一冊であった。
彼らは人が話す速度で、一言一句を即座に正確に記録する速記者たちである。
いわば議会の黒子役だが、
日本の議会政治が始まった明治23年からずっと会議録を作り続けてきた人たちである。
その彼らの目から見た戦後の議会史とでもいえる
「速記者たちの国会秘録」新潮新書、菊地正憲著を読んだ。
大物政治家たちの知られざる一面や、議事堂内の裏面史として面白かった。
国会の速記者になるためには、
衆参議院の速記者養成所を経てさらに採用試験があり、中々の難関と聞いていた。
しかし、その養成所も平成17年で生徒募集を打ち切られたそうである。
音声同時翻訳のパソコンなどもある時代だから、やむを得ない流れではある。
超人的な早技で書きとり、それを反訳する仕事に注目し、
彼らの知識と教養を高く評価してこの本を著わして下さった菊池正憲さんには深く感謝と敬意を表したい。
なぜなら、風子ばあさんの亡父も、戦前戦後、激動の時代を衆議院の速記者として生きた一人だからである。
父をしのび、なおかつ時代の趨勢を思う一冊であった。