机の上

我、机の上に散らかった日々雑多な趣味(イラスト・劇画・CG・模型・HP・生活)の更新記録です。

手塚治虫 ロマン大宇宙 大下栄治著

2022-12-08 05:09:01 | 本の読味

 数年前、孫達と近所の図書館に出かけた。児童書やら絵本を借りに行ったのだが、驚いた。児童向けの伝記集の中に手塚治虫の本があったのだ。キューリー夫人や野口英世の間に手塚治虫とは自分でも意外であった。

 もっと言うと、さらに前の事である。資料探しに隣町の図書館に出かけた折に、なにげに棚を見ていると、手塚治虫を論じた本が十冊近く並んでいた。著者は大学の先生を始め知識人によるもので、その多さに圧倒されてしまった。

 今更であるが手塚治虫の偉大さに驚いた。子供の頃から駄菓子や玩具と横並びの漫画、マンガ作家であるが、今やマンガの神様と称されている。最近、孫に買ってあげた伝記本にもその名前があった。

              

 そういう訳で、最近また手塚治虫の名前が眼前から立ち上がってきたのである。そうでなくても、常日頃から古書店に寄った時などは掘り出し物があれば購入しようという意識はあった。それで入手した本がこれである。

  

 手塚治虫は子供の頃は治虫ではなく手塚弱虫であった。という所まで読んでいる。家が裕福ゆえに周りの子からいじめられていたのだ。しかし、それにもめげず子供達を家に招待してあげるのだ。

 手塚の父は趣味人で漫画も描くし好きだった。母も手塚がいじめられて帰ってきても優しくさとすのだった。家には漫画本も豊富で遊びに来た子供達はむさぼり読んだ、そして手塚は彼らに漫画も描いてあげるのだ。

 喜ぶ彼らに、手塚はのめり込むのだ。そんなに喜んでくれるのなら、もっと描いてあげよう。一躍手塚は学校のヒーローになるのだ。上級生やクラスの子からも苛められなくなった。人間手塚治虫の出発点だ。

 まだ最初の方で、先は長いし、今更のエピソードで、なんだか読まなくても良い気がしてきたが、父が漫画を描ける人には驚いた。テレビドラマの父役を演じた宝田明の顔が浮かんだ。

 自分も知らない本当の手塚治虫に会えるかもしれない。

 

 
   


映画の看板 、 キム・ノヴァク

2022-12-07 06:20:17 | 映画の味方

 キム・ノヴァク出演の映画「黄金の腕」は昔にテレビの洋画劇場でも観たし、近年では動画サイトでも観る機会を得た。記憶では「黄金の腕を持つ男」として頭に残っていたのだが違うようだ。気になるので調べてみた。

 映画「007黄金銃を持つ男」の原題は、この「黄金の腕」のパロディであるとあって驚いてしまった。そういえば、「007ゴールドフィンガー」のボスが持っていたのも黄金のリボルバーであり、彼もまた黄金銃を持つ男だ。

 余談だが日本の玩具モデルガンも金色である。銃刀法で規制され金属製のモデルガンは黄色、白色に塗らなければならくなった。黒色は許されないのだ。以後モデルガンは金色で販売され、所有者は皆、黄金銃を持つ男になった。

 話しが横道にそれた。絵はそのキム・ノヴァクであるが、一応完了とする。随分と時間が掛かってしまった。不満は残るが次に繋げようと思う。もっとラフな画調にしたいのだが液タブの性能に限界があるようだ。こちらの手の早さに作動が遅延する。

 なかなか黄金の腕になれない身の上である。