当時、映画「007危機一発」に出演のダニエラ・ビアンキは二十歳そこそこだったいう。しかし中学生坊主には三十過ぎの妖艶な人妻にも見えた。劇中に彼女は二人の女を演じている。ひとりは組織に忠実な愚直な女。もうひとりはボンドに魅せる御茶目な女。
私生活の彼女はふたり目の女に似たタイプの女性だ。屈託がなく天然で、それが為に撮影中に周囲に誤解を招いていたという。反面そこがショーン・コネリーに気に入られたという。劇中、二人が列車での逃避行中は、おそらくは仕事を忘れて楽しんでいたのではないかと思う。
この一作で彼女は人気絶頂になった。しかし仕事に欲がない彼女はさっさと芸能界を引退してしまった。中学生坊主は恋する女性にふられた気分だった。すがるように彼女の主演作を、のちに観たが記憶に残らないほどの駄作だった。その後のボンドガールには目もくれずである。
宣材写真を横目にディフォルムして描いていたらアメコミ風になった。雪が昨日から降ったり止んだり・・・・。今朝はじめての雪かきをする。