このところ、エリザベス・テイラー出演の映画を観ている。「陽のあたる場所」「ジャイアンツ」と来ている。この二作の映画の監督は、あの西部劇の名作「シェーン」の監督でもある。
それでは、という事で「シェーン」がらみの思い出話しをひとつ。映画「シェーン」の公開は1953年とあるから、自分が小学一年生で学校の行き帰りで見ていた映画のビラはリバイバルであったわけだ。
シェーンが馬上で少年と別れを告げているビラを眺めるのは楽しみであった。そのビラは馬屋の板壁に貼られていて、一層の雰囲気を醸して出していた。馬屋では馬の蹄鉄の交換がされていた。
当時はまだ馬が生活の要であった。昭和33年頃の話しである。馬は農耕はもちろん交通、運輸と大活躍で街中では馬が連なっていた。夏は馬車、冬は馬そりで、今思い出すと西部劇さながらの光景であった訳だ。
小学五年生くらいまで街中で活躍していた馬だが、東京五輪の昭和三十九年頃を境に突然見なくなった。自動車社会に突入したのである。信号機の設置が追い付かず、道路を横断するのも一苦労であった。
映画「シェーン」はその後テレビの洋画劇場で観て、劇場の二流館でも観た。いずれにしても懐かしい思い出だ。春一番、雪が溶けて風が吹く。その風を当時は馬糞風と言う。気を付けていないと口に藁が入る。今は昔、札幌での話しである。
絵は少し外れて、同じエリザベス・テイラー主演の「予期せぬ出来事」のイラストである。監督はアンソニー・アスキス。この監督の作品に「黄色いロールスロイス」というのがある。これも当時は封切りで観た。話しは尽きないのでこの辺で。