家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

心地よい風

2006年09月24日 | 家について思ったことなど
きょうは、年間ベスト3入り確実と思われるくらいの心地よい風が入る日だった。
初秋の晴れた日は窓を開けておくにかぎる。

こういう日に住宅営業をする人達は家の快適さについて何をアピールするのだろう。
初夏や初秋の最高に気持ちのいい日にアピールできるのは、性能で言えば風通しや眺望だろう。設備でいえば縁側やウッドデッキか。
だけど、これらのキーワードの中で実際にセールストークとして語られているのはウッドデッキくらいじゃないだろうか。

住宅にとって、きつい季節に快適に過ごす性能だけでなく、快適な季節の快適さをたっぷり享受できることだって重要なことだ。そういうキーワードがあまりでていなさそうなことは少し寂しい。

やまぼうしの実を食べてみた

2006年09月18日 | やまぼうし
 
きょう、やまぼうしの実が一つ落ちているのを妻が見つけてひろってきた。
赤くなってきてはいるが、去年見た赤くなった実とくらべるとまだ赤みが足りない。
まだ熟しきれていないうちになんらかの拍子に落ちてしまったようだ。
ただ、私は生来の貧乏性ゆえにもったいないという感情を抑えきれず、食べてみることにした。
去年は食べられる実であるとは知らないうちにいつのまにか落ちてしまって食べられなかったのだ。

半分に切って妻と分けた。
妻は警戒心が強いのでまず私が食べてみた。
びわのような、柿のような不思議な味だったが、ちゃんと甘かった。
恐る恐る口にした妻も意外そうな顔をしていた。

やまぼうしを見てみるとあと3つほど実が赤くなっているのを確認できた。
もう少し赤くなったところでまた食べてみようと考えている。

高野槙(こうやまき)の風呂――お印に便乗

2006年09月13日 | 山小屋・ログハウス
 
秋篠宮家のご長男の名前が「悠仁(ひさひと)」さまと決まり、お印(しるし)は高野槙(こうやまき)となった。お印とは、身の回りの品に書いたりするトレードマークのようなものだという。
おそれながらこれに便乗して、我が山小屋の高野槙の風呂のことを紹介してみる。

高野槙という樹種をはっきりと意識したのは、4年ほど前だったろうか。
山小屋に設置する風呂桶を探しに、父とともにある職人気質の風呂桶屋にいったときからだ。
それまでも耳にしたことはあったが、自分が通常使う語彙にはないものだった。

訪れた風呂桶屋には、檜風呂や、この高野槙の風呂があった。
檜好きの父ゆえに、檜風呂になびくかと思ったが、案外あっさりと高野槙の風呂に決まった。
山小屋は内装材にも自家伐採した檜を多く使うため、風呂桶は別の樹種でもいいだろう、との判断。もちろん、檜風呂より多少なりとも価格が安いこともあった。
この高野槙の風呂、使ってみれば木肌がやわらかなだけでなく、湯がさめにくい。私は山小屋に宿泊すれば夜と朝の2回は風呂に入ることにしている。普通の住宅でもオススメである。

さて、現在私が仮に風呂桶屋だったら、「親王ご生誕記念」「高野槙の風呂あります」ってな看板を掲げることだろう。
木の風呂桶屋さんにとってちょっとした商機と思うのだが、どうだろう。
少なくとも、こういうことをきっかけに木の風呂ファンが広がるとすれば喜ばしいことといえる。
失礼ながらいまどき木の風呂を扱う風呂桶屋さんの多くは、ネットで情報収集したり、機敏に情報発信したりということには疎いと思われる。このブログを読んだ方で知人に風呂桶屋さんがいたら、是非このアイディアを伝えてほしい。
高野槙の風呂の価値が相対的に高まれば貧乏性の私はきっと得した気分になる、とセコイ考えもあったりする。


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高野槙(こうやまき) 
天然の分布、中部以南で紀州地方などの高野山付近に多い事から「高野槙(こうやまき)」と呼ばれています。材色は黄白色で檜以上の光沢があるとも言われ、耐水湿性も木曽五木の中でも最長で、黒ずみにくい特長があり、木風呂や船舶材、浴室建材などによく使われます。
(檜創建webサイトより)
http://hinokisoken.jp/products/a_hinoki/index.html
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「結婚できない男」やっぱり面白い

2006年09月12日 | その他
初回を見て立てたエントリでドラマに入れ込むことはない、なんて書いておいてなんだが、いまやこのドラマにすっかりはまってしまったようだ。
相変わらずツッコミどころを探していたりする(さすがに後から「花柄」を要望する施主はいないんじゃないの?)のだが、キャラクターの存在感の面白さに引きずり込まれている。
憎まれ口たたく人間やデリカシーのない人間っていうのは実は結構好きだったりする。
調子のいいこと言ってばかりいる人間よりは信頼できそうだから。

だけど、自分が桑野のような建築家と家づくりをするとシミュレーションしてみると、「結構だ」とか言われて断られそうである。
やはりマッチングというのは難しいのだろう。そういうシーンで苦労している人がなにやら思い浮かんでしまう。



ところで、最終回はいったいどうなるのだろうか。読めない・・・。


200年住める「長寿命住宅」を普及させるには

2006年09月04日 | 家について思ったことなど
読売新聞の記事より(↓)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20060904it06.htm

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200年住める「長寿命住宅」、政府・与党が普及策

 政府・与党は、建て替えをせずに長期間住み続けることができる「長寿命住宅」の普及策に乗り出す。 現在は30年前後とされる日本の住宅の“平均寿命”を10年後に40年、50年後には最長200年まで延ばすことを目指し、住宅の構造を変え、維持管理の仕組みを整備する。
 長寿命住宅の建設を進めるため、税制などの優遇措置も検討する。少子高齢化対策の一環として住宅の建て替え負担を減らし、今後の社会保障の負担増に備える狙いがある。
 耐震技術が進歩し、建築基準も厳しくなって、30年前後とされる日本の住宅の寿命は、強度面では延び続けている。だが、現実にはかなりの住宅が、住人の世代交代に伴って「間取りが使いにくくなった」などの理由で、まだ使えるのに建て直されている。長寿命住宅は、柱や基礎などの構造を丈夫にするだけではなく、家族構成や年齢などに応じて間取りを簡単に改装できる住宅を増やすことで実現する。
 自民党の住宅土地調査会は、月内に「200年住宅ビジョン」の骨格をまとめる。骨組みの耐震強度を高め、壁を取り払って間取りを自由にできる「スケルトン・インフィル」の普及を目指し、長寿命住宅にかかる消費税、固定資産税や購入者の所得税の軽減、住宅ローン金利の優遇などを検討項目に盛り込む。
 住宅の長寿化が進めば、街並みが落ち着き、地域で長期的なまちづくりを促すことにもなる。新築や改築による資源消費や廃棄物を減らす効果も期待できる。
 ただ、新築や建て替えが減ると住宅関連業界の売り上げ減につながる。短期の建て替えを前提とした都市計画整備に遅れが出るといった弊害も予想される。自民党はこうした課題の克服策も含め、来春までに長寿化の具体策をまとめる方針だ。
(2006年9月4日14時40分 読売新聞)
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200年住宅という方向性は高く評価したい。
家をできるだけ長持ちさせたい私も、しっかりした構造とスケルトンインフィルの考え方は意識した。
さらにそれを税金面で優遇しようというのも歓迎したい。
うまくやれば、住宅性能表示の普及と相乗効果が生まれるかもしれない。

ただ、税制の優遇策はともかく、家を長持ちさせるのは性能だけではないと思う。逆に性能にとらわれすぎるとその折々での最新の家の性能がまぶしく見えて、まだ十分住めるのに建て替えたくなることだってありうる
本当に普及させたいのであれば、「あたらしいもの好き」「メンテナンスに関心が低い」という風潮が支配的であることもなんとかすべきではないだろうか。

新しさだけでなく、家の古さだって誇れるような価値観を育てることが重要ではないのか。
新品の良さは誰にも直感的に理解できるが、経年美や、モノを大事に使うことだって評価されるべき。そういうムーブメントを盛り上げないと、常に世間一般の評価が「築年数の若い家>築年数の古い家」となり、長寿命住宅の普及につながりにくくなる。

何度か提案している「築年数別に古い住宅を評価する建築賞」(関連エントリ→その1 その2)ってやる意義があるんじゃないのかって、あらためて思う。


<参考>家の寿命にからめたその他のエントリ↓

メンテナンスフリー考
http://blog.goo.ne.jp/garaika/e/2e84d00772bbc209cbd9e4b2a83d35c9
ビンテージ住宅
http://blog.goo.ne.jp/garaika/e/1c611fb0ca1461e63c8d4b6124874963
家の寿命
http://blog.goo.ne.jp/garaika/e/b950612de3fcbe7093b2dad2fb32aa10
お得な話
http://blog.goo.ne.jp/garaika/e/f016faf4e2d7a2efb70ca940653f6a08