父の普請道楽の直近案件である「板塀作り」が完成に近づいている。
メインの板張り作業が完了したのだ。
柱を渡す長さの板を板幅分だけ間をあけて順に横張りし、そのあいた部分を埋めるように柱の裏側から交互に板を張ってある。
普通の身長の人間の目線からなら居室は見えず、プライバシーは守れる。
一方、塀に近い位置にいれば、目線を上に動かしたり下に動かしたりすることによって上下のどちらかに隙間がちらりと見える(平行目線ではないので居室は見えない)。これで塀の前後に立つ人の「けはい」を感じることができる(関連エントリ→
LINK)。視線を完全に防ぐ塀よりは防犯効果があるように思っている。
また、この塀は風をゆるりと通す。風が好きな住人(関連エントリ→
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我が家の「外部とのつながりを保つ」というコンセプト(関連エントリ→
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なお、この構造は我が家のオリジナルではない。どんな塀にしようかと地域のいろいろな塀を見て回ったときにこれと同様の塀を採用している例を2件見つけ、家族で「この構造にしよう」と決めた。
上記のような解説を誰かから聞いたわけではなく、上記のような要件を考えてから参考物件を探した結果だ。
「モノからアプローチするのではなく、コトからアプローチする」
それが家作りで肝心なことであることをあらためて主張しておきたい