先日、シモキタ(下北沢)にある
建築BARに寄った。
ネットを通じて知り合いになった
朝妻さんが経営している。
建築プロデューサーという職業を持つ朝妻さんだからこその「建築BAR」だが、建築関係の会話をしなければならないということはない。誰でも寄って楽しめるBARだ。
様々な個性を受け入れていたシモキタという街も大手資本系列の飲食店まで受け入れた結果、以前と比べると「ファスト風土」化(関連エントリ→
LINK)が進み、街の個性は徐々に失われている。その中で「建築BAR」は個性のある店として古きよきシモキタの伝統をかいまみせている。
下北沢駅南口から3分程度のところにあるものの、駅前の喧噪から切り離された静かで落ち着いた空間。高い天井と大きな窓、2階という低層なのに夜景を眺めている感覚。このここちよさは穴場といっていいだろう。
泥酔や愚痴には罰金をとる(もちろん洒落)というメニューがさらりと書いてあるせいか、客層もよい。
私がいた時間にも魅力的なご婦人が2名おられた。新幹線の時間が迫ってきたのと、泥酔しそうになってきたのとで、しばし会話した後、後ろ髪を引かれつつ退店した。
なお、開店祝いに以前私がプレゼントした
手作りの手帳は来店者の自由帳として利用されていた。
私も一言、garaikaという言葉がどういう意味がある言葉なのかという、どうでもいい知識を書いておいた。
訪問にあたり、なかなか手に入れにくいお酒を持参し、置いてきた。建築BARは基本なんでも500円だが、あの酒を500円で飲めるところはなかなかないので、今がチャンスである(と言ってもだいぶ飲んでしまったので残りは限られている:笑)。
さて、話はやや変わる。
しばらく前に、弁護士BARというBARを開こうとした弁護士に弁護士協会がクレームをつけたニュースがあった。建築BAR訪問記念に今後、いろいろな専門家BARが出てくるのを想像してみた。
・医師BAR
病気の相談や健康法の会話の場。と思いきや、婚活会場になったりして。
・看護婦BAR
来店したとたんベッドに寝かされてお酒は点滴で注入したりする。新手の風俗産業だと間違えて入ってくる客が続出しそう。
・税理士BAR
税金対策の相談は飲まずにやったほうがいいでしょうね。
・教育BAR
教師や塾講師とお受験ママさんたちが集う。あまり酔えそうにない。
・理容師BAR
またの名をバーバーBAR。酔っぱらった理髪師には頭を刈ってほしくないなあ。
・スタイリストBAR
服装に悩む人とスタイリストの集い。これは結構いけるBARになるかも。
・コスメティックBAR
普通のBARは薄暗い照明だが、このBARは異常に明るい。カウンターにはお酒よりも化粧品がずらりと並ぶ。ボトルキープならぬ化粧品キープができる。ただ、赤くなるのはお酒のせいかファンデーションのせいかわからなくなったり。むしろお酒抜きで新手のビジネスにできるかも。
・マッサージBAR
お酒とマッサージで気持ちよくなって寝てしまいそう。
・課長BAR
中間管理職しか入れない。愚痴だらけのBAR。島耕作のように、うまくいけば部長BAR、取締役BAR、社長BARへの道がある。
なお、住職がバーテンダーをやっている坊主BARというのは実在する。しかも数件(例えば→
ココ)。一方、神父BARとか牧師BARは聞いたことはない。お経と聖書とではどちらかというとお経の方がお酒を飲みやすい気がする。それは我が家が仏教徒のせいだろうか。