家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

即買いすべし Begin4月号

2009年02月22日 | レザークラフト


Beginという雑誌がある。若手男性社会人向けのファッションマガジンで、ノリが完全に若者向けなので、私のようなオジサンが普段手に取るべき雑誌ではない。
しかしこの雑誌、実は革細工をやる者にとっては要注意なのである。ときたまレザーグッズについての貴重な記事が載ることがあるのだ。
この4月号はとてもいい特集があった。「革小物検定2009」というのがその特集なのだが、その中で特によかったのが、「あの名作革小物のびっくり『解体新書』」という記事である。定番の革小物を分解して、すべてのパーツを並べて解説してある。以前の号にもこうしたパーツを分解した記事があったが、今回は5種類も分解してくれてあるのだ。
コレ、作り手の目線で見るといろいろな発見があってとても楽しい。型紙をつくるのにものすごく参考になる。レザークラフトをやる人はぜひ買うといいと思う。Begin流に言えば「即買いするしかないっしょ」である。

   


Doblogの障害で損害賠償請求はできるのだろうか

2009年02月16日 | その他
2月8日から、Doblogというブログサービスが障害中で、1週間以上何も見れなくなっている(2月16日22:00現在)。
このサービスを提供しているのはNTTデータというIT業界では名が知れた大手企業である。
ボランティア的にフリーソフトを供給するような個人の仕事ならいざ知らず、大企業がこれだけ長期間サービス停止状態を解消できないとは信じられない失態だ。

さて、私はこの失態がどのように収束するのか興味がある。
システム障害に関わるテクニカルなことではない。補償問題のことである。

ブログには個人の記録としての用途がある。もし過去ログが復旧できないなどという事態になった場合、運営企業を信用して利用していたユーザーは納得できるだろうか。
個人にとって勝手に日記帳やアルバムが捨てられてしまったのと同じくらいのダメージである。
そしてブログの場合、筆者だけの損害ではない。資料的価値がある記録(例えば食べ歩き情報とか)や、参考となる高い見識が盛り込まれた文章などは読者にとっても大事な情報資産であるわけだ。復元できませんと言われておいそれと納得できるものではない。
私も個人読者としてファンになっているDoblogユーザーのブログが見れなくなってつまらない思いをしている。

これが有料サービスならば、ユーザーとして「金返せ!」と詰め寄ることもできるが、Doblogは無料サービスである。簡単に損害賠償請求なんてできるとも考えにくい。

自分が被害にあったことを考えてみる。
ブログにアップするために文章ファイルを作ってから入力することが多いので、オリジナルの文章ファイルは記憶媒体に結構残っている。しかし、アップしたあとのコメントやトラックバックのデータまでは保存してはいない。これがなくなってしまったら相当に落ち込むだろう。

この障害の成り行きによっては自分のブログ情報のバックアップや、ネット上の優れた個人発の情報を魚拓などで保全するということを意識せねばならない。
そう考えると定期的にバックアップし、そのファイルを運営企業ではなくユーザー個人や第三者が保存するようなサービスが必要かもしれない。

記録、データの喪失は、ネット全体の価値を揺るがしかねない。NTTデータという会社がそれを意識できていないとは思いたくはない。時間はともかく過去データの復旧は何が何でもやるべきだ。

円錐赤鉛筆のメモリー

2009年02月07日 | その他


以前、コクヨのフリーカットメモ「Tidbit」に関するエントリにTBしていただいたビックリクスさんの「机上の楽園Blog」を覗いてみたら、「鉛筆はどこまで使えるのか?」というエントリがあった。
ちびた鉛筆をオブジェにしている身としては非常にそそられるタイトルだった。
そのエントリ文章中には「円錐になるまで使いきった色鉛筆」というさらに気をそそるキーワードがあり、それが紹介されているサイトを早速みてみた。
デイリーポータルZの企画記事「文房具じまん」↓がそれ。
http://portal.nifty.com/cs/1000yen/list/148/1.htm

たしかに円錐になるまで使われた赤鉛筆がそこにあった。ただ、なぜかその姿におもいっきり既視感を覚えた。
しばし脳内を探ると「自分はこれと同じものを以前たくさん持っていた」ということを思い出した。記憶をたぐり、保存場所を探し、目指すものを見つけた。
それがコレ↓である。

  

「ほぼ円錐」を含めて、円錐になるまで使った赤鉛筆が50本、青鉛筆が1本。
自分が作り上げたものなのに、お宝発見気分になったのは、これが15年以上前のものだったからだ。すっかり忘れていたのだ。

当時の私が所属していた職場では、赤鉛筆を大量に使っていた。紙に印刷or手書きされたデータや文章をチェックするためだ。
そんな仕事をえんえんとやっていると、ちょっとした合間に遊びの要素を交えたくなってくる。その中で出てきた「いっそのこと極限まで使ってしまえ」という発想は自分の貧乏性気質にもマッチした。
鉛筆削りで円錐になるまで削り込んだ赤鉛筆を見せて、同僚の若い女性社員に「すごーい」とか言わせては喜んでいた。私も若かった(笑)。
上司に咎められた時のために、「経費節約」という大義名分を用意してあったのは言うまでもない。

このころ他の文房具でも遊んだことを思い出す。超特大のダブルクリップに白い修正液を使って、同僚の2m近い大男の名前を書き、最小のダブルクリップに一番小さなかわいらしい女性社員の名前を書いて、さりげなく並べて置いてみたり(中学生かっ)。

平和な職場だった。
今、目の前でそんなことをしている若手社員がいたら「バカヤロウ」って言わなければならない自分の身がうらめしい。きっと笑いを押し隠しながら怒ることになる(笑)。

それはそうと、せっかく昔のお宝を発掘したので、例のオブジェとおなじようにビンに入れて飾ってみようと思う。
子供に問われたら、「お父さんの職場はとても物を大切にする職場なんだ」って答えることにしよう。

実際に職場では超厳しいコストカット指令が下されている。とはいえ、「極限まで鉛筆を使おう」って提案したら怒られるだろうなあ。そもそも電子化で鉛筆の出番はほとんどなくなっている。
アナログ文具への恋しさを感じつつも、ポメラなんていうデジタル文具を使っている自分。

円錐化した赤鉛筆を見て、さまざまな想いがしみじみとかけめぐったのだった。

    
            円錐を立ててみた図

 



ちなみに、円錐まで削る方法は門外不出としておく(笑)。知りたい人は門内に入ってくる(リアル友人になる)ように。
 

<おまけ>若き日の私はこんなのまで作っていた↓。

 


ポメラを買った

2009年02月06日 | その他

キングジムのメモツール「ポメラ」を購入した。
ちょっと前から、新幹線車内でメモをとったり、ブログネタを書いたり、文章をファイル化して入力できるモバイルツールが欲しいと思っていたのだ。
当初は最近流行のミニブックPCを考えていたのだが、昨年11月のポメラの登場によって迷う羽目になった。
ポメラは画面が小さいこととディスプレイが白黒だということにやや抵抗があったものの、370gという軽さと文庫本サイズの小ささに惚れてしまった。ミニブックPCだとなんやかんやで目方が1kgほどになる。
ポメラに傾きかけたのはいいが、発売直後から人気化して売り切れする店が続出。手に入れられないままいるうちに、ソニーからミニブックPCとはコンセプトが違うというふれこみでVAIO TypePが登場し、また迷った。
普通のPCと変わらない機能で600gを切る重さはとても魅力的だった。この重さでキータイプしやすいというのは、ポメラ登場前であったなら、即座に購入していた可能性がある。ディスプレイも大きくて、発売開始前にわざわざ秋葉原のヨドバシカメラにサンプル展示品をさわりに行くくらい気になる存在になってしまった。

悩んだ末、原点を見つめ直し、軽さと小ささが決め手となってポメラ購入に至った。
私がオフィスや自宅外で電子ツールを使うのはほとんどテキスト入力である。外出先でネットにつなげて仕事をする必然性はあまりないし、ネットを覗くだけなら携帯電話でだいたい間に合う。となればワープロ機能さえあればよく、遠距離通勤を考えれば後は持ち歩きやすさがネックになる。VAIO TypePは私のモバイル用途ではオーバースペックだったのである。

さて、いまここにさらしている文章こそ、ポメラで打ったものである。
入力しやすさに特に問題はないことは分かった。これでブログの更新頻度はあがるか?