ひまわり博士のウンチク

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レインボウペッパーとピンクソルト

2014年12月10日 | 食・レシピ


 先日、高円寺の商店街で輸入品のレインボウペッパー(写真左)とピンクソルト(写真右)を見つけた。めずらしいものではない。しかし、どこにでも売っているというわけでもない。
 とくに、レインボウペッパーは、なかなか気に入ったものに出会えない。SB食品の小袋入りならスーパーでも売っているが、割高で品質もいまいち。

 レインボウペッパー(ミックスペッパー)とは、4種類のペッパーをミックスしたものだ。ブラックペッパーをベースにホワイトペッパーピンクペッパーグリーンペッパーの4種類。
 ブラック、ホワイト、グリーンは収穫時期の違いだけで同じもの、熟成度が異なる胡椒である。ピンクペッパーはコショウボクという木の実。似ているがまったくの別種である。
 レインボウペッパーの生命線は、このピンクペッパーの量とバランスにある。これが独特の香りを醸し出す。ただ、大変高価なスパイスだ。
 もしかすると、独特のエスニックな香りが苦手という人もいるかもしれない。好きな人にはこたえられないのだが。
 
 このレインボウペッパー、種類も価格もさまざまで、お買い得と思って買って帰ると、ピンクペーパーが数粒しか入っていないことがある。ほとんどがブラックペッパーで、あの独特の香りになかなか出会えない。最初にこんな手抜き品にぶちあたると、なんだ、ブラックペッパーと変わらないじゃないか、とがっかりすることになる。
 
 レインボウペッパーと最初に出会ったのは、事務所に出入りしている友人がきっかけだった。それは瓶に入っていて、バランスがとてもよかったが、同じものは国内では売っていないらしい。
 その友人はフランスで買ってきて、別の友人にもプレゼントしたら、腐っていると捨てられてしまったとか。さまざまな色がまじっているので、そう思ったのだろうけど、ペッパーはそうそう腐るものではない。もったいない。
 
 肉料理はもちろん、サラダにもスープにもいける。
 
 ピンクソルトも同じ店で買った。レインボウペッパーの隣に置いてあった。「ピンク・ヒマラヤン・ソルト」とある。
 ヒマラヤ山脈が海底にあった頃、2億5千万年前の海水でできた塩で「塩の化石と」呼ばれていると紹介されている。
 だからなんだ、塩は塩だろう、と言うなかれ。一口に塩と言っても実に奥深い。まず、海でとれるか山でとれるか、自然乾燥と工場で乾燥するのではまったく味が違ってくる。沖縄の塩専門店「塩屋」によると、海水を取水する深度によっても味が異なるという。数百メートルの深海の海水から作った塩というのがあった。試食したが違いはよくわからなかった。
 
 で、このピンク・ヒマラヤン・ソルト、岩塩なのでちょっと解けにくく、その分舌にピリッとくる。なのにコクがある。いろいろ試したが、五穀米にちょっぴりかけると最高だった。あとはサラダがいい。
 調子に乗って使いすぎると、塩分摂り過ぎになる。血圧によくない。
 
 実はこの岩塩のブロックが、インテリアとしてずっと前から我が家に飾ってある。取引先の出版社の社長から、ネパール土産でいただいたものだ。これは食べていないので味はわからないが、色が似ているし同じヒマラヤなので、きっと似た味なのだろうと思う。
 
 昔から香辛料好きである。ペッパーも塩も、凝りだすときりがない。世界中のペッパーを集めてコレクションしている人もいるが、自分はそこまで流行らない。


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