そんなばかな!
「 ポニーキャニオンでは、『はっぴいえんど』『風街ろまん』の2作を18日に再発売したが、昼過ぎから急きょ出荷停止に。ライブ盤発売予定やネット上での音楽配信も中止した」(Excit News)
元「はっぴいえんど」のメンバー、鈴木茂が大麻所持で逮捕されたために、せっかく発売したばかりのCDを発売中止にしたそうです。
レコード会社は「事件の重大性や社会的影響を考えて」だそうだけれど、他のメンバーは関係ないし、音楽は一旦リリースされたら、人類共通の文化財です。
「はっぴいえんど」は、ブレイクする前の吉田拓郎や井上陽水が憧れた、他に類を見ない伝説的なバンド、まだまだ聞きたいと思っている人はたくさんいるはずです。
もともと大麻が禁止されているのは、政治的な理由がほとんどで、タバコに比べたら極めて害は少ないといわれています。世界的にも禁止している国や地域はごく一部。
多くの若者は「だから何!」という感じだと思います。
「大麻で捕まった人がメンバーにいるから、『はっぴいえんど』はもう聴きません」なんて人はほとんどいないはず。
「また、キングレコードが3作目の「HAPPY END」など関連するアルバム4枚を、日本クラウンが鈴木容疑者の関わる14枚を、それぞれ販売中止した」(Excit News)そうですが、そこまで徹底することに何のメリットがあるのか……。
1950年代60年代には、アメリカの黒人ジャズメンの多くが麻薬中毒でした。しかし、チャーリー・パーカーやバド・パウエルのCDは、一度も発売禁止にならず、日本でも堂々と売られています。
「はっぴいえんど」を発売禁止にするなら、こういったジャズメンのCDも売れないことになりますがね。
見せしめのつもりでしょうが、ちょっとやりすぎですよね。
せっかくの宝物を人々から取り上げる、発売中止は納得できません。
鈴木茂は、2006年の大晦日に行なわれた「NEW Yer's Eve-Eve とーべん祭」に出演していて、すばらしい演奏を聴かせてくれました。
【リンク】「NEW Yer's Eve-Eve とーべん祭」
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何事もそうですが、トータルバランスを欠いたものが多すぎると思います。
身体への影響なら、ニコチンの方が深刻ですし、習慣性なら、パチンコの方がはるかに危険です(煙草プカプカしながらパチンコ台に金を吸い取られている人を見るとぞっとします)。
大麻は持続可能な資源でもあります。
大麻取り締まりより、煙草規制、パチンコ禁止の方が先ではないでしょうか。
ご意見ごもっともです。
しかし、スポーツ界や大学でのマリファナが問題になっているので、神経をとがらせているのでしょう。
まあ、「悪法と言えども法」(ソクラテス)ということもありますから。
アメリカが1930年代に行なった、禁酒法に似ていないともいえませんね。
基本的に人の思考や嗜好を取り締まったり、違法行為にする法律は危険と思っています。大麻取り締まりの影に大きな利権があったこと自体がそれを証していると思います。