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「ドームラン」って何だ?

2010年10月09日 | 野球
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 「ドームラン」という言葉があるそうだ。
 ジャイアンツファンのアシのYから聞いた。
 東京ドームでは平凡な外野フライがホームランになることが多い。そのために、東京ドームでなければホームランにはならないようなホームランをそう呼ぶ。
 
 東京ドームは1988年に開場した日本初のドーム球場で、後楽園競輪場の後に建設された。
 両翼100メートル・中堅122メートルで、公認野球規則には適合しているものの、もともと限られた敷地面積に、商魂逞しい後楽園がスタンド(観客席)を広く取ったために、左中間・右中間が他球場に比べ110メートルと極端に狭い。
 甲子園や神宮など、日本の一般的な野球場の多くは扇型だが、東京ドームのフィールドは正方形に近いためだ。
 
 扇形のナゴヤドームと比べると、中堅・両翼までの距離はほぼ同じだが左中間・右中間は6 - 8メートルほども狭くなっていて、しかも東京ドームの外野フェンスは4mと低く、総じてホームランが出やすい。
 
 また、フィールドの狭さに加えて、ドームを膨らませるための空調も、たびたび疑惑の対象になっている。
 
 ドームの中は気圧が高いので、逆にボールが飛びにくいはずなのだが、他球場なら平凡な外野フライの当たりが、東京ドームではホームランになったと証言する選手は少なくない。
 36台ある空調用のファンの風が影響しているとの説もある。
 職員がホームチームの攻撃のときだけ、ホームから外野に向かって強力な送風機で風を送っている、などの、嘘みたいなうわさもあったが、これはアメリカのドーム球場で実際にあったことだそうである。
 
 外野フェンスとフィールドの狭さ以外は、いずれも科学的な根拠はない。しかし、今シーズンホームラン王のラミレスは49本のホームランを打ちながら、甲子園ではわずかに1本。新若大将の坂本は31本のホームランのうち、東京ドームでのホームランが23本もある。
 これはいくらなんでも極端過ぎ、きちんと調査する必要があると思うのだが、まあ、ジャイアンツが調べさせないだろう。

 事実、東京ドームがホームランの出やすい球場であることは間違いなく、公式戦の半分近くを、この球場でプレイする読売ジャイアンツのホームラン数が断トツというのは当然といえば当然。
 
 ちなみに、かつて阪神タイガースに所属していたジョージ・アリアスは、「東京ドームは大好きだ、つまった当たりもホームランになる」といっていて、実際、バットを折りながらレフトスタンドに運んだこともあった。
 
 やっぱり、狭さ以外に何らかの理由があることは否定できない、と思う。
 
 
 
 
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 一喜一憂。
 諦めかけていた甲子園球場でのCS開催がころがりこんできた。
 巨人‐ヤクルトの最終戦、巨人は勝てば2位決定で、一時は4-1とリードしていた。
 両軍の戦力から鑑みて、巨人の勝ちは決定的と思っていたら、6回に畠山の2ランで1点差になった。
 巨人は逃げ切りをはかろうと、リリーフピッチャーを小刻みにつないで、9回は抑えのクルーン。
 ところがお約束の乱調で、9回表2アウト-2ストライク-3ボールから、畠山にタイムリーを打たれて同点。
 あと一つストライクをとれば試合終了だったのに、である。
 
 延長10回には、クルーンの後を継いだ高木が、打率1割8分台の川本に、今シーズン2本目のホームラン(スリーラン)を浴びて大逆転負け。
 
 「川本! 畠山! 大阪に来い! 何でもおごったるで!」
 阪神ファンの声である。
 
 負けた巨人は3位が確定。東京ドームでのCS開催権を失った。
 営業はさぞかしがっかりしているだろう。すでに前売り券を売ってしまっているから、返金しなければならない。
 2位と3位では、興行的にも雲泥の差なのだ。
 
 ホームランの出やすい東京ドームを離れ、甲子園で巨人が勝ち越すことは「99パーセント無理」(達川氏談)だといわれる。
 「1パーセントの確率で勝ったら、その勢いで日本一まで行くだろうね」とも。
 
 しかしまあ阪神は、巨人には勝ったとしても、ナゴヤドームの中日にはめっぽう弱い。
 こんな予想はしたくないが、やっぱり日本シリーズは中日だろう。それこそナゴヤドームで中日に勝ったら、日本一まちがいない。
 
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