グラフィックディレクター 大里早苗 ブログ

東京港区のデザイン会社、グラフィックメイトの代表を務める大里早苗のブログです。

適切なフォントサイズ

2020-10-04 22:44:37 | ユニバーサルデザイン
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
印刷物やWebサイトを制作する際に適切なサイズのフォントを使っていますか?

フォントサイズとは
「フォントサイズ」とは文字の大きさのことです。
フォントは書体のことで、リュウミン、新ゴ、MS明朝など、さまざまな種類があります。フォントサイズの表し方にはポイント(pt)級(Q)があります。
文字のサイズを指定するとき、一般のPC環境やアプリケーションではptが使われています。でも印刷業界では主にQが使われてきました。1Qは0.25mm、つまり4Qで1mm。冊子や本などのサイズやマージンなどを考えながら文字組みをするにはQの方が計算しやすいのでしょうね。

1pt = 0.3514mm
1Q = 0.25mm


適切なフォントサイズ
フォントサイズは、書籍や雑誌の本文は7~10pt、級でいうと10~14Qが標準とされています。でも対象読者によって適切なフォントサイズは異なります。本文が6pt(8Q程度)以下だととても読みづらいものになります。

・幼児  17~23pt
・小学校低学年  13pt (18Q程度)
・小学校の中・高学年 9~10pt(13~14Q程度)
・青壮年者 7~8pt(10~12Q程度)
・高齢者 9~10pt(13~14Q程度)


フォントによる見え方の違い
フォント(書体)によって、同じポイント数(級数)でも大きさの見え方が異なる場合があります。


▲いずれも40Qの文字。書体や文字の太さによって大きさが違って見える。


豆知識! 公的団体の表示基準
次の公的団体の表示基準では、使用最小文字サイズを8ptとしています。
●全国銀行公正取引協議会「銀行業における表示に関する公正競争規約 別表1 期間の定めのある預貯金等の金利を表示する場合の必要表示事項」
●厚生労働省「一般用医薬品の添付文書記載要領の留意事項について」


対象とする読者の読みやすいフォントサイズで発信すると読まれる率が上がるかも⁉︎
これからますます加速する高齢化。適切なフォントサイズにすることは「ユニバーサルデザイン」の一つでもありますね。

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