五輪は「大運動会」立民・小川氏、感染拡大の一因と指摘
2021/08/05 14:24
(産経新聞)
5日の衆院議院運営委員会で、立憲民主党の小川淳也氏が開催中の東京五輪を「大運動会」と表現し、国内で新型コロナウイルスの感染拡大を招いた一因だと指摘した。政府新型コロナ感染症対策分科会の尾身茂会長が五輪開催が国民の感染拡大につながる可能性があると指摘したことなどを踏まえ、「(感染拡大の中で)かたや大運動会をやっている。自粛要請が響くはずがない」と述べた。
小川氏は「今回の『感染爆発』は五輪との関係はあるのか」などと激しく政府を追及した。これに対し、西村康稔経済再生担当相は、尾身氏が「(選手らと外部を隔離する)『バブル』の中での感染が、急激な国内の感染拡大に直接関係しているとは思わない」と発言していることを紹介。五輪開催に伴い直接的に感染が広がった可能性は低いとの認識を示した。
共産党の塩川鉄也氏は五輪が国民の意識に与える影響が大きいとして、「今からでも五輪・パラリンピックの中止を決断すべきだ」と迫った。西村氏は、選手の85%がワクチン接種を済ませ、行動管理を厳しく行っていることなどに言及したうえで「自宅で少人数で応援していただき、感動を分かち合ってほしい」と呼びかけ、中止を求めない考えを強調した。