記事抜粋ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
若水、おとそ、書き初め―。お正月の家庭内行事は廃れる一方だが、お餅だけは食べるという人は少なくない。しかし、このお餅が災いになることがあるので注意したい。昨年の元日は、東京で餅をのどに詰まらせた15人が救急搬送された。うち2人が死亡、7人が心肺停止や意識不明の重体だったという。搬送されたのは70代、80代の高齢者中心だったが、50代も2人含まれている。餅を詰まらせるのは「高齢者だけ」だけではない。なぜお餅をのどに詰まらせるのか、万一のときは、どうすればいいのか? 日本救急救命士協会会長で、帝京平成大学健康メディカル学部准教授の鈴木哲司氏に聞いた。
■噛んでいるつもりがのみ込んでいる
若いころ、餅が呑み込めずに、苦しい思いをしたことがある。
呑み込めない。
吐き出せない。
冷や汗ものだった。
目を白黒させながら、必死で少しづつ喉へ送り込み、どうにか、呑み込むことができて、事なきを得た。
よく噛まないからとか、餅が大きいからとか言われる。
何年か前に、テレビで、呑み込めない場合の特集や、背中をたたいて吐き出させるとかの対処法をやっていたことがあった。
小さく切ってあっても、お雑煮に入れた時に、餅同士がくっついて大きくなってしまうとか、何かを見ながら食して喉に詰まる危険性を特集していたような記憶がある。
餅に限らず、ある程度の大きさの柔らかいものや、のどに詰まりやすい。
食べる人は、ながら食事を避け、餅に限らず、食べ物を呑み込むときは、小さめにするなどの、配慮を心がけよう。
のどに詰まると苦しいよ。
誰かが詰まらせたら。
早めの正しい対処をしたり、救急車を呼ぶなどで、悲劇にならないよう、心がけよう。