monologue
夜明けに向けて
 



19日(金)には第74期順位戦A級1回戦、▲渡辺明棋王-△広瀬章人八段戦が東京・将棋会館の特別対局室で行われた。このふたりは春に欧州サッカー観戦旅行した相棒でタイトルホルダーと今期王位戦挑戦者の対決ということで注目のカードだった。前期順位戦は玄人好みの名局で粘る広瀬八段の玉を渡辺明棋王が寄せきれず最後に逆転を許してしまった。渡辺棋王はそれでリーグ3連敗目となり年間を通じて陥落の危機を味わった。今期は渡辺棋王得意の横歩取りの最新形に進み、一気に攻め込むともつれる変化の筋を慎重に避けてわずか73手で決めた。広瀬八段としては粘る余地のない残念な将棋になってしまった。A級には同世代の佐藤天彦八段が上がってきたのでこの3者のライバル対決は見逃せない。

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