大国主はなぜ大己なのか

大国主、通称大己貴（オオナムチ）の「オオナ」を漢字で表記する時、大己なら普通「オオコ」と読みそうなものだがなぜあえて「大己」としたのか。
掛川市八坂に事任(ことのまま)八幡宮がある。ここは事任神社で己等乃麻知(ことのまち)神社とも表記されたらしい。
この己等（こと）が大国主の本名だった。スサノオからの継承名である「オオナ」を漢字に当てはめるときにこの己等（こと）の「己」を使用したのだ。
それで他に「オオナ」の音に即した大穴牟遅神（おおなむぢ）・大穴持命（おおあなもち）大汝命（おほなむち）大名持神（おおなもち）という表記も用いられたのであった。
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