monologue
夜明けに向けて
 




ベトナムは経済成長が目覚ましく世界の工場となろうとして大規模な発電プラントが必要になっているのだが先日、ベトナム原子力エネルギー協会のチャン・フー・ファット会長が、建設予定地内に断層があると指摘して警鐘を鳴らしたベトナム南部ニントゥアン省の原子力発電所2基の建設についてズン首相が今月30日から訪日し、その際に建設合意契約を締結するということである。

 ベトナムは2030年までに原発を8カ所計14基建設、稼働させる計画で、うちニントゥアン省には2カ所に2基ずつ建設し、第1期の2基は既にロシアが受注して今回、21~22年にかけて稼働させる2期分の2基で合意締結の運びとなるという。

受注したのは官民共同出資で設立された新会社「国際原子力開発(JINED=ジーネッド)」で東京、関西、中部、北海道、東北、北陸、中国、四国、九州の電力会社9社、東芝、日立製作所、三菱重工業の設備メーカー3社と、官民が出資する投資ファンドの産業革新機構の合計13社が参加しており、出資比率は東電が20%、関電15%、中電10%、産業革新機構10%と、残り9社が5%ずつとなっている。
日本は他国にまで原発という地球(ガイア)生命体にとっての癌を増殖させようとしているのだ。自国の原発癌細胞もまだ切り取ることも死滅させることもできていないのに。ベトナムには環境を破壊することのないエネルギー開発技術を提供すればいい。今は受注できず損したように見えても結局はそれが人類と他のすべての生物を繁栄させる道なのである。


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