心の鋳型

＜２＞　神を恐れる者達よ

一、　　影を色濃く落とした泉のなかに　壺は投げ捨てられた
　　　　命の剣を携えた　命を刈るものによって

二、　　夜の闇に紛れて行くものを　銀の月の粉で捜せ
　　　　周りは朱鷺色　中程に進むにつれて夜明け色
　　　　手に入れることは出来るが　頭を入れることは出来ない

三、　　八は三の中に　四は五の上に
　　　　九は一二をもって飾られるべし
　　　　五六は無に帰せよ

四、　　月明りのふくろうは　その爪にルビーの指輪を
　　　　三番目の羽根は切り取るべし

五、　　青い外套の女に　人魚の涙を渡す時
　　　　亀甲の数字を手にするであろう

六、　　苦しみは　夜明けと共に、霜の様に頭上に
　　　　降るであろう

七、　　果実の肉を食してはならない
　　　　種子を袋に収めよ

八、　　銀の御舟が過ぎる時　影の頭を留めよ
　　　　月型は　しかし　使ってはならない
　　　　心の鋳型を当て填めよ

九、　　櫛型の木立の三番目　波形の光の向こう
　　　　岸に近く　葦の立つところ
　　　　水際に　たなびく霞を見付けよ


　　　　　「光の黙示録」より
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「銀の御舟が過ぎる時　影の頭を留めよ
　　　　月型は　しかし　使ってはならない
　　　　心の鋳型を当て填めよ」

　　このメッセージも同じことの言い換えという予測をたてて数にしてゆくと「銀」は「四六かね」、「御舟」は三であり五である舟。「影」はサンヅクリの景で三、頭（十）を留（十十）めよ。月は（二九ヅキ）心は（九呂）鋳は（一）。

「四六かね」四と六で十の三であり五である（三五三）の舟が過ぎる時、サンヅクリの景で三の十を十十目よという。その時二と九で十一の月型は使ってはならないのである。（九呂）と鋳（一）で十を当て填めることによって「三四三」宇宙は完成する。
fumio