monologue
夜明けに向けて
 



                  
アーリオーンよりあなたがたへ

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 あなたがた現代人の多くは思いやりや優しさ、そして強さについて間違った動機を持っていることに気付いた。多くの場合、人は自分の好きなもの、得意になれるもの、自分が快く思えるもの、そしてその対象から自分自身が何かを学べると感じている時、その対象に向かって自然に微笑みや優しい態度をとっているようだ。

 その反対の場合、つまり自分にとって不快なもの、自分にとって何物も学び得る可能性が無いと判断される場合、その対象に向かって微笑み優しさ、思いやりなどを示しているようには思えない。なんと、この基本的な愛情相互関係の要素である、優しさ、思いやりそしてそれを支える強さといったものが、打算や個人的な欲望に裏打ちされているとは…。もう一度、これらのことをよく考えて見て欲しい。

 アリオンの言う「血の滲むような思いやり」とはこういったものとは異なる。光の戦士たちよ、防具や武器の調達に費やす時間と労力を、自分の内側を支えるものにこそ振り向けるべきでは無いのか?

                   ---ARION,O∴O---


March.4.1990 pm.11:50~
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