monologue
夜明けに向けて
 





94/01/31 炎と水、そして風=「水(ミ)」→「火(カ)」→「タタラ・アタタラ」


 現代人に忘れ去られたタタラとは具体的にはどんな法であったのか。
ニギハヤヒ亡きあと、わが国初の「たたら」の斎主、「太田田良」となった愛妻、御炊屋姫、勢夜陀多良比売(せやだたらひめ)の御炊屋姫は辞書によると
炊屋(かしきや)は炊殿(かしきどの)とも呼ばれ、 寝殿造で、炊飯の場所。
 神社で神饌(しんせん)をかしぐ所という。すなわち、煮炊きして炊事する場所のことである。この名前はわが国最初の天皇号を名乗ったことで日本の初代天皇説がある女性、推古天皇(すいこてんのう)に継承されている。かの女の和風謚号 は『古事記』では豊御食炊屋比売(とよみけかしきぎやひめ)命、『日本書紀』では、豊御食炊屋姫(とよみけかしきひめ)尊と記載されている。
 炊屋(かしきや)が火を使って炊事する場所であれば御炊屋は上の式そのままの名前。
。かの女はただの炊屋(かしきや)姫ではなく御炊屋(ミカしきや)姫であった。すなわち、「水(ミ)」→「火(カ)」式屋姫ということである。
上の式の通りに「水(ミ)」→「火(カ)」→「タタラ・アタタラ」の順に式を執り行う「タタラ」の司祭であった。
 炎と水は交わり蒸気を発生して風が起こる。「水(ミ)」→「火(カ)」とエネルギーは昇華して「田田螺」は回転する。現代の冷蔵庫、自動車、飛行機、ハードディスク、等々ほとんどの機器システムはやはりタタラ回転運動を変換することによって成立している。
 生物の生命活動システムとしての「タタラ・アタタラ」は 心臓から送り出される水と火のエレメントである血液が火と水として体内を巡り燃焼してエネルギーを発し生命活動を維持する。それは地球でもマグマが血液として働き、地球という生命体の生命活動が維持されているのだ。
fumio

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