goo blog サービス終了のお知らせ 

ケンミジンコのうた

平和な日々の暮らしを綴った日記です

続・気の強い友人

2012-01-27 | 雑感
昨日は、気の強いエミちゃんのことについて書いたのですが、
もう一つ、彼女のことで、思い出したことがありました。

彼女は、思ったことを我慢せずにズバズバ口にするため、
衝突も多いです。
以前、勤めていた会社でも、上司と大喧嘩して、
さっさと辞めてしまいました。

反対に、私は、言いたいことを我慢して、クヨクヨするタイプです。
それは、気が弱いからというのもありますが、
我慢することによって、とりあえず、表面上は関係が保たれるという、
自分にとってのメリットを享受するためでもあるのです。

特に、私は友達が少なく、寂しい思いをすることが多いので、
言いたいことを言ったら、人が離れていってしまうのではないか、
一人ぼっちになってしまうのではないか、という思いがあります。

エミちゃんに、
「言いたいことを言って、人が離れていくことはない?
寂しい思いはしないの?」
と聞いたところ、こう言われました。

「私のこと、大嫌いな人はたくさんいると思う。
でも、自分では筋を通しているつもりだし、
私のこと、気に入ってくれる人もいるよ。
分かってくれる人が一人でもいたら、
私はそれで、十分うれしい。」

話は少し逸れますが、私は、高校生のころ、
容姿が地味で暗めだったからだと思うのですが、
ある男子生徒(大谷君とします)に、嫌な物真似をされたり、変な付箋を貼られたりして
からかわれていた時期がありました。

大谷君は、テニス部のエースで、ちょっとしたイケメンでした。
人気者で、友達もたくさんいる人でした。
かわいい彼女がいたので、小さい男の子にありがちな、
好意があるからからかう、というのではなく、
純粋に、楽しいから、からかっていたのだと思います。
彼女と一緒に、私に軽い嫌がらせをして遊んでいました。

ある日、小さく「バカ」と書いた付箋を貼られたので、
私は耐えかねて、付箋をはがし、
大谷君に言いました。

「私は、こういうことをされるのが、すごく嫌なの。
あなただって、同じことをされたら、嫌でしょう。
私は、大谷君は、いい人だと思っている。
言ったら分かってくれると思ったから、言ってるんだよ。」

私は、勇気を出して、まっすぐ大谷君の目を見て、言いました。
大谷君がたじろいで、小さな声で「ごめん」と謝りました。

それからは、大谷君は私をからかうのをやめ、
そればかりか、普通の人と同じように、にこやかに挨拶をして、
対等に話しかけてくれるようになりました。

言いたいことを言っても、何も悪いことは起こらなかった。
もともと友達が少なかったせいもありますが、
人が離れていくということも、なかった。

高校生の私は、がんばりました。
エミちゃんのようにはなれないけど、
嫌なことは、ハッキリ嫌と言える人になりたいです。


にほんブログ村 主婦日記ブログ 子供なし主婦へ