接続可能域

新しい職場に移ってしばらく経ち、
新しい人達に混じって仕事をしています。

顔と名前が一致しはじめて、
ちょっとした話ができる人も、少しずつ増えてきました。

多くの人が行きかう中で、
誰と仲良くなれるのか。
これは縁だから、焦っても仕方がないと思うようになりました。

それなりの歳月を生きてきて、学んだことは色々あります。
その一つ。
こちらが仲良くしたいと思っていても、
相手が自分に関心を持っていなければ、
仲良くなることはできない。

自分に向けて心の窓を開いてくれる人は
そう多くない。
接続できる人は限られている。

本当は大勢の人たちと仲良くなって、
深くかかわって、学んで、
助けたり助けられたりして生きていきたいんだけど、
現実はそうではないみたい。

「私と仲良くなったらこんなメリットがあるよ」
そういう分かりやすい魅力を、私は持ち合わせていない。
私と仲良くしてくれる人に、何を与えてあげられるか、
自分でも自信がない。

それでも私と付き合ってくれる人達を、
大切にしなければ。

そう思いつつ、新しい出会いも期待してしまう。
これからも親友と呼べる人ができるだろうか。
その人と、これから出会えるだろうか。

春はそんな期待を膨らませてくれる。

味方がいる

仕事でくさくさしていた今日このごろですが、
思いがけなくメールが送られてきました。
前の職場の、ベテラン講師からでした。

担当した生徒の卒業式の写真が添付されていました。
満面の笑みでした。
「お互い頑張りましょう」というメッセージが添えられていました。

このベテラン講師、生徒からも保護者からも、
そして職場の仲間からも、尊敬されていた先生でした。
私も多くを学ばせてもらいました。

その先生からメール。
とても嬉しかったし、勇気付けられました。
この先生に恥じないように、私も頑張らなきゃと、自然に思いました。

この職場、嫌な人も確かにいるけど、
キラキラ光る素敵な人が、ときどき埋もれていると感じていました。
そのことを久し振りに思い出しました。

腐らずに頑張って、
心ある人に、仲間として認めてもらいたい。
まっすぐ地道に努力していたら、
見ていてくれる人もいると、思いたい。

もう少し頑張ってみよう。

職場の序列

うちの職場では９割が契約社員で
正社員は１割しかいません。

正社員が契約社員より「エラい」というのは分かるのですが
１年更新の契約社員の間でも、
見えない序列があると、最近、感じています。

その中で、主婦のパートは、最下層のようです。
これは、制度上、そうなっているのではなく、
人々の意識の集積によって、差別が生じているのです。

昨日書いた、机の使い方についてもそうなのですが、
別の主婦講師の授業に乱入して、
生徒に怒鳴り散らす契約社員の男性がいます。
「主婦講師の指導力が足りず、生徒がうるさい」
というのが理由のようですが、
塾長ならともかく、同じ立場の契約社員が、
威張って、別の講師の授業に立ち入るのは、
越権行為だと思うんです。

この契約社員の男性は、根拠なく、
自分は主婦講師より「エラい」と思っているのですが、
実は、この主婦講師、ご自分で教室を開いていた経験があるんです。

小さな塾で１０年間、細々と契約更新してきた男性講師より、
「経験」も「指導力」もあるんですよ。
男性講師が勘違いをしているだけ。

いつか指摘してやろうと思っているのですが、
主婦講師の方が器が大きく、気にしてないようなので、
私がしゃしゃり出て問題を大きくするのもよくないと思い、
我慢しています。

職場での差別意識については、二つの道があって、
一つは、その解消に向けて、徹底的に戦う。
もう一つは、あきらめて、うまくやり過ごして、
チャンスがあったら、よりよい環境に転職する。

「賢い」選択は、後者だろうなと思います。
塾長は頼りにならないし、
そもそもこの塾に執着する必要はない。
戦うエネルギーは、別のことに使いたい。

そもそもパートって、こんなもんなんでしょうかね。
今まで、男性と同じ立場で働いてきて、
幸いにも、不当に見下されるような経験がなかったので、
今回の職場での扱われ方に、
驚きと苛立ちを感じています。

信管を抜く

先日、私の荷物を床に置くバカがいて
腹が立って仕方がない、という話を書きました（こちら）。

イライラも冷めやらない今日、またしてもやられました。
椅子にかけておいたストールが、
授業から帰ってきたら床に置かれてる・・・。
許せん！！！

腹が立ち、机上に広げてあった奴の私物、
全て床に置いてやりました。
自分の物を床に置かれて、どういう気持ちになるか、
お前も味わうがよい！！！

そこで、ハタと気付きました。
もしかしたら、机の上だけではなく、
引き出しすべて、奴の私物でいっぱいなのではないかと・・・。

当たりでした。
５つの引き出し全てに、奴の私物が入っていました。
まるで「この机は俺のもの、
引き出し一つ、お前には使わせない」と主張しているかのように・・・。

週に２度しか来ない契約社員のくせに、
この図々しさはいったい何なんだ。
（ちなみに私は週５だぞ）

しかし、一番手前の引き出しを開けた際、
見てしまったのです。
給与明細の束を・・・。
月給●万円也・・・。

共用の机に、自分の給与明細入れるか普通・・・。

こいつはバカだ。

ただのバカだ。

怒りが急激に収まっていくのが分かりました。
私は静かに引き出しを閉め、
床に置いた奴の私物を元に戻しました。

明日から別の机使おっと♪♪

愚痴の効能

愚痴は封印しよう！と心がけていたものの、
私の中でくすぶり続ける職場への不平・不満・・・。

どうにも我慢ができなくなり、
ついつい、パート仲間のＳさんに電話してしまいました。

聞いてくれるかな・・・と心配しつつも、
話は徐々に盛り上がり、お互い職場の印象を熱く語り合うように。
気が付いたら２時間が過ぎていました・・・。

かける前は、不平・不満でいっぱいで、
辞表を出す気満々だったのにもかかわらず、
受話器を置くときは、気持ちがとても晴れやかで
もう少し頑張ってみようかな・・・と思えたのでした。

話を聞いてくれたＳさんには、心から感謝しています。
お礼の品を差し上げたいくらい。
自分でも驚くほど、心が軽くなりました。

愚痴はいけない、なるべくなら話さないようにしたいと思っていましたが、
どうやら、私には必要みたいです。
愚痴を言わない人はカッコいいし、そうなりたかったけど、
私は性格的に無理みたい。

聞かされた方の負担を気遣いながら、
適度にガス抜きしていければなと思っています。

ああ～。しかし、話すだけで、こんなに気持ちが晴れやかになるとは。
今まで我慢していた分、その効果も大きかったのでした。