ケンミジンコのうた

平和な日々の暮らしを綴った日記です

無駄な時間

2023-10-23 20:58:21 | 片思い
つらつらと考えるに
私の人生、片思いの時間が非常に長い。

私がもっと美人に生まれていたら
頭の中であれこれ考えるだけではなく
色々なことが現実になって
実際にたくさんの人と繋がれて
実態のある経験や思い出で人生が彩られていったんだろう。

私はそうではないから、
私だけが人知れず思いを膨らませて苦しんで
実りのない時間を長く長く過ごしている。

この時間は、無駄な時間なんだろうか。
現実に人とつながれた時間だけが有意義な時間なんだろうか。
結果に結びつかなければ、中身を伴わなければ、
全て無駄な時間になるのだろうか。

他にも例えば、
人を待っている時間。
期待で胸を膨らませている時間。
目標に向かって努力をしている時間。
パンが焼き上がるのを待っている時間。
ちいかわ6巻が発売されるのを心待ちにしている時間。
虹の橋のふもとにいる愛犬を偲んでいる時間。

これらの時間は、みんな無駄?
どこからが有意義で、どこからが無駄なんだろう?

生きる時間に限りがあるとしたら、
私は残りの時間をどのように使えば満足できるんだろう。
何を思って生きていけばいいんだろう。

考えさせられた。
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ミッキーマウスの心得 2

2023-10-23 20:44:30 | 仕事
ある人がカウンセリング中に泣いていて
どうして泣いてるのですかと聞いたら
「千と千尋の神隠し」で、千尋がおにぎりを食べて泣いたのと同じ、と答えた人がいた。

優しくされたのが嬉しかったのかな?

ということは、私はハクか?!
悪くないな…

でも確か、千尋は冒険を終えると不思議の国のことは忘れる。
ハクのこともきっと忘れるんだろうな。

私のこともきっと忘れる。
でもきっと、私はその人に前に進む勇気を与えることができる。

忘れられても。
覚えてなくても。

きっと何かがその人の心に残るはずなんだ。
だから、虚しくはないんだ。
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ミッキーマウスの心得

2023-10-22 09:54:44 | 仕事
カウンセリングで何度も同じ人にお会いして
その人の悩み事を聞いていると
その人が自分の友達のように思えてきて「仲良くなりたいなあ」と思う。

でも、友達にはなれない。
時間と場所が限定された、その場限りの関係性だ。
カウンセリングが終われば関係性も終了する。
いつ来なくなるかも分からないし、去られても追ってはいけない。

優しく丁寧に寄り添っているのに、実りがないようで寂しい。
…ということを夫に話したら、カウンセラーはミッキーマウスみたいなものではないかと言われた。

クライエントは夢の国までミッキーマウスに会いに来る。
ミッキーマウスに元気をもらって、現実の世界に戻っていく。

ミッキーマウスは夢の国で話を聞いてくれる存在で、
クライエントは現実の世界でミッキーマウスと付き合いたいと思っている訳ではない。
ミッキーマウスと食事をしたり、買い物に行ったりしたいとは思っていない。
ましてや、ミッキーマウスの「中の人」と友達になりたいとは微塵も望んでいないのだ。

ミッキーマウスは夢の国にいて、クライエントに元気を与える存在だ。
クライエントの前でミッキーマウスの頭を外して顔を見せてはいけない。
夢の国に来たい人が来て、元気になればいい。
別の場所が合う人もいるから、それはそれでいいのだ。

まあそれがプロの働きということだね。
現実の世界が充実してくれば夢の国のことはいずれ忘れる。

それまでの間、私は「中の人」に徹することにするわ。

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人はつながっている

2023-10-16 08:27:22 | 仕事
人は見えないところでつながっているので
こっそり隠れてやったつもりの悪事が
思わぬところで知られていることがある。

コンビニで店員を怒鳴りつけたら、その店員が知り合いの娘さんだったり
反論できないカウンセラーをいじめて悦に入っていたら、そのカウンセラーの夫が志望企業の面接官だったり…

悪いことはできないなとつくづく思います。
人は社会に生きているので、必ずどこかでつながっているんですよね。
閉ざされた空間であっても、そこに人がいる以上、情報は外に伝達されていくんです。口コミというもっとも信憑性の高い情報として。

じゃあ私は…
私は、誰が見ていても恥ずかしくないように振る舞いたいと思いました。

閉ざされた空間であっても、その人しか見ていなくても、親切に振る舞いたい。
その人がいい気分になったら、それはきっと外の人にも伝わっていく。

嫌な波ではなくて、気持ちのいい波を立てたい。
一人の人への行いが、きっと他の人にもつながっていく。

コメント (2)
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カウンセリングのこと

2023-10-02 08:53:21 | 仕事
若い頃にあるカウンセラーの方と話をしたことがあった。
そのときにちょっとカウンセリングのテクニックを教えてもらった。

「あなたはゆっくり話すので、私もあなたに合わせて話のペースを落としていました。ほら、あなた、今、髪を触ったでしょ。そういうときは私もさり気なく髪を触るんです。これはミラーリングと言って、そういう訓練をするんです。」

私はそれまで気持ちよく話をさせていただいていたが、からくりを明かされて、少し騙されたような、残念な気持ちになった。手の上で転がされていたというか…中身を扱ってもらえていなかったというか…

僭越ながら、「そういうことではないのではないか」と思った。これは今でもそう思っている。

カウンセリングをしているとき、お相手が前のめりの姿勢になると自分も前のめりになったり、頭をかくと自分も鼻の頭をかいたりしている。それに気付いて一人で気恥ずかしくなることがある。意図してそうしているのではなく、体が勝手に動いているのだ。

極論かもしれないが、カウンセリングに訓練は必要なのだろうか。内容を離れた訓練に何の意味があるのだろう。目の前にいる相手に、その瞬間、瞬間で真摯に向き合っていれば、自然に上手になっていくのでは…

もっと言うと、カウンセリングに技術や理論は必要なのかな?

私は相手を一人の人間として認め、自分も一人の人間として真剣に向き合う、それが一番大事なのではないかと思う。
コメント (3)
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