ケンミジンコのうた

平和な日々の暮らしを綴った日記です

友達に助けられる

2018-09-21 15:31:53 | 雑感
中学生の頃は仲が良かったけれど、
それから疎遠になってしまった、人気者のお友達の話。
これまで何度か彼女に対する複雑な思いを記事にしてきた。
(「誰とでも仲良くなれる人」「ひだまり」「あなたの特別な人」)

今回は、そんな彼女に助けられたお話。
記録に残しておきたいと思って、久し振りに記事を書くことにした。

私は今、大学院で修士論文に取り組んでいるのだが、
研究のテーマ上、ある特定の職業についている人から、データを取らせていただく必要が出てきた。
その職業についている人で、すぐに思いついたのが、中学生時代に友達だった、彼女だった。

彼女は今、結婚して、ある地方都市に住んでいる。
私が住んでいるところから、新幹線で4時間近くかかるところだ。
彼女とはFacebookでつながれたので、彼女に連絡をしてみた。
彼女は快く被験者になることをOKしてくれた。

そこで、私は早速、彼女が住んでいる地方都市まで出向くことにした。
日帰りは厳しかったので、私はその地方都市に一泊することにした。
彼女は地方都市に引っ越したものの、毎週、誰かが遊びにやってくるほどの人気者だったので
(その記事をFacebookにアップしていた)
彼女を長時間、拘束しては悪いと思い、
私は一人で観光をして、二日目に彼女に会うことにした。
観光が楽しかった旨を、私はちょっと強がって自分のFaceboookにアップした。
いいねは少ししかつかなかった。

二日目に彼女と待ち合わせたのだが、彼女は30分も早く、待ち合わせ場所に来て待っていてくれた。
張り切っていたらしい。
データ取りは順調に終わり、私は彼女と一緒にその地方都市で食事をして、お茶もした。

大人になってからは、彼女と会うときは、いつも大勢の人が一緒だった。
でも、今回は、久しぶりに、彼女と二人だけの時間を過ごすことができた。
彼女は中学生の頃に比べて、とても美しくなったけれど、
しばらく二人で話をしているうちに、彼女の優しさ、人懐っこさが変わっていないことに気が付いた。
私は一瞬、大人になった彼女ではなく、中学生の頃の彼女と一緒にいるような感じがした。
彼女と一緒にいたときの、心が軽く、弾むような感覚が甦ってきた。

彼女は帰りの新幹線の時間まで、ずっと一緒にいてくれて、
駅まで見送ってくれた。

帰りの新幹線の中で、私は不思議な感覚を味わっていた。
30年前、とってもとっても、仲の良かった彼女と私。
昔は一緒だったのに、二人の道が分かれて、彼女は人気者に。
ずっと手の届かない存在になってしまったように、私は感じていた。

Facebookをチェックしたら、彼女が私と一緒にいる写真を投稿していた。
「私の大切な友達が、はるばる、〇〇市まで会いにきてくれた。」
まだ投稿して時間が経っていないのに、
おびただしい数のいいねがついていた。

嬉しかった。
そして、私はようやく気付いたのだ。
私は、今も昔も変わらず、彼女のことが大好きだということに。
明るくて、優しくて、人懐っこい彼女のことが、とてもとても好きで、
私だけの友達でいて欲しかったけど、それは叶わず、
遠くに行ってしまったと僻んで、色々と理屈をこねて、彼女のことを諦めようとしていた。

でも、彼女は、私が助けを求めたときに、
きちんと応えて、笑顔で手を差し伸べてくれた。

彼女のことを忘れられなかった私のために、
神様がこの再会を準備してくれたように思えた。

大好きな彼女に、また会えてよかった。
短い時間だったけど、昔の楽しい気持ちを思い出せてよかった。

今でも、たくさんのいいねとコメントに埋め尽くされている彼女のFacebookを見ると、
心のどこかで僻みを感じてしまうこともある。
でも、私は彼女が好きだ。明るくて優しい、彼女が大好き。
その気持ちは、これからも変わらないように思う。



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