ケンミジンコのうた

平和な日々の暮らしを綴った日記です

人の尊厳

2014-08-15 16:59:11 | 雑感
『面倒だから、しよう』という本を読んだ。
ベストセラー『置かれた場所で咲きなさい』の続編だ。

良い本だった。

ただ、私も齢●0、
自分の経験に照らして
色々と考えることはある。

特に、マザー・テレサの言葉には
考えさせられた。

マザー・テレサは、私が最も尊敬する人間の一人なのだけれど
(ちなみに他はマハトマ・ガンジーとネルソン・マンデラ)
本で紹介されていた彼女の言葉に
ひっかかるものがあったのだ。

私はいつも心の中に、死んでゆく人々の最期のまなざしを忘れていません。
この世で役立たずのように見えた人たちが、
死の瞬間に「愛された」と感じながらこの世を去ることができるためなら
何でもしたいと思っているのです。


さらに、この言葉には、このような解説がついていた。

役立たずと思われて一生を過ごし、路上生活をしている瀕死の病人に、
生涯受けたことのなかった温かい手当てをして
死なせてやる・・・

この世の中で自分は生きていても生きていなくても同じだと考えている、
見捨てられたみじめな人の生涯と死を見つめ・・・


貧しく病める人に、無償で手厚い看病をして、
愛をこめて最期を看取ってあげる、
これは素晴らしいことだし、
私も、このことから、マザー・テレサを尊敬していた。

でも、路上生活をしている人たちは
「役立たず」で「見捨てられた」「みじめ」な人たち
なんだろうか。

私は、インドの路上生活者の実態を知らないから、
マザー・テレサの言葉に異議を差し挟む資格は
ないかもしれない。

でも、少なくとも
路上生活者と同じ目線に立った言葉では
ないような気がする。

ドラマ『相棒』の『アリス』という作品で
お金持ちのお嬢様が
貧しい人たちに施しをしていたけれど
自分が施しを受ける側に回ることには
耐えられなかった、というエピソードがあった。

マザー・テレサは、自分が路上生活者になったときに、
こう思われながら看取られることを望んだだろうか。

「あなたは世の中から見捨てられた役立たずで
あなたの生涯はみじめなものだった。
でも、最期だけは、私が愛を注いであげましょう。」

私だったら、最期の力を振り絞って
そこから逃げ出そうとするだろう。


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お店の比喩

2014-08-14 12:08:51 | 雑感
私は、自己肯定感が低いせいだと思うのだが
友人との会話では
自分のダメダメエピソードを
披露して話すことが多い。
また、仕事の面でも、謙遜しすぎて
損をしたように感じることがあった。

先日、遠方の友達に会いに行ったとき
彼女はずっと自分の自慢をしていた。
最初は自慢だなと思っていたのだが
聞いているうちに、
彼女ってすごいんだなと
思い始めている自分に気が付いた。

同じ実力を持っていたとしても
謙遜して自分を低く言う人と
自信たっぷりに振る舞う人がいたとしたら
後者の方が、高く評価されるかもしれない。

自信がある人の方が
人に安心感を与えることもあるだろう。

ちなみに、彼女は
おしゃれもバッチリである。
自分は魅力的と信じて疑っていない。

私は、レストランの比喩を考えてみた。

レストランを評価する基準は、
「料理の美味しさ」とする。
(これが人にとっての「中身」とする。)

Aというレストランは、
洗練された街の一角にあり
新しく小奇麗な店舗で
家具や食器も一流のものを使っている。

これに対し、Bというレストランは
さびれた商店街の端にあり
古くてガタが来た店舗で
100円ショップで揃えた食器を使っている。

Aは、積極的に自分の店の料理を宣伝する。
Bは、「いやあ、うちの味なんか」と謙遜する。

でも、料理の美味しさは、どちらも同じ。

どちらのお店の方が人気が出るだろう?
どちらのお店の方が、高い料金をとれるだろう?

いうまでもないだろう。

今まで、「人間は中身」という言葉を信じ、
愚直にも実践してきたけれど、
見た目を問わず、中身だけを見てくれる人に
まだ出会ったことがない。

社会に出て評価されたいなら、
Bではなく、Aのお店に近づくべきなんだろう。

自慢をするのは性に合わないけど
自分を必要以上に低く言うのは
これから、なるべくやめようと思う。

また、できる範囲で
お洒落にも気を配ってみよう。


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カメの脱走

2014-08-11 12:37:09 | 仕事
夏休み、私はせっせと
動物たちの世話をしに
学校に通っています。

暑い時期、少しでも彼らが
快適に過ごすことができたらという思いで
世話をしてきました。

「まったく、手がかかるねぇ~」
やれやれという気持ちになるのですが
その後、思いました。

もし、彼らが、本来いるべき環境にいたなら
彼らは自分の力で餌をとるだろうし、
排泄物は自然に分解されるだろう。

それを、人間が捕えて囲っているから
餌や水をとりかえたり
糞尿の始末をしたり
まるで病人か老人のように
世話をしなければいけなくなるのだ。

私たちは
何て業の深いことをしているのだろう。

そんなことを思っていたら
今日、カメがいなくなっていました。
脱走したのです。

探したけれど、見つかりませんでした。
カメは、かくれんぼが得意なので
見つけるのは至難の業なのです。

幸い、周囲は緑豊かな環境なので
すぐに命を落とすことはないと思います。
どこかでのんびり
気ままに過ごしているのでしょう。

用務員さんに相談したら
過去にも脱走したことは何度もあるようで
しばらく経つと、何食わぬ顔をして
もとの場所に戻っているそうです。

やはり、心配ではあるけれど
せっかくの機会、
のびのびと過ごしてくれたらと思います。

夏の楽しい思い出をたくさん作って、
満たされた気持ちで
冬の眠りについて欲しいなと思っています。


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友情が終わるとき

2014-08-11 11:56:29 | 雑感
1年に1度のペースで会っている友達がいました。
会うのは大抵、夏休み。
今年も、新幹線に乗って
彼女に会いに行きました。

いつもは、1年分の近況報告をして盛り上がり
名残惜しく別れるのですが
今回はちょっと違いました。

話が盛り上がらなかったのです。
私と彼女の境遇が違いすぎて、
興味と関心がずれてしまったのだと思います。

彼女はバリバリのキャリアウーマンで
今回、独立して
自分の会社を立ち上げることにしたそうです。

話題はもっぱら、その話でした。
彼女は自信たっぷりで、
鼻息も荒く、
いかに自分が優れているかの自慢話ばかり。

私にも質問をして話を振ってくれるのですが
私が働いていたころは、どれくらいの顧客がいたのかとか
どのくらいの売り上げをあげていたのかとか
(彼女とは同業者でした)

私にとっては、もう10年も前の話だし
結局、過去の私より今の自分の方が優れていることを
確認したいのかなと思ってしまったりして
少し疲れてしまいました。

顔見知りの経営者とパワーランチをして人脈を広げるとか
執行役員になった友人との会食は
示唆に富んだものだったとか。

私ごときが貴女の時間をとってしまって
ごめんなさい。
そんな気持ちになってしまいました。

私も疲れてしまったし、
彼女もあくびを噛み殺しているのが分かりました。
新幹線の時間を早めてでも、
帰ればよかった。

別れ際に、彼女は心をこめて手を握ってくれたけど
二人の関心が離れてしまったことは
彼女も十分、気付いたはず。

帰りの新幹線の中で考えたのですが
何がいちばん辛かったかというと
彼女が「今の私」に
関心を持ってくれなかったことだと思いました。

私は、バリバリ働いていた過去に見切りをつけて、
新しい価値を見つけるために
今、もがいています。

そこに、過去のモノサシで評価される
彼女の成功話を刷り込まれるのは辛かったし、
あまり、興味も持てなかった。

また、今回は、彼女の自慢話が過ぎるように思ったけど
長い付き合いをよく思い出したら、
彼女は、いつも、自慢ばかりだった。

彼女は物腰も柔らかく、口調もゆったりしているので
つい、「優しい人」という期待をもって付き合っていたけれど
それは、私がそのように見たかっただけで
本当の彼女は、上昇志向の強い野心家だったのだ。

本当は昔から気付いていたけど、
気付かないふりをしてきただけだった。
彼女の自慢も軽く流してきたけど、
自分に余裕がなくなって、
流せなくなってしまった。

20年近く付き合ってきたけど
しばらく、会いたくはない。
また時間が経って状況が変わったら
楽しい時間が過ごせるだろうか。


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蚊取線香攻撃

2014-08-08 07:45:52 | 雑感
お隣さんとうまくいっていないことは
以前も書いたけど(→こちら
夏になると、毎年、困っていることがあります。

お隣さんが24時間、
蚊取線香をつけっぱなしにするんです。
うちのリビングの窓の下で。

お互い、狭い敷地なので
建物がとても接近してるんですな。
少しの配慮で気持ちよく暮らせるのに
とても鈍い人みたいで。

大抵、窓を閉め切って冷房を入れているのですが
外の空気を入れたいときも
あるじゃないですか。

窓を開けた途端、煙がモワ~。
家に飛んでる小さな虫が
螺旋を描きながら落ちていきます。
(虫いるんかい)

ともかく煙たい!!
煙のせいでくつろげない!!

まあ、ここは我慢と思って
毎年、やり過ごしているんですが・・・。

(ちなみに、冬になると
クリスマスイルミネーションで
うちの寝室の至近距離で
LEDを一晩中、ビカビカ点滅させやがります)

今日も朝から蚊取線香モクモク
(我が家を燻製にするつもりか!)
で、ここは発想の転換ということで
お隣さんとの境界近くに生えている雑草の
草むしりをすることにしました。

蚊取線香の煙のおかげで、
蚊にさされることなく
草むしりの作業ができました。

で、そこで隣の奥さん登場。
私が作業している目の前で
蚊取線香の火、消しやがりました。

私、家に帰り
窓を全開放。
自然の風を満喫。

で、また、奥さん登場。
蚊取線香の火をつけました。
途端に家の中、煙でモクモク。

ほんっっっとに性格悪いな!!!

夫に話したら
「気のせいだよ~♪」と取り合ってくれなかったけど
これは決して気のせいではない!
女はこういうとこ、男より敏感だからね。

はあ~。いややわ~。
でも、きっと、こういう人って、
一事が万事で、
ほかのところでも、きっとこういう
無神経を装った意地悪なこと、
していると思うのよね。
嫌な思いをしているのは、私だけじゃないだろう。

綺麗な奥さんで、旦那さんもカッコよくて、
子供も二人いて、車も外車で、
幸せそうに見えるけどさ。

人には言えない、
鬱屈したものが
あるのかもしれないね。


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