ケンミジンコのうた

平和な日々の暮らしを綴った日記です

愛読書

2023-11-13 08:19:27 | 仕事
私は学生さんが愛読している本があると聞けばなるべくその本を読むようにしているし
好きなアーティストがいると知ればその人の曲を探して聴く。

その人を理解しようと思うからだが、
何人も同時並行で見ていることもあり、
なかなか時間が足りない。

先日も休みの日にある学生さんの好きな作家の本を読んでいたら
「ミジンコのやり方はウェット過ぎる。
好きな本や曲があるなら、そのどこが好きなのかを教えてもらえばいい。
今の人はもっと淡々とした関係性を好むのでは?
金八先生じゃあるまいし」
と夫に言われた。

確かにそうかもしれない。
それに私自身、一人一人の世界に深く入っていくのもいいけど、
もっと普遍的な勉強、例えば有名な心理学の先生の本を読んで勉強して、
より広く多くの人に応用できる理論や技術を身に付けることを優先した方がいいのかもしれないとも思う。

時間も体力も有限だから、その使い方を考えないといけない。

おばさんカウンセラーが、
「あなたが好きだと言ってた本、私も読んだよ♥」
と言ったら気持ち悪いかもしれないし…

…でも、苦しかったときに、何度も何度もその本を読んで励まされた、と聞いたら、
やはり読んでおかなければという気になる。

それに、これは私の古い感覚かもしれないが、
自分を理解しようとする人がいることは、
少しだけでもその人の孤独を軽くするのではないかな…

一人一人に向き合うこと、
広く理論や技術を学ぶこと、
きっとどちらも大切なことなのだろうと思う。

私はどちらもやりたい。
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フリーレン

2023-11-07 08:30:57 | 仕事
「葬送のフリーレン」を毎回、泣きながら見ている。

私が特に泣けるのは、
フリーレンを愛していたヒンメルについて
「興味を持たず、知ろうともしなかった」ことを
彼の死後にようやく後悔したところだ。

どうしてもカウンセリングをしている自分に重ねて見てしまう。

私は一生懸命に学生さんの話を聞く。
でも学生さんのほとんどは自分の話にしか興味がなく
自分の話を聞いている相手に興味がない。
知ろうともしない。
私の名前を知らないまま、
知ろうともしないまま、
自分の話だけを延々と続けていく。

そしてある日、気まぐれに来なくなる。

仕事とはいえ、私は自分の時間を、
自分が生きる時間を、
もっといえば、自分の生きるエネルギーを、
彼ら、彼女たちに与えている。

愛は見返りを求めないなんて嘘だ。
私は自分を削った分の見返りが欲しい。

関心をもって欲しい。
あなたの話を聞いている人もまた
あなたと同じ血が通っていて
傷付ければ血を流す人間だということに
もう少し気付いてくれたら。

…という思いを封印して
もしかしたらフリーレンがヒンメルを思い出したような日が来るかもしれない、
来ないかもしれないけど、
私はあなたのことを思って話を聞く。

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