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ケンミジンコのうた

平和な日々の暮らしを綴った日記です

令和の学生

2025-03-30 | 仕事
私が大学で働き始めて一番最初に驚いたのは、
面接を無断でキャンセルしたり、こちらから出したメールに返信をしない学生がとても多いということでした。

悩みを抱えている学生を相手にしているので、仕方がないのかなと思っていたのですが、
もしかしたら世代の違いもあるかもしれないと思い、
同じ職場で働いている若い人に感覚を聞いてみました。

その人によると、(あくまでその人の個人的な見解と断った上でしたが)、

・学生は、職員に対して、自分はサービスを享受するお客様の立場だと思っている。
・お店を予約したのに行けなくなった場合、キャンセル料が発生しない限り、キャンセルの連絡はしない。ただし、キャンセル料が発生する場合は、必ず連絡を入れる。
・相手が教授など地位がある人の場合は、単位を落とすなどの不利益を被らないように、連絡は怠らない。
・友人の場合も同様。継続的に関係性を築いておく必要がある相手と判断すれば、まめに連絡は入れる。
・ただし、きちんとしている人はきちんとしていて、お店の人にも連絡は入れる。ここは個人差が大きい。

私はこの話を聞きながら、「タイパ」「コスパ」という用語が頭に浮かびました。行動の基準は、自分に利益や不利益があるか否か、ということなんだね。なんと合理的。

そして、私はこの合理性が好きになれない・・・。
よい、悪いの話ではないかもしれないけど、好き、嫌いで言えば嫌いだ!!
お店の人や大学職員にも都合があり、心がある。
そのことを意識できないなんて、サイコパスかよお前は。

ではなぜそうなったかと言うと、私は、電子機器やIT技術の発達が影響しているように思いました。
生身の人間との接触が減り、よくも悪くも、相手がどう考えるかをあまり気にせずに、一人でも生きていける世の中になりました。

まあ、私も、コンビニに入ったときに店員さんが「いらっしゃいませ」と言ってくれても返事はしないし、
店員さんも、返事を期待して言っている訳ではなく(お客様と心の交流が生まれることは期待していない)、マニュアル通りに言っているのだと思います。

社会の仕組みとして、そのような場が増えているのだと思います。

面倒な気遣いや人付き合いをしなくてもよくなった分、自分もドライに割り切られる場面が増えたということだね。
…という理解でよいのか??
なんだかパサパサしている世の中だなあ…。


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