ケンミジンコのうた

平和な日々の暮らしを綴った日記です

タイムトラベル

2024-02-05 18:01:57 | 
最近は大学での仕事で手一杯になってしまい
担当の学生さんのことばかり考えていて
肝心の家族のケアが後回しになっていました。

年末にその年に撮った写真を整理していて
夫が思いのほか老け込んでしまったことに気付きました。

普段、若い学生さんばかり見ているせいかもしれませんが
私が夫を放ったらかしにしている間に
夫が老けてしまったようにも思えました。
夫に対する関心が薄れていたことも否定できない…

私は、いつも自分が使っているカウンセリング室のソファーに、夫が腰掛けている姿を想像してみました。
今の夫ではなく、普段私が相手にしている学生さんのような、20代頃の若い夫の姿を。

精悍な顔付きながら、まだ幼さも残る、初々しい夫の姿を。
そして、その若い夫が、優しい眼差しで、じっと私を見ている姿を想像してみました。

私の心の中に、夫に対する愛情が蘇ってきたように感じました。
若い学生さんはとても魅力的。
でも私の愛するあなたも、負けないくらい魅力的だったね。
思い出したよ。

今の若い学生さんだって、30年後にはこうなる。
若い頃の姿、今の姿、将来の姿を、
もっと想像して、
時間を自由に行き来してみようと思いました。

これからも一緒にいよう。
久し振りにそう思えました。
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キジバトのシャワー

2022-07-02 11:43:29 | 
我が家の庭にはここ7~8年くらい、
キジバトが毎朝遊びに来るようになっていて、
キジバトの姿を眺めるのが貴重な癒しの時間になっています。

今朝、庭に水を撒いていたら、
いつものキジバトがやってきて、
(違う個体かもしれないけれど見分けがつかない…笑)
枝に止まって、私が水を撒く様子を見ていました。

私はそのまま水を撒いていましたが、
何を思ったのか、急にキジバトが水に向かって羽ばたいてきて、
ホースの先から噴き出す水にザっと打たれたのでした。

私はびっくりしてこの話を夫にしたところ、
「それをやると気持ちがいいいんだ!!!」
と、まるで自分がハトになったかのように力説されました。

私は常々、自分の夫はどことなく鳥っぽいなと思っていましたが
今日、この瞬間、私は夫の前世がハトだったことを確信しました。

それはともかく、夫の話によれば、
夫は庭に水を撒くとき、
ホースの口を上にして、水が柔らかい雨のように
地面に降り注ぐようにするのだそうです。

そうすると、キジバトがその雨の中に入って、
冷たい水のシャワーを浴びることができるようになるそうです。

私はその話を聞いて、
枝に止まっていたキジバトはきっと、
シャワーで水浴びをするのを楽しみに待っていたのだと思いました。

私は植物に水をやることばかり考えていましたが
キジバトもシャワーを心待ちにしていたと思うと
これからはキジバトにも貴重な水を楽しんでもらおうと思いました。

また、私はキジバトとの交流を密かに楽しんでいましたが
夫も夫で、キジバトとの絆を密かに育んでいたのだと知り、
ほほえましく思ったのでした。


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スパイになれなかった夫

2022-03-10 09:04:01 | 

先日、夫と二人で喫茶店に行き、
楽しく話をしておりました。

すると夫が突然、
「そういえば、ミジンコの友達の山田さんは最近どうしてるの?」
と、聞きなれない名前を出してきました。
「山田さん?誰それ?」
「ほら、あの山田さんだよ」
「誰のこと?」
私は混乱しました。

夫はすました顔でコーヒーをすすり、
「じゃあいいや。さっきの話だけど・・・」
とやり過ごそうとします。
「よくないよ!山田って誰??」
私は疑念でいっぱいになり、楽しい会話どころではなくなりました。

謎はすぐに判明しました。
家に戻ると、夫の机に読みかけの本がありました。
「元FBI捜査官が教える情報を引き出す方法」という本でした。

パラパラめくると、わざと間違えた情報を話し、
相手に修正させることで、情報を引き出すという方法が載っておりました。

そして、「身近な相手で試してみよう」という見出しのところに
しおりがはさまっていました。。

私はスパイになりたい夫の練習台にされていたのでした。

楽しいデートだと思っていたのに、ひどくないですか?😤😤😤 
認知症かと思った。 


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性善説に立つ夫

2022-03-01 08:00:00 | 
私たち夫婦は郊外の一戸建てに住んでいるのですが
近所で新しい家が建築されたり、屋根や外壁塗装の工事をしたりするたびに
業者が営業にやってきます。

言うことはいつも決まっていて、
「あそこで工事をしている者だが、お宅の家の屋根が壊れているので
教えてやれと親方に言われてやって来た」
というものです。

私は営業だと分かっているので、
適当に応対してお帰りいただいています。
すると、今度は隣の家に行って同じセリフを言っているので
私はやっぱり営業だったと確信するのです。

先日、また同じ手口の業者がやってきました。
私はワクチンの副反応で具合が悪かったため、
夫に応対してもらいました。
「屋根に絶対上げてはだめだよ」と念押しして。

私は部屋で寝ていましたが
なかなか夫が帰ってこないので、不安になりました。
しばらくすると、ガンガンガンと屋根を叩く音が家中に響き渡り
私はあわてて家の外に飛び出しました。

外に出ると、我が家の屋根に梯子がかかっており、
夫が心配そうに上を見ていました。
「屋根に上げてはだめだと言ったのに!」
私は怒りで頭が爆発しそうになりました。

家に戻ってきた夫を詰問すると
「屋根が壊れていたらしい。写真を撮ってもらったよ」
と言って、写真を見せてくれました。
屋根のスレートがめくれあがって、地の白木が見えていました。

夫は、業者が屋根を叩いていたことには気が付かなかったそうです。

「壊されたんだよ!!」
私は怒りでいっぱいになり、夫を責めました。
すると夫は、
「壊して彼らにメリットがあるわけないじゃないか。
わざわざ教えてくれたんだ。ありがたいと思わなきゃ。」
と反論してきます。

今となっては、どちらが正しいのか分かりません。
でも私は、このことを思い出すと
今でも怒りでいっぱいになり、夫を責めてしまいます。

夫と話し合い、これはいい機会だと思って、
別の業者を呼んできちんと点検してもらおう、
そして、必要なら、屋根や外壁塗装の工事をしよう、ということで
落ち着きました。

「俺は人を信じるよ!」
と夫は胸を張って言いましたが
私は今後、夫が詐欺の被害に遭わないかが心配です。


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我が家のこびと

2022-02-23 08:00:00 | 
「こびとの靴屋」というグリム童話があります。
靴屋のおじいさんが寝ている間に、
こびとが靴を仕上げてくれるという物語です。

我が家にもどうやら、こびとが住んでいるようです。
私が寝ている間に、ゴミを捨てたり、
洗濯物を干したり、食器を洗ったりしてくれます。

私は驚き、「まあ、こびとさんが!」と喜びます。
少し大げさに喜ぶのがポイントです。

たまに私は、こびとの働きを見落としてしまうことがあります。
そんなときは、夫が私に知らせてくれます。
「こびとさんが、植物に水をやってくれたみたいだよ」

そして私は驚きます。
「まあ、こんなことまでこびとさんが!!」
夫は嬉しそうにしています。

これからも我が家にずっと
気のいいこびとさんがいてくれたらいいなと思います。


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