ケンミジンコのうた

平和な日々の暮らしを綴った日記です

友達ができない

2015-05-29 17:41:52 | 仕事
遠足に行った。
疲れた。主に精神的に。

前に遠足に行ったときも、疲れたなと思って振り返ってみたら、
やっぱり同じことを書いていた。

(過去の記事はこちら→「内向型人間の時代」)

何に疲れたかを少し分析したい。

子供の対応は、まだ若干、戸惑いは残るにしても、
まあまあうまくできるようになってきた。
これは大きな進歩だ。

問題は、先生方との関係だ。
この学校に勤めて1年が過ぎたが、
まだ親しい先生が一人もいないのだ。

先生方は(個人差はあるにしても)、大抵、気持ちのいい人たちなのだが、
最近思うのは、ちょっとドライというか、
少なくともフレンドリーではないような気がする。

例えば、今日も、二人の女の先生が楽しそうに話していたので
私もその輪に加わろうと思って、さりげなく近付いていったけど、
いつまでも話には加わることができず、
私は自分が空気になったように感じた。

私は諦めてその場を後にしたが、
こういうことが、よくあるのだ。

では、その女の先生が意地悪かというと、そうではなくて、
一対一で話すときは、気持ちのいい笑顔で話してくれる。

ここで、つい、「自分の存在感の薄さ」について、クヨクヨしてしまいそうになるが、
実はきっとそうではなくて、
彼女たちが、少し鈍いのだと思う。
特に、疎外されることの痛みについて。

学校の先生たちは、元気で快活で、
魅力的な人が多い。
ただ、精神的には、粗削りで、
繊細さに欠けるところがあるように感じる。

逆に、そういう人でないと、やっていけないのだろう。

前の職場では、2年経って、
プライベートで食事に行けるような、親しい人ができたけど、
この職場では、難しいかもしれない。

私は、長年の経験から、
友達ができないのは、その人のせいではなく、
単に、気の合う人がその環境にいないからだと思っている。
気の合う人がいない環境で無理をしても、
結局、うまくいかないし、疲れてしまうだけだ。

なので、友達ができなくても、気にしないことにする。

ただ、寂しいのは苦痛なので、
来年度の更新については、要検討だ。


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車内の親子

2015-05-25 11:08:41 | 雑感
先日、電車に乗ったら、派手な親子が席に座っていた。

母親は20代後半くらい、金髪で、ゴテゴテに飾りのついた長い爪で
スマホをいじっている。
横に座っている男の子は小学校3年生くらいだろうか、
これまた金髪で、昔のプロレスラーを彷彿とさせる長髪だった。
モデルガンを手にしていて、ちょっと物騒だ。

私は、小さい子供の髪を染めてしまう親に抵抗感があり、
この親子を見て、あまりいい気持ちがしなかった。

ちょうどその子供の隣の席が空いていた。
若干、躊躇したが、避けるのも情けない気がして、
私は堂々とその空席に座ってやった。

しばらくすると、年配の女性二人組が乗ってきた。

席を譲るべきかな・・・と迷ったが、
それほど歩行に苦労している感じもしないし、
何より私自身が席に座っていたかったので、
私は動かないでいた。

ところが、スマホをいじっていたヤンキー母は、
年配の女性に気付くなり、さっと立ち上がって、
「どうぞお座りください」と、
席を勧めた。

そして、「ほら、あんたも立ちな」と言って、
子供に立つよう、促した。
子供は、条件反射のように、ぴょんと立ち上がった。

お婆さん二人は、「まあまあ、どうもありがとう」と礼を言って、
嬉しそうに席に着いた。

席を譲った親子の行動が、とても清々しかったので、
私は感動して涙が出てしまった。

子供は親の背中を見て学ぶ。
この子はきっと、大きくなっても、
自分の親がそうしていたように、
お年寄りに席を譲る人になるだろう。

お母さん、あなた、
とってもカッコ良かったよ!!!


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真夜中の誕生日メール

2015-05-20 18:43:05 | 雑感
昨日は私の誕生日だった。

私は一つ、恐れていたことがあった。

毎年、誕生日に、おめでとうメールを送ってくれる友達がいた。
私と彼女は誕生日が3日違いで、
まず、彼女が私にメールをくれて、
私が3日後に彼女にメールを送るという営みが、
10年以上、ずっと続いていたのだ。

その友達と、たった一日で、疎遠になってしまった。
(詳しくはこちら→去る者は追わず

「去る者は追わず」と書いたけれど、
私はずっとずっと、彼女のことを考えていた。
別れた恋人のように、未練があった。

そして、彼女からメールが来ない、私の誕生日が来るのが怖かった。
メールが来ないという事実に、
深く傷つくような気がしていた。

●歳最後の日をつつがなく終え、私は床に就いた。

夜中に枕もとで携帯が鳴った。
寝ぼけまなこで携帯を見たら、彼女からメールが届いていた。
受信時刻を見たら、0時3分だった。

 お誕生日おめでとう。
 また会いたいな。


正直、私は戸惑った。
まるで待ち構えたみたいに、
日付が変わってすぐにメールを送ってくるなんて。

本心なのだろうか?
よく分からない。

考えて考えて、私はひとつ、思い出した。

学生時代。
学校にも家にも居場所がなくて、
私は夜遅くに家を抜け出し、
駅近くの公衆電話から、彼女に電話をかけた。

私は泣きながら、彼女に辛い気持ちを打ち明けた。
小銭を継ぎ足し継ぎ足し、話していたから、
相当長い時間だったと思う。
彼女は黙ってずっと聞いていてくれた。

そのときの彼女は、とても優しかった。

彼女は、私の辛い気持ちを受け止めてくれた、
恩人だったのだ。
少なくとも、そのときは。

おちぶれた私の前で、
勝ち誇ったように自分の社会的成功を誇示した彼女と、
ボロボロに傷付いた私を癒してくれた彼女は、
同じ人間だ。
人には色々な面があると頭では分かっていても、
二つの矛盾した情報は、私を混乱させる。

まだ戸惑いはあるし、正直、彼女にはしばらく会いたくないけれど、
真夜中の誕生日メールと、優しかった彼女の思い出は、
一つ歳をとった私の心を、
少しだけ温めてくれた。


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浅田真央選手 現役続行

2015-05-18 17:45:57 | 雑感
浅田真央選手が現役続行の意思を表明したそうだ。

これには恐れ入った。
フィギュアスケート女子では、ロシア勢の台頭が著しいし、
私は、もう、真央ちゃんの復帰はないな、と思っていたからだ。

私が真央ちゃんだったら、引退を選択しただろうと思う。
彼女は本当にチャレンジャーなんだなあ。

羽生結弦選手も、金メダルを取った後も闘志を燃やし続けていることについて、
「壁を超えたら、その先にまた壁がある。
そしてそれを超えたいと思う。
僕は人一倍、欲張りなんだと思う。」
という趣旨のコメントをしていた。

この二人を見ていると、一流の人というのは、
困難にめげず、より高い頂を目指して
挑戦を続ける人のことではないかと思えてくる。

私も、頑張ろう。


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ワシントンと桜の木

2015-05-07 18:08:05 | 仕事
アメリカの初代大統領、ジョージ・ワシントンが子供のころ、
庭の桜の木を切ってしまったが、
正直に父に申し出たため、怒られずに済んだというエピソードがある。

正直であることの大切さを説いた逸話だと思うのだが、
私は小さいころから、ずいぶんハードルの低い話だなと思っていた。

悪いことをしたら、正直に申し出るのは
当たり前ではないか・・・。
その思いは、大人になった今でも変わらない。
自分が犯した過ちは、できるだけ正直に告白してきたつもりだ。

でも、子供たちは、そうではないみたい。

こんなことがあった。

授業の一環で畑作業をしていたのだが、
戻ってきたスコップを確認したら、
柄の部分が90度、直角に折り曲げられているものがあった。

私はすぐに担任の先生に報告し、
先生は「やった者はすぐに申し出るように」
と、クラスの皆に言い渡した。

ところが、誰も、申し出る者はいない。

相当な力をかけて曲げたと思われるので、
曲げる過程を、見ていた人もいるはずだ。
でも、誰も、口を開かなかった。

先生は、生徒の不正直さに怒り、
より強く、申し出るように言ったけれど、
結局、生徒たちは口をつぐんだままで、
誰がやったかは分からず終いだった。

残念だけれど、同じような事件が、学校で何度かあった。
誰も事実を申し出ないので、
いつも犯人は分からず終いになっている。

正直に罪を申告する生徒は、とても少ないらしい。
私は、改めて、
ワシントンってすごい子供だったんだなあと思った。

ちなみに、正直に罪を申告していた私が、
どういう大人になったかというと・・・

少なくとも、大統領にはなっていないようだ(笑)


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