ケンミジンコのうた

平和な日々の暮らしを綴った日記です

リカバリー・カバヒコ

2024-02-26 08:53:18 | 映画・ドラマ・小説
青山美智子さんのリカバリー・カバヒコを読んだ。
心が温かくなる、いい話だった。

意外だったのは、カバヒコの存在感がとても控えめなこと。
夜になったら歩き回るとか、魔法を使えるとかはない。
夫は、カバヒコの背中から超合金の羽が生えて
困った人を救いに行く話だと思っていたそうだ。
そんなマトリックス・カバヒコの話ではない。

カバヒコはただ静かに、
そこにいるだけなのだ。

私もカバヒコに会いたい。
私の話を聞いてもらいたい。

カバヒコ〜
みんなね、自分の話ばかり一方的にするんだよ。
私の気持ちはお構いなしに。
私、ただの道具と思われているみたいだよ。
みんなの感情のゴミ箱みたい。
ゴミ箱にも気持ちはあるのに!!
黙って聞いていればいいとばかりに!!

たまにだけど、私をいたぶって憂さばらしする人もいるんだよ。
抵抗したらクレーム出すんだよ。
ひどくない?

苦しいよ、カバヒコ。
休みたい。
自分の心をケアしたいよ。
心が傷付いた。

カバヒコ…
私もカバヒコみたいにボロボロになった。
目もよく見えないし、肌も塗装が剥げてシワシワだよ。
カバヒコと一緒だね。

疲れたよ、カバヒコ。
休みたいね。
カバヒコに会いたい。


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分相応

2024-02-26 08:23:58 | 片思い
勉強はしたくないけど会社経営者になりたいと騒ぐAさんや
見た目が……だけどイケメンとしか付き合わないと豪語しているBさんに共通しているのは
自己を客観視できないところ。
現実を受け入れられずに欲望ばかりが膨らんで暴走しているところだ。

AさんとBさんは極端なケースだけど、
人の悩みは多かれ少なかれ、
現実と願望の不一致にあると思う。

誰もが宇宙飛行士やサッカー選手になれる訳ではない。
皆、どこかで現実を受け入れて、
願望を適切なサイズにトリミングして生きていくのだ。

自己の客観視と願望のトリミング。
不都合な現実を受け入れることが
大人になるプロセスだと、
先日の人生案内にも書いてあったなあ。

願いの多くは叶わない。
人生って苦いね。


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失恋したあなたへ

2024-02-25 14:53:57 | 片思い
人の気持ちは分からないようで分かりやすく
言葉にしなくても行動に十分、表れていると思う。
下手にこねくりまわして解釈することなく
行動だけ見ていれば分かるはずだったのだ。

人の気持ちがどうやら自分の望むものではなさそうなとき
小さな手掛かりを拡大解釈して
事実を捻じ曲げてしまいがちだ。
こじらせて諦めがつかなくなり、
結局、苦しむ時間を長引かせてしまう。

返事がなければ、興味がないということ。
素っ気なければ、その気はないということ。

人の気持ちが自分に向いていないことを受け入れるのは辛いけど
いずれは認めないといけなくなることだから。
傷口が大きく開いてしまう前に
早めに立ち去った方がよかったんだよ。

その人につながるものの全てを見たり聞いたりするのが辛い。
お酒を飲んで記憶を消したい人の気持ちが分かる。

心の真ん中に大砲で撃たれたような空白がある。
立っているのがやっとだから、
笑顔でいることは求めないでね。

他の誰かが私に優しくしてくれても、
私が欲しいのはその人の気持ちだから、
ありがたいけれど、私の心には響かない。

立ち直れるのは分かっているけど、
しばらく時間がかかりそう。


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うまくいくカップル

2024-02-25 14:30:01 | 片思い
お互いお付き合いするのが初めてなのに、
うまくいっている若いカップルがいたので
その秘訣を聞いてみた。

その子が言うには、
「もともと友達だったからですかね」とのこと。
どちらかが一方的に熱くなって告白するような関係性ではなく
気が合う友達同士で自然に好意が育まれていったらしい。

この説明には非常に合点がいった。
友達付き合いから恋愛、結婚に至った知人が思い浮かんだ。
傍から見て情熱的な恋愛ではなかったけれど、
穏やかで安定したカップルだった。

そして、自分の恋愛がことごとくダメだった原因もこれで分かった。
遠い関係性のまま憧れで妄想を膨らませ、
弾丸のように告白して砕け散ったり、
食い下がってお付き合いを懇願したりしていたからだった。

相手は大抵、冷めていて、私ばかりが気を揉んで
消耗したり傷付いたりしていた。

ただ、友人のようなカップルだったら、
安定し過ぎて、あまり回数はこなせない(!)気もした。
私の恋愛は苦しかったけれど、(少なくとも私サイドは)情熱的だったし、
今となっては色々な経験ができてよかったように思う。

色々な人の、色々な良さを知ることができた。
残念ながらあまり大事にはされなかったけれど、
皆、とても魅力的だった。

そして、私はその人の魅力を、
その都度、全力で愛した。

それでいいじゃない。
そんな気もした。


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優しい人

2024-02-19 09:05:37 | 仕事
私はずいぶん長い間、「優しい人」と「物腰が柔らかい人」の区別がつかなかった。
もちろん、両者が重なることはあるのだが、
「物腰が柔らかい」が「優しい」人ではない場合、
物腰の柔らかさは、その人がトラブルから身を守るための、単なる防御手段に過ぎないことが多い。
「優しい人」のペルソナを被っているだけで、
優しさが他者に向けられることは少ないのである。

優しさには色々な定義があると思うが、
今のところ、私が考える優しさは、
他人に関わろうとする態度のことだ。

目の前で人がいじめられているときに、
見て見ぬふりをする人は優しくない。
いじめられている人を助けようとする人は優しいし、
いじめっ子を注意する人も優しいと思う。
本当はいじめられている人を守りたかったが、それができなくて悶々としている人も、
上記の二者に比べれば程度は低いが
優しくない訳ではないだろう(勇気がないだけだ)。

それを思うと、粗野な態度でも
人を思いやる行動ができる人は優しいと思う。
優しさのペルソナを被っただけの人より、
ぶっきらぼうに優しい人の方が私は好きだし、
きっとこのタイプの方が人気があると思う
(漫画で人気のキャラにはこのタイプが多いと思う)。

それはなぜかと言うと、
優しさをアピールしてないからではないかと思う。
自分が賞賛されたり好かれたりするための優しさではないから。
無償の優しさだからだ。

なんでこんなことをくどくど書いているかと言うと、
心理職には圧倒的に「物腰の柔らかい人」が多いからなんだな…。
物腰が柔らかいからといって、優しい訳ではないんだよ。
私はとても大切なことを学んでいる…


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