ケンミジンコのうた

平和な日々の暮らしを綴った日記です

明るく元気で素直な子

2012-03-30 13:40:01 | 雑感
小学生のころ、学校の廊下や教室に、こんな標語が貼ってありました。

「明るく元気で素直な子」

暗く病気がちでひねくれていた私は、
この標語を見るたびに、自分が否定されているような気になったものでした。

また、中学生くらいになると、
「明るく元気で素直な子」というのは、
大人からみた「いい子」の強制だと思うようになりました。

「いい子」の型にはめようとするのではなく
(そして、その型から外れた者=自分を否定するのではなく)
ありのままの自分を認めて欲しい!!
そんな心の叫びを胸に秘めながら、私は大人になったのでした・・・。

そして、塾で子供の相手をする大人になった今・・・。

「明るく元気で素直な子」

こういう子の方がかわいい!!
そして、扱いやすい(笑)!!!

大人だって人間なので、かわいい子の方に、ついつい肩入れしたくなります。
つっかかってくる子や、何を考えているのか分からない無反応な子は
面倒臭いので、なるべく接したくないと思います。

そして、残念なことに気付くのです。
暗くねじくれたまま、親にぶつかっていった私は、
疎まれて当たり前だったということ・・・。
自分が子供のころに期待していたほど、
親は器の大きな人間ではなかったのです。
(自分もそうなので、分かるのです)

ぶつかっていったのは、本当は、
ありのままの自分を愛して欲しかったからです。
でも、愛されたいなら、
相手に負担をかけるようなことを、してはいけなかったんです。

「明るく元気で素直な子」

これは、大きな美徳だと思います。
生まれながらに持つ徳性、一種の才能です。
明るく元気で素直な子を見ていると、そう感じます。

でも、そうではない子に対しても、
私が子供のころに感じていた、自分を認めてほしいという思いを、
尊重してあげられたらいいなと思っています。



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あけっぴろげな人

2012-03-21 09:54:21 | 雑感
高校時代から長くお付き合いしている、親友のユキちゃんから、切羽詰まった電話がかかってきました。
泣きながら、今すぐ会いたいと言っています。
その日は仕事があったので、丁重にお断りしたところ、
ちょっと驚く話を打ち明けられました。

ユキちゃんは来月、お見合いで知り合った男性との結婚を控えているのですが、
実は、彼女にはどうしても忘れられない昔の恋人がおり、
密かに連絡をとっていたところ、
それが親にばれて、大騒ぎになっていると言うのです。

ユキちゃんとは今でも密に連絡を取っていて
お互い、何でも打ち明け合っている仲だと思い込んでいたので、
こんな秘密があったのかと、今さらながらに驚かされました。

ユキちゃんの恋人の話なんて、聞いたことがなかったので
私はてっきり、彼女はずっと一人だと思っていました。

「人って分からないもんだねえ・・・」と、正直な感想を漏らすと
「私はさなぎみたいに、何でもペラペラしゃべる人間じゃないから!」
と、言われてしまいました。

何でもペラペラしゃべる人間ねえ・・・。
私も、そのことには気付いていたんです。
他の人は、私ほど、自分のことは打ち明けない。
仲のいいサチエちゃんだって、私の話は聞いてくれるけれど、
自分や自分の家族に関することは、滅多に話さない。
話すとしても、当たりさわりのないことだけ。

私は何となく、どれだけ自分のことを打ち明けてくれるかで、
その人との親密度や信頼感が測れるような気がして、
相手の心を開いてもらうには、まず自分の心を開かなければという思いもあり、
比較的、多くの人に、個人的な思いも含めて、打ち明け話をしていたのですが、
思い返せば、親友も含めて、
個人的なことは、あまり話してくれなかったなあ、と思うのです。

そして、これは、夫もそうなのです。
夫に言わせれば、私はやはり、色々なことをしゃべりすぎで、
信用できないそうです。
信用できないので、大切なことは話せないと言われています。
一番身近にいる家族に信用できないと言われるのは、
とても辛いです。

自分のことはともかく、家族や親友のことは、
軽率に他人に話さないようにしようと、気を付けてはいます。
自分を信頼して打ち明けてくれたのに
それを面白がって人に話すのは、(ついやりたくなっちゃうけど)
やってはいけないことですよね。

でもね・・・
あけっぴろげな人間の一人として、言わせてもらうと、
無防備に見えるかもしれないけど、
それで痛手を被ったこと、あまりないんですよ。
それより、気持ちが楽になるメリットの方が大きいです。
だからついつい、話してしまうんです。

自分の経験をお互い話し合うことで、
人生の経験値が2倍にも3倍にもなると思っているのは、
私の勝手な考えかな・・・。

ガードが固い人は、自分を守るために、
自分のことは話さないのかしら。
誰にも触れられたくない気持ちって、あるのかもしれないな。
それがきっと、私より多いのだろう。

人との距離の取り方は、人それぞれと思っていたけれど、
どれだけ心を許して話をするかにも、個人差があるなあと思いました。
私が付き合ってきた人の中で平均値をとると、
私は、あけっぴろげの方に属すると思います。

という訳で、タイトルの「あけっぴろげな人」=私、でした。

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仕事について

2012-03-16 19:46:24 | 仕事
少し前に夫が録画していた、美術番組を見ました。
最近、世界記憶遺産に登録された、
山本作兵衛さんの絵についての番組でした。

山本さんは、筑豊炭田で炭鉱夫として働いた記憶をもとに、
2000枚を超える絵を描きあげたそうです。
どの絵にも、炭鉱夫として実際に汗を流した者にしか描けない、
具体性と現実味が込められていました。

私が特に心を引かれたのは、
仕事の後、皆でお風呂に浸かっている絵でした。
炭鉱での労働は、重労働であるのみならず、
ガスや出水による事故のため、
常に死と隣り合わせなのだそうです。
「ああ、今日も生きて帰ってきた」という喜びと充実感が、
その絵に溢れていると、解説者の方が話していました。

その説明を聞いて、私は思ったのです。
小さな子供相手に愚痴を垂れていた自分が、恥ずかしい。
また、「仕事が好きかどうか」「輝いているかどうか」にこだわっていた自分は、
どこか間違っていたのではないか、と。

炭鉱夫の人たちはきっと、
「この仕事が好きでたまらない」なんて言葉、
口にしなかったと思うのです。
彼ら(女性も働いていたそうですが)にしてみたら、
きっと、軽薄な言葉に聞こえるのではないでしょうか。

黙々と、額に汗して働く。
そういう人、ものすごくカッコいいです。
キラキラとした派手さはないかもしれないけれど、
いぶし銀のような、渋い光を放っていると思います。

仕事が好きかどうかとか、
自分が輝いているかどうかとか、
もう、どうでもいいじゃない。
仕事って、きっと、そういうものじゃない。

自分ができること、やるべきことを、黙々と積み重ねていけば、
自分でも意識しないうちに、鈍く光りだすのではないか。
そう思いました。


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この仕事が好き!と言えない

2012-03-09 18:01:30 | 仕事
私、考えすぎてクヨクヨするのは多いんですが、
他人と自分を比較して「悔しい」とか「うらやましい」とか、
マイナスの気持ちになることは、幸い、ほとんどありません。
何やってんだ自分・・・と自らツッコミ入れることはありますが。

そんな中、「ひえ~いいな~」と思うことが一つあります。
それは、
「この仕事が好きでたまらない!」
という言葉を聞いたとき。

以前の仕事は、本当に自分の性格に合っていなくて、
心身ともに辛い日々を送っていました。
でも、同じ仕事なのに、生き生きと働いていた人もいたわけで、
そんな人が
「辛いけど、好きだから続けていける」
と言うのを聞くたびに、
あ~この人にはかなわん・・・と思っていました。
そして、自信を持ってそう言える仕事に出会えた人が、うらやましかった。

塾講師を始めてしばらく経ち、生意気な子供の扱いに疲れ、
同じ仕事をしている人たちの声を、ネットで検索してみました。
塾の待遇や保護者の対応に苦労している人は多いみたいだけど、
子供がかわいくないっていう人は、あまりいないみたい。

逆に、
「辛いけど、子供がかわいいから」
という意見が多く見られます。

私はちっともかわいいと思えないので、
そう長くは続かないと思います。

そもそも、自分は何が好きなのかもよく分かっていないのに
「好きでたまらない!」という仕事に出会いたいと思うのが
無理なのかもしれません。

また、一方で、前の仕事は、「合わないから」という理由で辞めてしまったけれど、
今度も、また、私は逃げようとしているだけなのかな・・・とも思います。
同じ言い訳をしている自分は、格好悪いかも。

「石の上にも三年」ということわざも思い出されます。
前の仕事は12年もやって、その上で、
やっぱり自分には向いていなかったという結論を出したので、
後悔もしてないし、批判される理由もないと思いますが、
今回は、もう少しやってみるべきなのかな、とも思います。

自分が生き生きと輝ける仕事に出会えるのも、一つの幸せです。
私もその幸せが欲しいな。


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母の夢

2012-03-08 22:54:20 | 雑感
久し振りに母の夢を見ました。

小さいころ住んでいた、古い大きな家で
元気だったころの母が、ビーフシチューを作ってくれました。
夢の中でそのシチューを食べたのですが
ああ、母の作るシチューはこういう味だった、
そんな味覚の思い出がよみがえりました。
懐かしい味。

お母さんの料理が食べたいよ、
お母さんに会いたいよ!!
気付いたら夢から覚めて、私は泣いていました。

母が亡くなったことについては、私は自分の心にフタをして、
あまり考えないようにしてきました。
そのフタが開いてしまい、
そこから悲しみがあふれ出てきたようでした。

私と母とは、性格がまるで正反対で、
決して、仲のいい親子ではありませんでした。
確執を抱えたまま、亡くなってしまったといってもいいくらいです。

でも、やっぱり私は母の娘で、
母も母なりに、私を愛してくれていた。
それが、今回の夢で分かった気がしました。

子供相手にクヨクヨ悩んでいる弱い私を、
叱り、励ましに来てくれたんだと。
弱虫で、泣き虫だった私を、
母は怒りながらも、守ってくれたっけ。

お母さん、ありがとう。
私、しっかり生きるよ。
心配かけて、ごめんね。


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