ケンミジンコのうた

平和な日々の暮らしを綴った日記です

ミッキーの中の人

2024-04-21 11:50:10 | 仕事
もうずいぶん昔の話になるが、ディズニーランドに行った際、
「ミッキーの家」のようなアトラクションがあった。
小さな部屋で、短い時間、ミッキーと過ごすことができるのだ。

行列に並んで待っていると、私の番がやってきた。
ミッキーは手を振って私を部屋に迎え入れてくれて、
腕を組んで私と一緒に写真を撮ってくれた。

そのとき、私はミッキーの腕がとても細いことに気付き、
ミッキーの中の人が、女性であることが分かった。

数分経つと、係の人が「時間です」のようなことを言い、
私は、部屋の外に出るように誘導された。
私はミッキーに背を向けて、部屋の隅の出口の扉のところまで歩いて行った。
そのまま扉の外に出ればよかったのだが、名残惜しかった私は、
ミッキーをもう一度見たくて、扉の前で振り返った。
私は、きっとミッキーは、次に入ってきた人をもてなしているのだろうと思った。

すると、驚いたことに、ミッキーも私の方をじっと見ていて、
私に向かって、笑顔で(被り物だけど…)一生懸命、手を振ってくれた。
私は胸が熱くなった。
私も笑顔でミッキーに手を振りながら、外に出て、そっと扉を閉めた。

私は、ミッキーの、正確に言えばミッキーの中の女性が示してくれた優しさが、
とても嬉しかった。

私は、ミッキーの中の女性が、優しいミッキーを演じてくれたことに、
今でもとても感謝している。
私はその女性の顔も名前も知らないけれど、
その人が示してくれた優しさは、今でも私の記憶に残り続けている。

******
蛇足になるが、私はカウンセリングが終わった後、
学生さんが相談室を出るまで、扉の前に立って見送ることにしている。

学生さんが振り返ったときに、笑顔でそこにいたいからである。

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感謝の気持ちを伝えること

2024-04-14 12:34:12 | 仕事
学生さんたちのほとんどが、悩みをひとしきり話すと
それからぷっつりと相談室には来なくなるのですが
夏頃に少し話をしていた学生さんが、春になって、
お菓子を持って相談室にやってきたことがありました。

辛いときに話を聞いてくれたことが嬉しくて、
無事に卒業できたことを報告したいと思ったそうです。

その学生さんの気持ちに、私はとても感動しました。
今でもその学生さんの笑顔を思い浮かべると、とても幸せな気持ちになります。

この話を喜んで夫に報告したところ、こう言われました。
「その学生さんもきっと、感謝の気持ちを、
そういう形で伝えられたことがあったんだろうね。
それが嬉しかったから、自分も感謝の気持ちを、
同じ形でミジンコに伝えようと思ったんだね。」

私は、必ずしも感謝の言葉が欲しくて仕事をしている訳ではありませんが
(その人が幸せになればいいと思って仕事をしているつもりではある)、
「ありがとう」と言われると、とても嬉しいし、報われた気持ちになります。

そして、きっと、「ありがとう」を伝えてこない学生さんの中にも、
感謝をしてくれている学生さんはいるのではないかと思っています。

でも、私は、感謝の気持ちを形にして伝えられてとても嬉しかったから、
私も人に感謝したときは、できるだけ形にして伝えていこうと思いました。


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友達ではなかった

2024-04-14 11:28:31 | 雑感
桜が咲いたということで、半年ぶりに高校時代の友達3人で会った。
ずいぶん長く付き合っている友達ではあるが、そのうち1人と、もうそろそろ会わなくてもいいかなと感じた。

言うことにいちいち、棘があるのだ。
3人の中で子供がいないのは私だけなのだが、そのことについて「社会に貢献していない」と言われたり、
ダンスの授業が今は必修になっているという話題になったとき
「ミジンコが踊ってたら笑いものになるよね~」なんて失礼なことを言われたりした。
ほかにもいろいろ。

胸にチクチク刺さるものを感じながら受け流していたら、
「ミジンコが踊っていたら~」を繰り返し言ってきたので
「あなたが踊っていた方が笑われると思うよ」と言い返してやった。

私はずっとこの嫉妬心とマウント意識が高い友達と我慢して付き合ってきた。
その頃は他に友達がいなかったからだが、今は優しい夫もいるし、
他にも付き合ってくれる人はいる。

彼女の嫉妬心を刺激しないように、いつも私は自分を低く見せていたし、
自分の不幸話を餌のように提供していた。
そして彼女はそれを面白がって聞き、私が幸せなときも、過去の不幸話を無遠慮に持ち出してきたりした。
私が心の痛みを感じているのを、楽しんでいるように見えた。

私は彼女のことを友達だと思ってきた。
でも、今回、よくよく考えたら、
私の不幸を面白がっていた点で、もう既に友達ではなかったのだ。

ただ、私も分かっていることがあって、彼女は今、幸せではないのである。
そしてきっと、幸せに見える私が悔しいんだと思う。

それならそれで、「ミジンコ、助けて」とかわいく言えばいいのに、
私に泥を投げつけてきて暴れている。
そういうネガティブな絡み方が嫌だ。
仕事で十分、味わっているので…。

プライベートな時間は、純粋に楽しみたい。

という訳で、冷たいかもしれないけど、
私はこの面倒な友達(?)と距離を置こうと思った。
友達が苦しんでいるときに去る冷たい私。
でも、私だって、自分で自分を守る必要があるのだ。

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愚痴を言わない

2024-04-14 11:11:01 | 仕事
先日、長く務めた職場を1つ辞めたのだが、挨拶をした際、
「ミジンコさんがいなくなると、毒を吐く相手がいなくなっちゃいますよ」と言われた。
その言葉に、軽く衝撃を受けた。

私はそんな風に捉えられていたんだ…。
思えば、どこの職場でも、不平不満を陰でよく言っていた。
言わなかった職場はない(キリッ!←・・・威張れることではない)

別の職場でも、一番愚痴を吐いているおばさんになっていると思うし、
そろそろ歯止めをかけないと、嫌でダメな人間になってしまう。

理想を言えば、自分からは積極的に愚痴は吐かないけど、
人の愚痴は、うんうんと聞いて受け止めてあげる存在になりたい。
「愚痴ばかり言うネガティブな人からは今すぐ離れろ!」的な情報をよくネット上で見かけるけれど、
愚痴を言う人は、他の誰かから理不尽な攻撃を受けたり、
報われない作業を強いられたりして傷付いている人であり、
その傷の手当は必要だと思うからだ。

愚痴はその人の小さなSOSなのである。
そして、いつも愚痴っている私も、仕事がしんどいのだ。

ただ、愚痴っている人がかっこ悪いのは確かなので、
人に吐き出す以外の方法で解決する方法を考えたいと思う。
「愚痴を言わない」という、意志の力に頼る目標設定はあまり意味がないので、
心の中に不快なガスを溜め込まないようにしたい。

できるだけいつも楽しいことを考えているようにしたい。
その方法を考え中。


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花と鳥

2024-04-06 14:59:54 | 雑感
私は嫌なことを引きずって
いつまでも頭の中でこねくり回していることが多いのだが
そんなとき、かわいい小鳥がふっと目の前に現れることがよくある。

「わあ、かわいい」
と思うと同時に、
「これは『そろそろ嫌なことを考えるのは止めなさい』という神様のサインだな…」
とも思う。

今日もまた嫌な人のことを考えながら歩いていたら
綺麗なペチュニアの鉢植えが目に入った。
私は足を止めてしばしペチュニアに見入った。
そして「小鳥だけではなく花バージョンもあるのか…」
と思った。

花や小鳥が私の嫌な気分を切り替えてくれる。
神様が小さな使者を私に送ってくれているのかもしれないな。
なるべく楽しい気持ちでいられたらいいな。


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