6月20日(火)
三つ峠山のハイキングは、お昼過ぎに終えた。このまま富士山も見ずに帰るのは癪なので、もしかしたらと期待を込めて車で御坂峠直下の旧御坂トンネルへ行ってみた。
昭和の時代、甲府と富士吉田を繋ぐ国道137号は、御坂峠直下の旧御坂トンネルを通過していたが、その後新御坂トンネルが開通したので、旧トンネルは物好きな観光ツーリングの車が時折通行するだけの静かな峠道に変った。
旧トンネルの富士吉田側出口には「天下茶屋」という風情のある茶店がポツンと一軒建っている。車を停めてお店の前から眺めたら、雲の上から富士山の頭が小さく見えた。
天下茶屋から眺めた富士山
富士山が見えた事に満足し、お腹も空いていたので茶店に入り「いもだんご」と「木の実味噌田楽」を頂いた。「いもだんご」は小粒なジャガイモを蒸してバターを付けたもの、「木の実味噌田楽」はこんにゃくに甘い味噌を付けたもので、どちらも素朴な味わいがとても美味しかった。
天下茶屋
天下茶屋は昭和9年創業で、昭和の初期には文豪の「井伏鱒二」や「太宰治」も逗留したという由緒あるお店のようです。2階には彼らに関わる展示室もあり無料で見学する事ができた。
忘れられた道として此処を訪れる人は多く無いが、昭和の歴史が残る隠れた観光スポットとして一見の価値がありました。
・・「峠から、見仰げた富士は雲の上」・・