9月25日(木)
昨日6日ぶりに遺跡発掘作業に行った。「久し振りだねー。辞めたのかと思った。」と同じ班の人達から冷やかされる。作業仲間から言われる分にはまだ良いが、請負会社の担当から「アイツ休んでばかりでヤル気ないなあ。」とそのうち契約打切りにならないか一寸心配になってきた。
作業は相変わらず湧水が溜まった溝で泥んこになって土方作業が中心だ。作業員にはいろんな人が居る。私より一回り半は年上のKさんは遺跡の知識も豊富で名人と呼ばれている。その他にもヴェテランさんは作業が手馴れているからすぐに見分けがつく。
一方最近入った人の中には溝の外でボーッしてるだけで気が向いた時に土砂を時々運ぶ位の全くヤル気が無いオッサンもいる。こんな人は全然服装も汚れない。遺跡の発掘現場には調査員と名乗る人が居るだけで建設現場等の親方的な人は居ないから、そんなオッサンでも文句を言う人は誰もいない。でもヤル気があろうと無かろうと時給は同じだから何か釈然としないものはある。
私の場合はどうだろう。「Fさん馬力があるねえ~。頑張るねぇ~。」と周りからけっこう高評価を得ているような気もする。
ただ、以前ある人から「働く」という言葉は「傍が楽になる。」という意味でもあるんだよと聞いた事がある。つまり自分が一生懸命頑張れば、その分同僚が楽をするという意味だ。ひょっとしたら私は、周りの人から煽てられて無駄に頑張っているだけの単なるお調子者なのかも知れない。