Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

三本杭登山

2013年05月27日 | 山歩き

愛媛、三本杭登山

 

5月27日(月) 天気=曇り

06:11万年橋駐車場発→ 07:20~24御祝山→ 07:56~58熊のコル分岐→ 08:03~08三本杭山頂→ 08:21熊のコル→ 08:52~56奥千畳→ 09:10白崖コース分岐→ 09:30雪輪の滝→ 09:50万年橋駐車場着

 

 連日登山で飽きたのかそれとも疲れからなのか妻が「今日は山に行かず宇和島市内散策する。」と言うので宇和島駅で別れ、私は一人車で三本杭登山口へ向かう。それにしても三本杭とは変わった山名だ。ネットで調べる「江戸時代に宇和島藩、伊予吉田藩、土佐藩が境界の杭を山頂に打ちたてた事からの謂れらしい。

 意外と道路が良くて宇和島駅から40分程で万年橋横の駐車場に着いた。四国地方は昨日梅雨入り宣言が発表されたせいか駐車場には他に1台の車も無かった。灰色に覆われた空は、突けば雨粒がポツリポツリ落っこちてきそうな気配、登山中に降らぬ事を祈るばかりだ。

 

 万年橋横の登山口

 万年橋横の登山口から御祝山までは平凡な尾根の一気登り、途中2回程林道を横切る。出発して約1時間程で御祝山(998m)に着いた。標高差630m余を1時間で登れたという事は体調も良さそうだ。一人だと休憩を取らないし脚も早まってくる。山頂は標識があるだけで何の展望も無かった。

 

 御祝山山頂

 御祝山からは樹林帯の緩やかな尾根道が続く。静かでとても心地よい道だ。徐々に高度が高まり、所々ピンクの鮮やかなツツジも散見される。

 

 登山道沿いのツツジ

 やがて丈の低い丸い樹木ばかりの場所が現れた。まるで日本庭園のようだ。その先に防鹿柵に行く手を阻まれた。そこを通過するとその先にも防鹿柵とゲートがあり、そこが三本杭へ向かう道のようであった。

 

 日本庭園のような風景と防鹿柵

 ゲートから僅か5分程で三本杭(1226m)山頂に着いた。広々とした山頂は樹木や草が全く無い裸地となっており鹿の食害を克明に物語っている。周囲は濃い乳白色のガスに覆われ何も見えないので、登頂の余韻に浸る事もなく写真を撮ると早々に山頂を後にする。

 

 三本杭山頂

 ゲートに着くと右折して熊のコルへと降る。その途中で単独の中年男性と出会った。「お互いこんな天気に登る物好きもいるもんだ。」とシニカルな雰囲気で軽く会釈しただけですれ違う。熊のコルから右に滑床渓谷へ降る道があり、それを見逃すと八面山の方向へ行き過ぎてしまうので右側を注意しながら慎重に降る。

 

 熊のコル

 やがて熊のコルと記された標識が現れた。此処を右折してグングン降って行くと沢音がだんだん高まり、コルから30分程で滑床渓谷最奥部の奥千畳に降り立った。

 

 奥千畳の渓流

 滑床渓谷は四万十川支流の源流部にあり、奥千畳から万年橋まで滑らかな川床を清流がサラサラと流れる美しい沢で、足摺宇和海国立公園の一角にもなっています。

 渓谷沿いに緩やかに降って行くと、やがて雪輪の滝が現れた。高さ80m,滑らかな岩肌をサラサラと水が流れ落ちる美しい滝で、日本の滝百選にも選ばれているようです。滝見物らしい女性3人組も訪れていました。

 

 雪輪ノ滝

 雪輪滝から約20分で万年橋横の駐車場に戻ってきた。どうやら雨に濡れず登山を終える事ができた。

 

 万年橋横の駐車場

 車に乗込むと妻と合流すべく宇和島駅に向かう。今宵の宿は妻の希望で、宇和島市はずれにある半島突端の水ケ浦集落に建つ「民宿さの屋」に宿泊する。ここはだんだん畑が有名だそうで見物してみたが今の時期は何も植えられておらず茶色い崖の階段はまるで鉱山の採掘現場のようだった。

さの屋のご主人が一人500円で漁船に乗せてくれるというので30分程乗船させてもらった。こちらは長々と延びる佐多岬半島や宇和島の海の景色が美しくて充分に楽しめた。料金は一人8千円と民宿にしては一寸高めだが、新鮮な鯛やアジの刺身が腹一杯食えるので魚好きな人は満足する宿だと思いますよ。

コメント
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