Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

弱い犬ほどよく吼える。

2012年09月25日 | 日記

  平成24年9月25日(火)
 丹沢山系の大倉尾根で、「丹沢ボッカ駅伝」なる風変わりな駅伝大会が毎年開催されています。何が風変わりと言うと、20キロの砂利(又は水)をザックに収め、そのザックをタスキ代りに5人の選手がリレーして、山麓のスタート地点から山頂まで担ぎ上げる速さを競う、言わば登山者向けの駅伝大会です。山岳会や職場の仲間と共に、私はこの大会に過去10回近く出場しています。最初の参加は、他の山岳会の助っ人でした。その大会前夜、会場付近にテントを張った我々は、酒宴で大いに盛り上りました。その席で山岳会のリーダー氏が、「俺は何十キロもの重荷を背負い、アノ岩、コノ沢と飛ぶように登攀したもんだ。」と大言壮語し、それを聞いた私は凄い人だなあと感心したのですが、翌日駅伝が開始されると我がチームは、リーダー氏が大ブレーキとなって散々な成績でした。その体験から私は、「大言壮語する人は大した事無い人だ。」という教訓を得ました。それとは逆に「凄い人だ。」という本物の山男にも幾人か出会いました。その人達は、決して大口叩かず何気ない会話の中で凄さを知る。というのが共通点です。これは山の世界に限った事で無く、一般社会でも言えるのではないでしょうか。弱い犬ほどよく吼える。と同様、「俺が々々」と大言壮語する人ほど大した事は無く、本当に凄い人は黙して語らずとも漂う風格が教えてくれる。これが過去の体験から得た私の数少ない人生訓の一つです。

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