え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

マイインターン

2016年03月21日 | ドラマ
2015年 アメリカ(ワーナー) 121分 コメディ/ドラマ
製作・監督・脚本/ナンシー・マイヤーズ
出演/ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイ、レネ・ルッソ

(45点)アン・ハサウェイとデ・ニーロは流石なだけの薄っぺらハートフルコメディ。

定年し妻にも先立たれ暇を持て余していたデ・ニーロ。
老人でも雇ってくれると言うので就職。
そこで忙しくしている若き女社長アン・ハサウェイの部下になる。
ジジイの助けなんかいらねー、と相手にしてなかったアン・ハサウェイだったが意外にもスーパージジイだったので、すっかりお気に入り。
仕事だけでなくプライベートでも助けてもらい心の支えに、流石はデ・ニーロ。
そんな二人のアイドル映画。


ペラッペラだ。
アン・ハサウェイが見たいだけで観た映画だったが、確かにアン・ハサウェイとデ・ニーロは魅力たっぷりに描かれていたがストーリーが面白くない。
とくにメール騒動のあたりから怪しくなってきた。浮気騒動とかホテル騒動とか、小さな騒動が起きるが会社コメディとして「いる?」ってなエピソードばかりで毒にも薬にもならないヌルイ映画だった。
とくにデ・ニーロが完璧すぎる。
なんか良く出来たドラえもんが忙しすぎるキテレツ君を助けにやってきてスムーズにみんなハッピーになる話。
何が面白いの?
テンポ良く心地よく美人のアン・ハサウェイを堪能できるしデ・ニーロも良いので、それで十分なのだろうが評判の良い映画で、あまり酷評を見てないが、薄っぺらなハートウォーミング映画で残念。


(2016年3月TSUTAYA5本1,080円にてレンタル鑑賞)

メリダとおそろしの森

2016年03月20日 | アニメ
2012年 アメリカ(ディズニー) 94分 おとぎ話
監督/マーク・アンドリュース、ブレンダ・チャップマン
声の出演/ケリー・マクドナルド、ビリー・コノリー、エマ・トンプソン
日本語吹替版/大島優子、山路和弘、塩田朋子

(73点) なんのクセもないおとぎ話として見ればそれなりに楽しめる。

おてんば姫さんが母親に反抗して魔法使いに頼んだらクマになっちゃた。
そりゃ困る。
熊捕り名人の父親は女王と知らず殺そうとするし、3人の弟もクマちゃんになっちゃうし、メリンダ困っちゃう。
タペストリー縫って解決よ。
でも残り時間はあと僅か、そこに森のクマさんまで現れて・・・。


日本ではコケたようだが世界的には大ヒットしたと聞いて今頃観てみたのだが、そりゃ日本じゃコケるよ。
94分の長さは感じず、まるで15分の昔話を観てるかのようにあっという間に何の感動もなく過ぎていく。
いくらなんでもヒロインに感情移入できなさすぎる。
吹き替え版が大島優子でも許せません。
でもこれだけ中身のない話も清々しいちゃあ清々しい。


(2016年3月USV旧作54円セールにてレンタル鑑賞)

ゴーンガール

2016年03月19日 | サスペンス・ミステリー
2014年 アメリカ(FOX) 149分 ミステリー/サスペンス/ドラマ
監督/デヴィッド・フィンチャー
原作・脚本/ギリアン・フリン
出演/ベン・アフレック、ロザムンド・パイク、キャリー・クーン
    キム・ディケンズ、タイラー・ペリー、ニール・パトリック・ハリス

(90点) セレブの美人妻、謎の失踪事件に全米のお茶の間が震撼!!

「完璧なエイミー」でお馴染みの、あのエイミーが失踪!?
しかも、どうやら完璧な結婚をしたはずの旦那ニックに殺されたらしい。
当初は悲劇の亭主のていで記者会見していたニックだったが一気に犯人扱い。
全米を揺るがす事件としてお茶の間を賑わすことに。
果たしてニックは本当に犯人なのか?
驚愕の事実は案外中盤には明らかになるサスペンス・スリラー大作!!


劇場公開前はあまり食指が動かなかったのだが、その年のベストテンとかで上位に選ばれてたりして気になりつつも見逃していた一本。
観れば149分は長く感じないけどDVDで借りて観ようとするには長く感じた。
好きな話じゃないけど面白かった。感情移入できるキャラか一人もいないので冷静に傍観する感じだった。
ラストの展開はちょっとそれで筋が通っちゃうの?とも思ったし、突っ込みどころも多い作品だと思うけど、まあ完璧が全てではないので、これはこれでいいのかも。
特典の監督によるコメンタリーを聞けばもっとしっくりくる気がしたが、さらに149分観るのはちょっと・・・と思い15分くらい聞いただけ。


(2016年3月USVにて準新作半額デー124円にてレンタル鑑賞)

2015年に観た旧作映画

2016年03月19日 | その他、雑記など
2015年に観た旧作映画
今さら2015年に観た旧作映画を羅列。だいたい観た順に羅列。
こういったことをしないと昨年何本観たか数えられない。
旧作63本(岡本忠成作品集を一本と数えて)、新作が60本なので計123本。
2014年が新作69本旧作77本で計146本観てたが、2015年は秋から全然観れなくなっていたのでやっぱり少なかった。
2014年に見損ねた映画がレンタル解禁になって観ることが出来たり、古い映画をレンタルや特殊な上映で観れたりと、評価の定まった映画ばかり観ているのでだいたい面白い。
古い映画が多いなー…。
                                                               

2015年に観た新作映画

2016年03月19日 | その他、雑記など
2015年に観た新作映画
2015年に観た新作映画を羅列。中には2014年公開作もあるが、名古屋地区で2015年にロードショー公開してたものが2015年新作と解釈。
劇場で観たのは55本(内二本はディズニーの短編アニメ)、レンタルDVDで観たのが6本。
外国映画32本、日本映画29本。計61本。
だいたい観た順に羅列。

                                                            

ダイナマイトどんどん

2016年03月18日 | 任侠・ヤクザ映画
1978年 日本(大映製作/東映配給) 143分 コメディ/任侠・ヤクザ
監督/岡本喜八
出演/菅原文太、北大路欣也、宮下順子、フランキー堺
    嵐寛寿郎、金子信雄、岸田森、石橋正次、田中邦衛

(80点) 対立するヤクザが野球で乱闘でどんどん!

昭和25年北九州で新旧のヤクザが対立、連日抗争を繰り広げていた。
GHQもうるさいので警察はヤクザどもに野球チームを作らせ野球で争えと命令。
野球の名を借りた抗争劇が始まる。
菅原文太は宮下順子に惚れてるが宮下順子は北大路欣也にゾッコン。
三角関係も描きつつ、岸田森は不穏な動きを見せ、田中邦衛は酔っ払い、石橋正次は無駄に熱血。
そんな悪ノリのえげつない痛快任侠コメディ。


もっと野球の話かと思ったら、やくざ映画の珍品的ノリのそれなりの大作。
どいつもこいつも馬鹿で汚い奴らばかりだが、昭和の大衆やくざ映画の面白さを見せつけてくれる。
東映かと思ったら大映が制作しててビックリ。
濃い役者の悪ノリ演技を観てるだけで楽しい一遍。


(2016年3月USVにて54円レンタル)

ピクセル

2016年03月17日 | SF
2015年 アメリカ(ソニー) 105分 コメディ/アクション/SF
監督/クリス・コロンバス
出演/アダム・サンドラー、ミシェル・モナハン、ケヴィン・ジェームズ
    ピーター・ディンクレイジ 、ジョシュ・ギャッド

(65点) 宇宙からテレビゲームがピコピコ襲ってくる

ある日、米軍がギャラガに襲われる。
その昔、NASAが宇宙への友好メッセージとして贈ったビデオに映っていたゲーム大会の映像を見たエイリアンが、それを「宣戦布告」と思い込み、地球にゲームを実体化し挑んできた。
勝手に挑んできた一戦目のギャラガと二戦目のアルカノイドでエイリアンが勝利。
3敗すると地球はエイリアンのものに。
ボンクラアメリカ大統領はこの危機に幼馴染でゲーマーのアダム・サンドラーを招集。
3戦目は勝利したが、4戦目のパクマンでは味方のズルがバレてエイリアン激怒、最終決戦ドンキーコングで勝負だ。
勝って人妻の心をつかむのだ!!


40代の子供だまし映画。
アイデアや映像は面白いのだが、アダム・サンドラーでクリス・コロンバスなので危機的状況なのに緊張感のないクソつまんない会話が続き観るのが結構辛い。
そー言うノリの映画なので、しゃーないがそこは嫌い。
アメリカではウケてたのかなーと思ったらラジー賞にノミネートされてたとか。
やっぱ駄目なんだ。ホッ。
原語で字幕で観るのが辛かったので日本人向けのセリフ回しならイケルかもと吹き替え版に切り替えて観ようとしたが、主役の声がどうも合ってなくて聞き心地が悪くて原語に戻した。
今調べたら柳沢慎吾だった。
ちゃんと声優使ってほしい。単に下手だった。
劇場で見逃したのを後悔してたがレンタルDVDで十分だった。
まー40代の子供向け映画として馬鹿映画として見ればそこそこ面白い。


(2016年3月TSUTAYA新作5本1,080円にてレンタル鑑賞)

激戦 ハート・オブ・ファイト

2016年03月17日 | アクション
2013年 香港/中国 116分 格闘技/ドラマ
監督・脚本/ダンテ・ラム 脚本/ジャック・ン 撮影/ケニー・ツェー
出演/ニック・チョン、エディ・ポン、メイ・ティン、クリスタル・リー
    アンディ・オン、ジャック・カオ、パトリック・クン、ワン・バオチャン

(100点) 負け組たちが異種格闘技戦で再起しようともがく地味な人間ドラマ

元チャンピオンのボクサー、ファイは八百長事件で道を踏み外し借金取りに追われ今じゃしがないジムの下働き。
そんなファイが間借りしている同居人のクワンは、旦那に捨てられ息子を死なせた悲しみで心を壊してしまい、10歳の娘シウタンに面倒をみてもらってる状態。
その頃マカオでは総合格闘技10人勝ち抜きで巨額の賞金がかけられていた。
一発逆転を狙い、ファイに弟子入りしたのは父親が投資失敗で破産した元御曹司のスーチーだった。
マカオの賭け試合を舞台に負け組の人間たちがそれぞれの想いを乗せてもがきながら生きる姿を描いた地味な人間ドラマ。


なに?この地味な人間ドラマは!
傑作と言う評判を聞いて、パッケージからてっきり格闘アクションと思って観たのに全然違う。
でも評判を信じて観続けたら、イイ映画だ。泣ける。
タイトルと宣伝があまりにも間違ってる。
確かにクライマックスは総合格闘技の格闘シーンだが、このパッケージのような映画だと思って信じて借りたら途中で観るのを辞めたかも。
浪花節的人間ドラマと分かって観たら傑作。
とりあえずレンタルはTSUTAYAだけらしいので感動したけりゃ必見。


(2016年3月TSUTAYA新作5本1,080円にてレンタル鑑賞)

ラブ&ピース

2016年03月17日 | ファンタジー
2015年 日本 117分 ドラマ/ファンタジー/特撮
監督・脚本/園子温
出演/長谷川博己、麻生久美子、渋川清彦、マキタスポーツ
   手塚とおる、松田美由紀、西田敏行、真野恵里菜
声の出演/大谷育江、犬山イヌコ、中川翔子、星野源

(71点) カメに願いをかけてロックスターになるやりっぱなし映画

ミュージシャンの夢破れた冴えない三十路男、会社に居場所なく世間から物笑いされている幻覚にさいなまれる日々。亀だけが友達。
その大切な亀を勢いでトイレに流してしまう。
その悲しみを歌に乗せるとそれがスターへの扉を開く。
それは流された亀が叶えた魔法だった。
そうとは知らず流されるまま調子こいていく三十路男。
そして地下では捨てられたオモチャやペットたちが西田敏行と共に慣れ合い、亀は巨大化して主人のもとへ。


やっぱ園子温の映画は合わない。
我慢して我慢して最後まで観れはそれなりには面白かった。
しかし、まーやりっ放しだなー。
なんでも自主映画時代に書いた脚本らしく、古いし甘っちょろいし、学生映画のノリ。
それをそれなりに巨匠となってから撮ってるので最低限必要な若さゆえの馬鹿パワーが足りない。
園子温作品のファンなら面白いのかなー。
主人公が好みのタイプなら好きな映画になったかも。


(2016年TSUTAYA新作5本1,080円にてレンタル鑑賞)

X-ミッション

2016年03月16日 | アクション
2015年 ドイツ/中国/アメリカ 114分  アクション/犯罪
監督/エリクソン・コア
出演/エドガー・ラミレス、ルーク・ブレイシー、テリーサ・パーマー
   デルロイ・リンドー、レイ・ウィンストン、マティアス・ヴァレラ

(70点)CGなしのアクションだけが売りの刑事アクション映画

エクストリームな犯罪に元アスリートのFBIが挑む。
津波が来たでサーフィンだ!どえらい山でスノボーだ!
途中、パーティーピーポー。
カワイコちゃんとあんなこと。
海だ、空だ、山だ、急流下りだ。
跳んで、飛んで、滑って、落ちて。
地球のために犯罪を犯す自称ナイスガイに刑事が待ったをかけるのだ!!


自転車とかスカイダイビングとかスノボーとかサーフィンとかをCGを使わず本物のアクションで魅せる刑事アクション映画。
志はわかるが、それが映画の面白さに繋がってないのが残念。
まず何と言っても本物のアスリートなのだろうが登場人物に魅力を感じないし、ストーリーも面白くない。
肝心のアクションも本当にやってるんだと思って観ないと凄みを感じない。絵的には場合によってはCGとか使った方が良くね。とCG否定派の私も思ってしまう。
きっとメイキング映像の方が感動する映画だと思う。
「ハートブルー」に似てると思ったらリメイクだったのね。あれも良く分からないけどスカイダイブしたりサーフィンしてたりしてたけど、アッチは面白かった。
コッチの方がアクションは凄くなってると思うがカラ回ってる印象。つまんなくはない!!


(2016年2月中川コロナにて金券鑑賞)

駆け込み、夜のアリ男、回転会議

2016年03月16日 | 勝手に二本立て劇場
    


新作5枚1000円レンタルはよくするが5枚全部観るのは初めてかも。
結局いつも最終日に無理して2から3本観て返すのが定番なんだが、今回は早めに見始め、みんな面白かったからドコドコ観た。
新旧メジャー・マイナー取り混ぜてのバラエティーに富んだラインナップ。
この合間に「キャロル」を挟んで観ているのだが、なかなかどうかしている。
アート系作品も観つつ、結局一番すきなのはアントマン。
巨大アリの騎兵隊と飛び出すトーマスに爆笑♪


(2016年2月TSUTAYAにて新作5本1,080円でレンタル鑑賞)

コングレス未来学会議

2016年03月16日 | SF
2013年 イスラエル/ドイツ/ポーランド/フランス/ベルギー/ルクセンブルク
120分  SF/ドラマ/アニメ×実写
監督・脚本/アリ・フォルマン アニメーション監督/ヨニ・グッドマン
原作/スタニスワフ・レム 『泰平ヨンの未来学会議』
出演/ロビン・ライト、ハーヴェイ・カイテル、コディ・スミット=マクフィー

(77点) 忘れられたハリウッド女優がCG化して20年後アニメ会議で右往左往

「プリンセス・ブラインド・ストーリー」や「フォレストガンプ」のヒロインとして一時期人気を博したハリウッド女優ロビン・ライト。
もう忘れられた存在だったがデジタルアクトレスとして素材提供の依頼を受ける。
デジタル素材の契約をすると彼女のデータを使って会社がデジタル映画を製作するが、もう役者としては出演できない。プライドを傷つけられるが難病の息子の治療費のため契約する。
それから20年後。
映画産業はデジタルからさらなる進化の道を行こうとしていた。
ロビン・フライトは映画会社ミラマウントの未来学会議なるものに呼ばれた。
検問所でクスリを吸引させられ、そこから先はアニメとなって展開


前半は実写、後半はアニメと言う風変わりな風刺映画。
シネマテークの上映ラインナップで気になって町山智弘の解説聞いて観たくなったが1週間足らずの上映だったので劇場では見逃していたらレンタルされていたので借りて観た。
「惑星ソラリス」の原作者のレムの世界を「ベティ・ブープ」や「ポパイ」のフライシャー兄弟のようなシュールなマンガ映像で綴り、正直よくわかんない。意外に単純な内容なのかもしれないが理解するのにしばらくかかる。
主演女優が私の好きな「プリンセス・ブライト・ストーリー」の人だと知り、ちょと嬉しい。
へんてこなへんてこな! と町山智弘が強調するほどヘンテコとは思わなかった。
ヒロインをファンが救出するところはちょっとイイ♪


(2016年2月TSUTAYA新作5本1,080円にてレンタル鑑賞)

回転

2016年03月16日 | ホラー
1961年 イギリス(FOX) 100分 ホラー/サスペンス
監督・製作/ジャック・クレイトン
原作/ヘンリー・ジェームズ
出演/デボラ・カー、マイケル・レッドグレーヴ
    パメラ・フランクリン、マーティン・スティーヴンス

(70点) いわゆる館ものホラーの古典、でも根底はポルノ?

田舎のお屋敷に暮らす幼い兄妹のもとに新任の家庭教師としてデボラ・カーがやって来る。
しかし、そこには兄妹と使用人以外に、何かが、いた。
それは前任の家庭教師の女性と、この家で我が物顔で振舞っていた男の幽霊で、子供たちに取り憑こうとしていた。


Jホラーや館モノのホラー作品が語られるとき、よくその原点的作品として名前が出される映画だったので観たかった。TSUTAYAの発掘良品に選ばれてレンタルできたのでニコニコ借りた。
ゴシックホラーの古典として語られるのは良く分かったが、幽霊の素性が明らかになるにつれ、ホラーとか怪談と言うよりもポルノと言うかエロ小説のような大人の男女のえげつない世界が子供を使おうとする嫌~な話でビックリ。ラストも後味わるく、心に引っかかる作品ではある。
ホラー好きは教養としても観るべき一作。


(2016年2月TSUTAYA新作5本1,080円にてレンタル鑑賞)

アントマン

2016年03月14日 | SF
2015年 アメリカ(ディズニー) 117分 アクション/SF/ヒーロー
監督/ペイトン・リード
出演/ポール・ラッド、マイケル・ダグラス、エヴァンジェリン・リリー
   コリー・ストール、ボビー・カナヴェイル、マイケル・ペーニャ

(99点) コソ泥男よ、ちっちゃくなって蟻にまたがり世界を救え!!

天才コソ泥のスコットだが最愛の娘のために定職に就きたいがコソ泥の前科がバレ、サーティワンをクビになってしまう。
仕方なくまたコソ泥をしてしまうがそれは博士マイケル・ダグラスの綿密な罠だった。
そしてアントマンに選ばれ、美人から特訓を受け、蟻の調教をし、このアントマン技術を戦争道具に使おうとする社長の陰謀を防ぐのだ。


いやー、面白い!!
好き!
コメディ要素の強い特撮ヒーローアクション。
蟻が巨大モンスターのように出てきて怪獣映画のような喜びも感じられ、きかんしゃトーマスの使い方も抜群で、しまったー劇場で観たかった。
ひょっとすると昨年ナンバーワンの映画となったかも。
主人公がコソ泥だったり、無理にアベンジャーズを登場させたり、美人がイマイチ好みじゃなかったり、無理やり次回に続く的な終わり方が余計だったりと気になるところもあるが、「マスク」とか「ギャラクシー・オブ・ガーディアン」とか軽くて熱い娯楽作で楽しすぎる一本。
劇場で観たかったー!!!!


(2016年2月TSUTAYAにて新作5本1,080円にてレンタル鑑賞)

キャロル

2016年03月14日 | ドラマ
2015年 イギリス/アメリカ/フランス 118分
監督/トッド・ヘインズ 脚本/フィリス・ナジー 撮影/エド・ラックマン
原作/パトリシア・ハイスミス『キャロル』(河出書房新社刊)
出演/ケイト・ブランシェット、ルーニー・マーラ
    サラ・ポールソン、ジェイク・レイシー、カイル・チャンドラー

(80点)個人的に同性愛の映画には共感出来ないが、それでも観るべき価値ある一本。

婚約者もいて平凡な幸せが目の前にあるけれど、なんか違うと感じてるテレーズの前にゴージャスな美熟女キャロルが現れる。
時は1950年代、同性愛は罪で病気とされていた時代。
キャロルはそのため愛する娘の親権を取れず苦しんでいた。
テレーズはキャロルに導かれるように自分の本当の姿を見出していくが、二人の関係がそう簡単にいくものではなかった。
けど、けどけど。


『見知らぬ乗客』『太陽がいっぱい』などの作者パトリシア・ハイスミスの妄想から生まれたレズ小説の古典を映画化。
ホモに比べてレズなら嫌悪感は薄いけど、私はあまり同性愛に肯定的ではないと感じた。
それでも人として正いか正しくないかは別。
町山智弘氏が言うようにエドワード・ホッパーの絵のような画面構成が美しく観るべき一本。
都会の孤独を描くホッパーの絵は好きなんだなー。
ミリオン座に行くとこの映画のポスターがかなり目立つところに貼ってあり、一押しされていたので気になった。
テレーズ役のルーニー・マーラーの可愛さで観た映画だったが、この人ドラゴンタトゥーのイカレ女だったのね。その振り幅の大きさに女優だなーと感じ入った。


(2016年2月ミリオン座ポイント倍デーに会員1000円鑑賞)