え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

エヴァンゲリヲン新劇場版Q

2012年11月20日 | アニメ
2012年 日本 95分 SF/アニメ
総監督/庵野秀明
監督/摩砂雪、前田真宏、鶴巻和哉 制作/スタジオカラー
総演出/鈴木清崇
声の出演/緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、石田彰

(15点) 商品としても未完成の一本

社会現象を巻き起こしたSFアニメの金字塔的作品の最新作。
碇シンジが目覚めると世の中は一変していた。
戸惑うシンジに冷たい周囲。
遂に登場のカオル君だけ優しいがよくわからんうちにエライことになって、次回に続く。


正直、出来損ないのクズ映画にしか見えなかったがネットでちょこっと見た感想では評判は悪くないみたい。
なんで?!
つまらないと言う意味ではなく面白くない話だった。
通過点としては仕方ないのだが楽しくない。
せめてこんなストーリー展開なら「絵」で頑張って欲しかったが、アニメ学院の生徒に作らせたようなCG画像をそのまま使ったような画面にはマイッタ。
待望のカオルくんもアレだし。
いやいやいや、大変なことになっている。
前作が面白かっただけにちょっとだけ期待したが、凄いのはこんな映画でもまんまとお祭り騒ぎで大ヒットさせてしまう日テレの宣伝力。
次回作はちゃんとしているのだろうか?ちゃんと完成するのだろうか?
文句を言いつつも次回も観るんだろうなー。


(2012年11月中川コロナにて有料鑑賞)

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シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語

2012年11月15日 | ドキュメンタリー
2012年 アメリカ 92分 ファンタジー/サーカス
監督/アンドリュー・アダムソン 製作総指揮/ジェームズ・キャメロン
出演/エリカ・リンツ、イゴール・ザリポフ、シルク・ドゥ・ソレイユのパフォーマー

(89点) シルク・ドゥ・ソレイユの最高の妙技を大画面で特等席で堪能♪

少女はサーカスの花形の宙吊りパフォーマーに一目ぼれ。
空中パフォーマーも少女に惹かれるが、その瞬間集中力を失い落下。
地面に叩きつけられたパフォーマーは地面に吸い込まれる。
それを追って少女も・・・。
そして二人は彼方の国のサーカス「シルク・ドゥ・ソレイユ」の世界へ。
繰り広げられる芸術的アクロバットの中、それぞれ捜し求めて彷徨うのだった。


サーカスの概念を変えた最高のパフォーマンスプロジェクト「シルク・ドゥ・ソレイユ」のステージを3D映画で再現。
ライブならではのの迫力は感じられないが、ステージでは観ることの出来ない距離とアングルでこれはこれで凄い映像パフォーマンスだ。
流石は「アトランティス」で劇場を水族館にしたジェイムズ・キャメロン!
しかもステージの5分の1から10分の1程度のお値段で観られる。
宣伝部長のエグザイル夫人こと上戸彩も言うようにもう一回は観たい映像ショーだった。
意外と3Dの迫力もあったので最強画質のI-MAXで二回目を3日後に観に行ったのだが、仕事帰りにラーメン食った後に観るもんじゃなかった。
クライマックス30分は寝てしまった。うう。
でもね、やっぱI-MAXはスゲーぞー!と思った。
でもね、二回観る映画ではないかも。
でもね、ロードショーが終われば二度と見れない映画なので必見だった。
出来れば今後もシリーズ化してほしい。
映画ならではの野外でのパフォーマンスとかも観たい!!


(2012年11月中川コロナにて1,300円、109シネマI-MAXにて2,200円にて鑑賞)

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ドラゴン・タトゥーの女

2012年11月08日 | サスペンス・ミステリー
2011年 アメリカ(ソニー) 158分 ミステリー/サスペンス/R15+
監督/デヴィッド・フィンチャー
出演/ ダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラ

(73点) 面白いけどちょっと詰め込み過ぎ?

業界のタブーに踏み込んだためハメられ社会的に抹殺された記者が、名誉回復のチャンスを条件に財閥の因縁に満ちた事件の調査を依頼される。
そんな記者を裏で調査しているイカレタねーちゃん。
三つ四つの事件が同時に進行してとりあえず財閥の数十年前の誘拐失踪殺人事件の謎が解明されるのだった。


今年の初めに公開された話題作。
テレビCMの胡散臭いナレーションが素晴らしく興味を持ったが思ったよりも上映期間が短く観損ねてしまった。
ヒロインのイカレタねーちゃんは他の映画では相当な美人らしい。
あのメイクにはドン引きだが身体はサイコー。
それなりに面白いが物語を詰め込みすぎ。
三本立ての映画を観ているみたいでクライマックスがわからなかった。
「セブン」のときのフィンチャー節が帰ってきたかと思ったが、やや枯れている感じ。
惜しい!


(2012年8月レンタルDVDにて鑑賞)

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鍵泥棒のメソッド

2012年11月05日 | コメディ
2012年 日本 128分 コメディ
監督・脚本/内田けんじ
出演/堺雅人、香川照之、広末涼子、荒川良々、森口瑤子

(90点) オススメ。ビンボー役者と金持ち殺し屋の生活入れ替わりコメディ

殺し屋の照之が銭湯で頭をゴーン!
そこに居合わせた売れない役者の雅人は失神した照之の風呂屋のカギを自分のと交換。
その頃オールドミスの広末は余命間もない父に花嫁姿をみせるべく花婿探しに精を出していた。
記憶を失った照之は残されていた服から自分は売れない役者だと思い込み、安アパートの絶望的暮らしにショックを受けながらも前向きに記憶を取り戻そうとする。
そんな照之に偶然出会った広末は殺し屋照之を結婚相手と決める。
その頃、殺し屋の金を使いまくっていた雅人はヤクザの良々に狙われオタオタしていた。


巧みなシナリオで観客を心地よく騙す名手内田けんじの待望の最新作。
主役の三人は個人的に今ちょっと苦手な役者ばかりなのだが、この映画では魅力的。
監督の脚本の上手さと演出の確かさは流石だ!
でも前作の「アフタースクール」やデビュー作「運命でない人」に比べると期待しすぎたからか、ややパワー不足な印象。
それでも完成度の高い娯楽コメディは貴重。
前作から4年ぶりの新作とのことだが、もっとコンスタンスに新作を撮って欲しいと願う。


(2012年10月センチュリーシネマにて有料鑑賞。会員1,000円)

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禁断の惑星

2012年11月04日 | SF
1956年 アメリカ 98分 SF/古典/スペースオペラ
監督/フレッド・マクロード・ウィルコックス
脚本/シリル・ヒューム  原作/ウィリアム・シェークスピア「テンペスト」
出演/ウォルター・ピジョン、アン・フランシス、
    レスリー・ニールセン、ロビー・ザ・ロボット

(95点) 当時は斬新、今観るとシンプルなSF映画の古典

23世紀の未来、円盤型宇宙船に乗って20年前乗組員が消息を絶った惑星アルテアに調査員やって来た。
そこには20年前の乗組員の唯一の生き残りの博士とその娘のパツキン美女と召使ロボットロビーがいた。
博士はこの惑星の絶滅した先住民の残した科学遺産のとりこで地球に帰ることを拒否。
調査員の船長と副長は久しぶりに見る若い女にムラムラ。
コックは万能ロボットロビーに酒をコピー再生してもらい飲んだ暮れる。
そんな中、謎の透明巨大生物が宇宙船を襲う。


気分転換にうってつけの一本である。
映画を選択するときに、現実ばなれした楽しいものを探すことが多いのだが、これはまさに私のソレ。
子供の頃テレビで観たことがあり、その後おそらくビデオかDVDで観たかもしれないが、ほとんど忘れていた。
有名なSF映画なのであらすじはバッチリ知っていたが思ったよりもシンプルな映画だった。
それなりにスリルとサスペンスとユーモアとスペクタクルとちょいお色気満載で、じつにSFっぽい。
20年間父親とロボットしか知らずに育った金髪美女に「健康にいいから」「みんなやってること」とか言ってキスする副長と、それを見て「露出度の高い服着てるから!」と美女を怒鳴りつけるヒーロー的船長の馬鹿で野蛮なアメリカ人に気分が悪くはなるが、それ以外はおおむねのんびり楽しく宇宙えすえふの世界を堪能。
デズニーが手掛けたというイドの怪物はアニメでなく実写だともっと私好みだった。
この映画のシンボルとも言えるロビーはデザイン的にも存在的にも素晴らしいが今見るとただの気ぐるみで歩く姿は人が入ってるなーと感じてしまった。
それでも、購入してもいいぐらいの何度も観たいSF娯楽作には間違いない。


(2012年10月DVDレンタル50円にて鑑賞)

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