え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

ナイトクローラー

2016年02月21日 | サスペンス・ミステリー
2014年 アメリカ 118分 サスペンス/ドラマ
監督・脚本/ダン・ギルロイ
撮影/ロバート・エルスウィット 音楽/ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演/ジェイク・ギレンホール、レネ・ルッソ、リズ・アーメッド

(100点) 事件現場を撮影し高額で売りつける映像パパラッチ

鉄線やマンホールを盗んで売って暮らすブルームス。
意欲はあるが定職につけない。
たまたま事故現場に遭遇、そこにいた映像パパラッチにインスパイア。
コソドロで培ったゲスさと粘り強さでスクープを連発。
犯罪スレスレと犯罪をも犯してスクープ映像をものにし熟女デレクターとイイことするのだ。
同業者も弟子も死んだらスクープネタ。
そうやって成功するのだ。


映像は綺麗だし音楽もいい。技術的に高いレベルで描くゲスの極みがたまらない。
いやー、面白い、面白い。
先の展開が読めなくてスリリングだったが、意外と期待した展開にはならなかったが、まあ、それもアリか。
ヒロインがオバさんで、そこは物足りないが、あんなゲス野郎にカワイコちゃんは勿体ないのでそれはそれでオッケー。
ゲス野郎役のジェイク・ギレンホールが好きにも嫌いにもならない魅力を放ち、感情移入はしないけど引き込まれた。


(2016年2月TUTAYA新作TUTAYA新作5枚1080円レンタルにて鑑賞)

駆込み女と駆出し男

2016年02月20日 | 時代劇
2015年 日本(松竹) 143分 時代劇/ドラマ
監督・脚本/原田眞人 
原案/井上ひさし『東慶寺花だより』(文春文庫刊)
出演/大泉洋、戸田恵梨香、満島ひかり、内山理名、陽月華
    キムラ緑子、武田真治、堤真一、山崎努、樹木希林

(90点) 虐げられた女と大泉洋の人情時代劇

江戸時代、倹約条例による混乱の時代。
女は亭主に虐げられていても簡単には離婚が許されなかった時代。
駆け込み寺として知られていた東慶寺に逃げ込んだ戸田恵梨香と満島ひかりは樹木希林の指示のもと新米離婚調停人の大泉洋の助けを借りたりして二年の寺暮らしを始めるのだ。
その間、それぞれにいろんなことがあるのだ。
そんな人情時代群像劇。


大泉洋主演と言うことでスルーしていたのだが、評判がやたらいいので観ようとは思ったが見逃してしまった。
致し方なくレンタルDVDで鑑賞したが、面白かったー劇場で観れば良かったー。
ちょっと時代背景とか教養がないと難しく感じる部分もあり雰囲気で流して観てしまったが、それでも面白かった。
ただ、ちょっと詰め込み過ぎと言うか、意味有り気な登場人物や出来事が未消化で終わってしまっている感じもしたし、後から映画超人宇多丸のラジオ番組での評価を聞いたりすると、なるほど粗も多い映画だったなとも思ったけど、昨年度の上位にランクする傑作だった。
もう大泉洋を毛嫌いするのはやめよう。いい役者だ。
でも出来ればこの映画は大泉洋、戸田恵梨香、満島ひかり中心でまとめて欲しかったような。
戸田恵梨香からのキスシーンはええなー。
143分が長く感じない、むしろもう1時間くらい欲しい映画だった。


(2016年2月TUTAYA新作5本1080円にてレンタル鑑賞)
  同時レンタル「ナイトクローラー」「アントマン」「回転」「コンフィディス地球会議」

シャークネード エクストリーム・ ミッション

2016年02月19日 | パニック
2015年 アメリカ 89分 パニック/馬鹿
監督/アンソニー・C・フェランテ 脚本/サンダー・レヴィン
出演/アイアン・ジーリング、タラ・リード、キャシー・スケルボ
   フランキー・ムニッズ、ライアン・ニューマン

(79点)サメが竜巻に乗って空から襲ってくるシリーズ第三弾のバカ映画。

アメリカじゃあ台風の度にサメが降る。
巨大竜巻によって海で巻き上げられた大量のサメが都会に降りまくり人に襲い掛かるのだ。
そりゃもーその度に世界の終わり的危機!!
しかし、英雄フィンのチェーンソーでサメを真っ二つ、アメリカを世界を救うのだ。
そんなこんなで今回の舞台はフロリダのテーマパーク、ユニバーサルスタジオ。
フィンが行くとこサメ台風。
竜巻と共に襲い掛かる無数のサメによりアトラクションは全てサメ仕様、ユニバーサルスタジオは血の海に。
この竜巻をなんとかするために、どういうわけだかフィンはスペースシャトルで宇宙へ。
馬鹿まっしぐらのサメパニック低予算大作!!


メガシャークだの、メカシャークだのサメ映画がなんだか凄いことになってるとは聞いていた。
中でもサメが空から襲ってくる馬鹿映画はよくテレビでも取り上げられていて知ってはいた。
そのうちレンタルして観ようかなとは思っていたがいきなり3作目を観るつもりはなかった。
職場の同僚が貸してくれたのだ。
まあ、こんなんどこから観ても一緒やと観たが、どこから観ても一緒だった。
いきなり予告編のようなスピーディーさでサメとの戦いから始まり、終始パニック状態。
惜しげもなく登場人物が死にまくるスプラッタシーンの連続なのにこの明るいノリは何?
ヒッドイ映画だけど、面白いっちゃー面白い。
バカ映画としてはサイコーかも。
一作目二作目やその他のサメモノを続けて観ようとまでは思わないけど、観て損はないかも。得があるかどうかは人それぞれ…。


(2016年2月同僚から借りたDVDにて鑑賞)

ガールズ&パンツァー

2016年02月18日 | 青春
2012年 日本 全12話(約5時間) 学園/戦車/萌え
監督/水島努 脚本/吉田玲子 アニメーション制作/アクタス
声の出演/渕上舞、茅野愛衣、尾崎真実、中上育実、井口裕香

(85点) 劇場版を観たら観たくなった。完成度は高い。

人々は海に浮かぶ町「戦艦都市」で暮らし、女性のたしなみとして「戦車道」が存在する世界観で女子高生が試合と言う名の戦車戦をする熱血青春萌えアニメ。
戦車道の名家「西住家」の二女みほは、あえて戦車部のない大洗女子学園に転校してきたのに、学校の諸事情により急遽「戦車部」が作られ、半ば強制的に入れられてしまう。
しかし個性豊かな仲間たちとの戦闘訓練や試合で自分なりの戦車道と向き合い成長していく。


いきなり劇場版を観てしまい、ついていけないなりに面白かったので、テレビ版を借りて観た。
劇場版は完成度が高いなー、と思っていたらテレビ版で既に完成していた。
このクオリティーは凄いなー。
ただ、やっぱし戦争の道具である戦車を魅せる話なので、個人的にあんまり好ましくない感情も否定できないのだが、戦闘シュミレーションや熱血スポコンノリのアニメ、馬鹿アニメ、萌えアニメとしては面白くてしょーがない。
カチューシャ率いるロシアの学校との試合で朗々と歌うロシア民謡のシーンは笑った。凄いなー。
なんか劇場版大ヒットで4DX上映も始まったみたいなのでチケットが取れれば観るかも。


(2016年2月TUTAYAにて2巻づつレンタル鑑賞)

ミッションインポッシブルローグネイション

2016年02月17日 | アクション
2015年 アメリカ(パラマウント) 131分 アクション/サスペンス
監督/クリストファー・マッカリー
製作/トム・クルーズ、J・J・エイブラムス 他
出演/トム・クルーズ、ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ
    レベッカ・ファーガソン、ヴィング・レイムス、ショーン・ハリス

(99点) トム・クルーズ主演による痛快娯楽スパイアクション大作

最高のスパイ、トム・クルーズが例によって命令無視で世界を駆け回り四面楚歌。
敵か味方か謎の美女に助けられたり利用されたりしつつ謎のシンジケートの野望を阻むのだ。
そうだ我らがトムには信頼すべきチームがある。
解体されたってチームは健在、そしてトム爆走!!


しまった!こんなに面白いとはっ!!
このシリーズは多分リアルタイムばかりではないが、ほぼ観てる。そしてハマってない。だから今作は無視した。
年末になってベストテンがいろんなとこで発表され、なんだかメチャメチャ評判が良い。
もうレンタルしているので借りて観たのだが、しまった!こんなに面白いのなら映画館で観れば良かった。
もう「痛快娯楽スパイアクション大作」と一言で言い切れる面白さにしびれた。
スクリーンで観たかったなー。


(2016年2月USV水曜新作半額デー約180円にてレンタル鑑賞)

マン・オン・ワイヤー

2016年02月16日 | ドキュメンタリー
2008年 イギリス 95分 ドキュメンタリー
監督/ジェームズ・マーシュ
出演/フィリップ・プティ

2008年度アカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞
(90点) ザ・ウォークの元ネタ

1974年、世界一のツインタワーに無許可でロープ張って綱渡りしたバカがいた。
例のテロで今はもうないそのタワーを綱渡りしたのはフランスの大道芸人。
彼が如何にしてその無謀な挑戦を成し遂げたか、本人や共犯者らのインタビューと再現フィルムによって解き明かしアカデミー長編ドキュメンタリー賞を受賞した話題作。


観てから観るか、観てから観るか?結局、観てから観た。
「ザ・ウォーク」を観てから元ネタで原作のドキュメンタリー「マン・オン・ワイヤー」を観た。
「ザ・ウォーク」が面白かったのですぐ観たかったが貸し出し中で2週間くらい待った。
初公開時期から気になっていたが、「ザ・ウォーク」を観てから見るとメイキングか特典映像みたいに見えてしまう。
と言うか、これも半分は再現フィルムなので「ザ・ウォーク」はこれのリメイクと言っていいのかもしれない。
ほぼ一緒の内容だが、それぞれ若干違う部分もあり、どっちが本当かはよく分からない。
両作ともあのビルは既にないことにあえて触れてないところが良かった。
コッチ先に観てたらアッチの見方も変わったのだろうか。
どっちも面白い。


(2016年2月USVにて一週間レンタル鑑賞)

9つの窓

2016年02月15日 | コメディ
2015年 日本 99分 ショートショート/アイドル
監督/名倉愛、曽根剛、比呂啓、廣瀬陽、中村公彦、小川和也
出演/北原里英、入山杏奈、中西智代梨、木崎ゆりあ、
   宮澤佐江、江籠裕奈、兒玉遥、横山由依、茂木忍

(40点)そこそこのアイドル主演によるショーショート集

コールセンターで働くキタリエに未来の息子から電話が。
訳あってダムに来た大学講師と教え子アンニンの前に逃亡中の犯人が。
ストーカー智代梨VS今カノ、悪いのはどっちだ!
惚れキャンディー使って一年に一度2分だけ木崎ゆりあは俺の恋人。
回送列車は回想列車で宮澤佐江と女友達は嫌な過去を見せられる。
都会でイケてなかった江籠裕奈が田舎でイケテル女子高生デビューしようと右往左往。
悲しきバンパイア女子高生はるっぴ、演劇練習しつつ、ユリしつつ、殺害殺害。
妥協して海辺で結婚生活をするゆいはんのもとに元カレが現れるが。
赤い糸が見えるようになった茂木ちゃんの運命の人がコレ?
AKBグループ内のそこそこ人気のメンバー主演による一話10分のホラー、サスペンス、コメディなショートショート集。
ファンなら我慢して観ろ!


推しメンのはるっぴも主演していると言うので観たのだが、キタリエによる第一話が始まって3秒で帰ろうと思った。
一話10分なのでなんとか我慢したが映画館でなければ我慢出来なかったはず。
二話目の入山杏奈が入山杏奈に見えないくらい魅力がなく参った。
いや、まーかろうじて耐えられたし、中にはそこそこ面白く観れたのもあったが、せめてアイドル映画なんだからアイドルが可愛ければ良しなのだが、ほぼ全員魅力30パーセントオフ。
個人的には木崎ゆりあが意外に上手く可愛く良かった。
茂木忍の「赤い糸」はまあまあ面白かった。
はるっぴは頑張ってた。


(2016年2月センチュリーにて会員1000円ポイント倍デー鑑賞)

完全なるチェックメイト

2016年02月14日 | ドラマ
2015年 アメリカ 115分 ドラマ/伝記
監督/エドワード・ズウィック
製作/ゲイル・カッツ、トビー・マグワイア、エドワード・ズウィック
出演/トビー・マグワイア、ピーター・サースガード、
   リーヴ・シュレイバー、マイケル・スタールバーグ

(80点) 米ソ冷戦時代にチェスで米ソ対戦の実話を映画化

時は米ソ冷戦時代。
チェスの世界では長いことソ連が王者の座についていた。
アメリカはムカムカしていたが、そこへ天才ボビー・フィシャーが現れる。
しかし異常に脳を酷使するチェスプレイヤーは、しかも米ソの代理戦争としてのプレッシャーもあり幻想に捕らわれ頭がおかしくなり異常行動を繰り返す。
対戦相手の世界チャンピオンも一見冷静だったが実は壊れていた。
二人とも壊れつつ歴史的名勝負をするのだ。
そんな実話の映画化。


昔、「ボビー・フィシャーを探して」と言う映画があり、タイトルだけは知っていたがチェスプレイヤーの名前だったのね。
おすぎが褒めていたし、囲碁(ヒカルの碁)とか将棋(3月のライオン)のマンガが好きなので魔がさして観てしまったが痛快な映画ではないね。
そうかー何十手も先を読むチェスプレイヤーは脳を酷使してイカれてしまうのかー。
将棋棋士や囲碁の人もそうなんだろうなー。
そんなことを想いつつ観てた。スゲー面白い訳ではないが興味深く鑑賞。
本当は米ソ冷戦繋がりで「ブリッジ・オブ・スパイ」と一緒に観たかったが時間が合わなかった。


(2016年1月ミリオン座にて会員1000円にて鑑賞スタンプ二倍デー)

食人vs未来人

2016年02月13日 | 勝手に二本立て劇場

画像を並べると、いやいや、無い二本立てだわー。
近所のレンタル屋ビッグワン閉店で最後に借りたのがこの二本。
ここにしか置いてないDVDがいっぱいあったので閉店は非常に残念。
一週間レンタルだが、結局最終日に無理やりまとめて観るので二本立てのようになってしまう。
どちらもテクニックを駆使したカルト作だが、THX1138は作家性の強い一歩間違えれば独りよがりな映画だが食人族はえげつないけど徹底した大衆娯楽で、この二本立てだとメインになってしまう。
ルーカスも食ってしまう食人魂。
最近公開された食人族映画「グリーンインフェルノ」も劇場で観とけば良かったな。

このDVDを返しに行ったら、もうそこは閉店作業中だった。
割と新規のレンタル店で5~6年しか経ってなく1~2年前にコミックレンタルのために建て増ししたばかりだったのに。
ちょっと前まで近所に5~6店レンタル屋があったのに、もう一店舗しか残ってない。
ライバル店がなくなり最後の一店舗はちょっと値上げしていた。
もう動画配信で観る時代なのかなーやっぱり・・・。

食人族

2016年02月12日 | パニック
1981年 イタリア 95分 ホラー/モンド
監督/ルッジェロ・デオダート
出演/フランチェスカ・チアルディ、ルカ・バルバレスキー
   ロバート・カーマン、ペリー・ピルカネン、サルヴァトーレ・ベイジル
   リカルド・フュエンテス、ガブリエル・ヨーク、パオロ・パオローニ

(80点) 何気に完成度の高いエログロゲテモノ映画

アマゾンの秘境に食人族のドキュメンタリーを撮りに行くねん!
そー言うて出かけた男女4人のクルーが失踪。
4人の探索に出かけたクルーが見つけたのは無残に食われちゃった残骸だった。
そしてそこに残されたカメラとフィルムを持ち帰り現像してみると食人族よりも残忍で野蛮な行動をとる4人の姿が映されていた。
そりゃ食われるさー。
そんなイタリア産ゲテモノフェイクドキュメンタリー。


公開当時「ET」に次ぐ記録的大ヒットした映画だったがチャチなクズ映画だと思い観ていなかった。
最近になって映画ライターの高橋ヨシキ氏が褒めまくっていたので気になり観てみた。
確かにゲテモノ映画だが意外と映画として完成度が高い。
サービス精神も過剰にたっぷりだし、音楽がいい。
えげつないシーンに流れるのに本来はそぐわないムード音楽がイイ感じで毒消しの役目を果たし、最後まで観れてしまう。
案外、人食シーンより本当に殺してるカメやサルの殺戮シーンの方がショッキングだが、現在では絶対作れない映画で必見の一本かも。
食わず嫌いで観てなかったが人肉でも何でも食ってみないといけないのかなーと思ったり思わなかったり。


(2016年1月ビッグワンにて100円一週間レンタル)

THX-1138

2016年02月11日 | SF
1971年 アメリカ 86分 SF/日本劇場未公開
監督・脚本/ジョージ・ルーカス
製作総指揮: フランシス・フォード・コッポラ
出演/ロバート・デュヴァル、マギー・マコーミー
    ドナルド・プレザンス、イアン・ウルフ

(76点) ルーカスのデビュー作として意味深い一作

25世紀、人類は地下都市でクスリで精神安定しながらロボット刑事を作り、そのロボットに管理されたりしていた。
時々モニターの教祖様に懺悔したり、立体画像の黒人セクシーで自家発電して単調な日々を送っていた主人公のTHX1138だったが、同室の困り顔の女性LUH3417に意図的にクスリを抑えられ、その結果精神面が安定せずなんか御法度の肉体関係に陥ってしまう。
当局はそれを許さず二人を引き離しだだっ広い白い所で矯正するが、THX1138は逃げ出し地上へ。
そこは赤い赤い太陽が・・・真っ赤っか!!


そのレンタル屋が潰れる前にそこにしか置いてないDVDを観ようと思いコレを借りた。
以前にもビデオかテレビ放映でかで少し見たことがあるがつまんなくて断念したのだが、今回はすんなり観れた。
ジョージ・ルーカスのデビュー作だが、CGを追加したりして手直ししてあるようだ。
巨匠の出発点として楽しみたいのにそれが出来ないのは残念。
本来重要人物のヒロインが途中からまったく出て来なくなるのがなんだかなー。


(2016年1月閉店間際のビッグワンにて一週間レンタル)

ピープルvsジョージルーカス

2016年02月08日 | ドキュメンタリー
2010年 アメリカ/イギリス 92分 ドキュメンタリー
監督/アレクサンドレ・O・フィリップ
出演/ジョージ・ルーカス、ゲイリー・カーツ、デヴィッド・プラウズ
   ニール・ゲイマン、アンソニー・ウェイ、デイル・ポロック

(79点) スターウォーズを巡る作者とファンとの果て無き闘争

なんでだよルーカス!
俺たちの大好きなスターウォーズを勝手に作り替えんなよ!!
いや百歩譲って、せめて初公開バージョンもちゃんと出せよ!!!
超有名娯楽映画でありながら世界最大のカルト映画にもなっちゃってるスターウォーズ。
映画界に革命をもたらしたスターウォーズ。
そんなスターウォーズによって狂っちゃったファンとルーカスの様子を描いた傑作ドキュメント。


評判は聞いていたし、このドキュメント映画の存在によって現在観ることが出来るスターウォーズが初公開バージョンではないことを解説者や評論家や映画ファンなどから聞かされ、この本編も観たかった一本。
作りが丁寧で面白かった。
もちろん私がスター・ウォーズをリアルタイムでちゃんと観てきたので楽しめたのだろうが。
最近観たルーカスのデビュー作「THX-1138」もCGがほぼ無かった時代の映画のはずなのにCGモンスターが出てきたりして新人時代のルーカスがどの程度映画を作ったが観たいのに全然それがわからないのには困る。
ルーカスの気持ちも分からんではないが意外といろいろと考えさせられる娯楽ドキュメントなのかもしれない。


(2016年1月TUTAYAにて100円レンタル)

ブリッジ オブ スパイ

2016年02月07日 | ドラマ
2015年 アメリカ(FOX) 142分 サスペンス/ドラマ
監督/スティーヴン・スピルバーグ
脚本/マット・シャルマン、イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン
出演/トム・ハンクス、マーク・ライランス、エイミー・ライアン
    アラン・アルダ、スコット・シェパード、セバスチャン・コッホ

(90点) 真面目な映画だけどちゃんと面白い必見のスピルバーグ映画。

米ソ冷戦時代に形式上ソ連のスパイの弁護をすることになった我らがトム・ハンクス。
ところが、全ての人間は平等であると言うアメリカ憲法を貫いてしまい、スパイをちゃんと弁護して非国民扱いを受けてしまう。
そんなときソ連でアメリカ兵がスパイとして捕まってしまう。
死刑にしなかったソ連スパイと交換だ。
さらにベルリンの壁がベルリンに作られ、留学中のアメリカン学生が捕まってしまう。
政府はほっとけと言うが、トム・ハンクスはほっとけない。
各国の思惑が入り混じる中、民間弁護士のトム・ハンクスはソ連スパイ一人とアメリカ捕虜二人の交換をすべくベルリンで決死の交渉に挑む。


実話を基にした骨太の社会派映画だが、そこはスピルバーグ。ちゃんと面白い。人として正義を貫く難しさと大切さを感じさせてくれる観るべき傑作。
小難しそうな映画ではあるがスピルバーグだから、ちゃんと面白いから、イイ映画だから、観ましょう。


(2016年1月中川コロナにて金券1100円にて鑑賞)

ヘリオス 赤い諜報戦

2016年02月03日 | アクション
2015年 中国 118分 サスペンス/アクション
監督・脚本/リョン・ロクマン、サニー・ルク
出演/ジャッキー・チュン、ニック・チョン、ショーン・ユー
    チャン・チェン、ジャニス・マン、チェ・シウォン、チ・ジニ

(73点) 二時間のプロローグ大作

<ネタバレあります>
韓国の最新超小型核兵器DC-8が奪われた。
悪いイケメンとランボー美女がソレを売るねん。
警察や国家組織は当然邪魔します。
内通者がいるらしく悪人強い強い。
香港、マカオ、日本を舞台にカーチェイスだ、銃撃戦だ、爆発だ。
え?この人も死ぬの?この人も死ぬの?なんでお前は逃げられるの?的な展開のオンパレードを経て真の敵が明らかになり、これからが本番!と字幕が出て、ちょうどお時間となりました。
そんな中国大ヒットのアクション超大作。


ネットで劇場検索してると全然知らない映画がやっているのをみつけることがある。
さらに調べると評判は上々。
そんで気になって観ると当たりだったり外れだったり、そこそこだったり。
これは、まーそれなりに相当面白かった方。
中国では大当たりしたとのことらしいが、日本では単館でのレイトショー公開程度。
アラやつじつまが合わないことは多いし、途中で終わってると言うのも知っていた。
続編があるのか出来るのかは知らないが少年ジャンプの10週打ち切りのような破れかぶれの後半の面白さを私は感じたし、主要人物全部殺しといてこれがプロローグですよって、こんな映画ないよなーと、ちょっとビックリ。
大画面でシネスコで観たので良かった良かった。
美人が要所要所に出てきて良かった良かった♪


(2016年2月名駅ピカデリーにて会員1000円にて鑑賞)

流れ星が消えないうちに

2016年02月01日 | 青春
2015 日本 124分 ドラマ
監督:脚本/柴山健次
原作: 橋本紡『流れ星が消えないうちに』(新潮文庫刊)
出演/波瑠、入江甚儀、葉山奨之、黒島結菜、小市慢太郎、岸井ゆきの

(72点) 退屈するけどジンワリとはするカワイコちゃん3人を楽しむ青春映画

恋人が海外でバス事故にあい死んでもーた。
それ以来、何度もHした部屋で眠ることが出来ず玄関で寝る波留。
しかもその恋人の死亡記事には現地で出会った日本人女性と一緒だったらしく、浮気しとったのかオメー!と疑心暗鬼。
しかしそんな波留は恋人の親友で共通の友人だった男と現在ラブラブしてたりする。
父親は出世した途端、会社辞めて起業したいと抜かし母親と離婚の危機になり、受験生で不安定な妹はさらに彼氏に振られプンスカ。
あー、なんで私は玄関なんかで寝ているんだろうと落ち込む波留なのであった。


「アゲイン/28年目の甲子園」でチョー可愛かった波留主演と言うことで観たのだが、良い映画なのだろうけど退屈するわー。こんなの映画館じゃないと観てられない。天体観測の映画かと思いきやどちらかと言うと学園青春映画。脇役の岸井ゆきのや妹の黒島結菜が可愛かったし映像は綺麗なのでそれなりには良かった。男には女の子ほどの魅力を感じず残念。でも観といて良かった。

(2016年1月センチュリーシネマにて会員1000円)