え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

ANNIE/アニー

2015年01月31日 | ミュージカル
2014年 アメリカ(ソニー) 118分 ミュージカル/ドラマ
監督/ウィル・グラック
出演/ジェイミー・フォックス、クヮヴェンジャネ・ウォレス、
    ローズ・バーン、キャメロン・ディアス

(70点)みなしごアニーが金持ちの人気道具にされるがハッピーになる話

捨て子だが元気に生きる黒人少女アニー。
金目当てで里親してるキャメロン・ディアスと喧嘩したってヘッチャラ。
ある日、黒人版ビル・ゲイツが選挙の人気取りとしてアニーと暮らそうと言い出す。
お約束どおり孤独な金持ちがアニーによって人間らしさを取り戻しカワイコちゃん秘書とハッピーになるのだ。
そして犬がワンワン、ヘリコプターぶんぶん、最後は平井堅のトモローでドン引き。
そんな良くも悪くもハリウッドミュージカル大作映画。


面白かった。
平井堅のトモローがなければプラス10点。
夏の風物詩となっている原作の舞台は観たことがないが、こんな話だったのね。てっきり小公女かと思いきやちょっと違った。
もともと予告編に出てきたアニーでもキャメロンでもないカワイコちゃんが気になって観た映画だった。
そのローズ・バーンは本編では出ずっぱりで思ったよりも老けていたが、それでも可愛かったので十分。
原作を知らないので何とも言えないがハリウッドらしいはったりとお約束だけでテンポ良く話が進み気が付けばもう終わり。
いろいろ端よりすぎてる感もあるが私は楽しく拝見。
アニーがもちょこと可愛いと良かったけど、まーしゃーないか。


(2015年1月109シネマ名古屋にて有料鑑賞)

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アオイホノオ

2015年01月28日 | 青春
2014年 日本(テレ東) 30分×11話 深夜ドラマ/青春/コメディ
2014/07/18~2014/09/26(金曜日) 24:12~24:52 テレビ東京
脚本・監督/福田雄一 原作/島本和彦
出演/柳楽優弥、山本美月、黒島結菜、安田 顕、ムロツヨシ

(70点) 熱血漫画家島本和彦版まんが道を深夜ドラマ化

「炎の転校生」や「萌えよ、ペン!」などで一部に熱狂的ファンを持つ炎の漫画家 島本和彦の自伝的マンガを「変態仮面」の福田雄一がテレビドラマ化。
時は1980年初頭、大阪の芸大に後に特異な漫画家となる島本和彦がいた。
同じ学年に後にエヴァンゲリオンの監督となる庵野秀明もいた。
すでに天才の名を欲しいままにしていた庵野秀明を一方的にライバル視しつつ島本和彦は空回りしながらも夢に向かって闘おうとしていた。
とか何とか言いながら美人の先輩と可愛い同級生に浮かれつつ、右往左往。


この原作は読んでないけど島本和彦の漫画はそれなりに好きだが放映時には見逃した。
評判は良かったのでレンタルDVDにて鑑賞。
面白かったけど、終わり方がそっけないと言うか尻つぼみ感がハンパないが、まー面白くはあった。
まだ連載途中だし、実際の話なら登場人物がドラマチックな展開を見せることなく終わっていくものだが、毎回冒頭に「この物語はフィクションである!」と謳っているので嘘てもいいからラストはもっと盛り上げてほしかった。
とくに女の子は無駄に出て来ただけっていう印象で終わってしまったのは残念。
それでも、まー出演者が無駄に豪華で楽しい。
40歳くらいの俳優に大学生の役をやらせるのはコレに関しては有りか、しかしカンヌ俳優の柳楽優弥、彼にとって新境地となれば良いが・・・。


(2015年1月レンタルDVD新作×4枚有料鑑賞)

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海月姫

2015年01月27日 | コメディ
2014年 日本 126分 コメディ/ロマンス
監督/川村泰祐 原作/東村アキコ
出演/能年玲奈、菅田将暉、長谷川博己、片瀬那奈、速水もこみち
   池脇千鶴、太田莉菜、馬場園梓、篠原ともえ、平泉成

(70点) 和製ファショナブルラブコメとしては及第点か

能年玲奈のオタク人生に最大の危機がやって来た。
女装癖があるとは言えオシャレ男子を女子寮に入れてしまったのだ。
さらに、その腐女子の楽園でもある女子寮が取り壊しされようとしている。
女装男子の力を借りて寮でファッョンショーをするのだ。
クラゲオタク能年玲奈がデザインしてみんなで服を作り女装男子がモデルして成功させるのだ。
なんでか知らんけどそれでハッピーエンドを目指すのだ。


アニメと原作のファンには好評だが、それを知らない映画ファンには不評な一作。
軽い女性向け青春コメディとしては有りだが映画としての完成度には欠けている。
続編の予定があるからか、これ一本で完結していなくて中途半端。
映画としてはファッションショーでモデルを務めるのはヒロインの能年玲奈じゃなくちゃ駄目でしょ。
恋の顛末どころか始まってもいない。
これで二時間は長い。せめて90分でまとめてくれないと。
つまんなくはないんだけど、それなりに面白かったけれど、マンガやアニメの一アイテムとしての映画はどおなんだろうと、ついつい考えてしまう一作。
漫画マニアだった私にはなんか困った一作。


(2015年1月パルコセンチュリーシネマにて有料鑑賞)

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TATSUMI(タツミ)マンガに革命を起こした男

2015年01月26日 | アニメ
2010年 シンガポール 96分 オムニバスアニメ+伝記 R15+
監督/エリック・クー 原作/辰巳ヨシヒロ
声の出演/別所哲也、辰巳ヨシヒロ

(80点) 日本人が忘れた劇画家辰巳ヨシヒロの世界を外国人が映画化

辰巳ヨシヒロは名前は知ってるけどそのマンガを読んだことはない。
欧米などでは知られているらしいが日本では忘れられた存在、でも79歳の現在も現役だとか。
そんな劇画の名付け親としてマンガの世界観を広げた辰巳ヨシヒロ版まんが道「劇画漂流」と辰巳ヨシヒロの短編5編をシンガポールの監督がアニメ映画化。
原作漫画をそのまま動かし、辰巳ヨシヒロの世界を忠実に映像化。


マンガ絵で描くドキュメンタリーなのかなーと思ったら、ちょいアートっぽいアニメだね。
5編のシリアスな短編アニメを自伝エピソードを挟みつつ描いたオムニバスアニメ。
もーちっと自伝的部分が見たかった。
これだけだと辰巳ヨシヒロがどれほどの人なのか全然わからない。
しかし、観た印象は完全に日本の良質なマイナー映画なんだけど、これが外国映画って言うのは複雑な気持ちがする。
でも、おかげで名前しか知らなかった辰巳ヨシヒロを知れたので、そんなにはハマらなかったけど、原作の「劇画漂流」は辰巳版まんが道らしいので、それは凄く読んでみたくなった。


(2015年1月今池シネマテークにて有料鑑賞)

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魔人ドラキュラ

2015年01月22日 | ホラー
1931年 アメリカ(ユニバーサル) 74分 ホラー
監督/トッド・ブラウニング 原作/ブラム・ストーカー
出演/ベラ・ルゴシ、ヘレン・チャンドラー、デヴィッド・マナーズ
   エドワード・ヴァン・スローン、ドワイト・フライ

(80点) 重厚であっさりした怪奇映画の古典。教養として必見。

トランシルバニアからはるばるロンドンにやって来たドラキュラ伯爵。
吸血鬼は想像上の怪物として現実のものではないと思われていたがドラキュラこそ吸血鬼。
そう熱弁するヘルシング教授の努力もむなしく、美女が次々と毒牙にかかっていく。
金持ちのご令嬢が毒牙にかかり、ようやくヘルシングの出番。
普通に現れるドラキュラとそこらへんの教授扱いのヘルシングがご対面。
案外あっさり見つけた寝床の棺で眠るドラキュラを殺して、ヒロインだけは助かったのでめでたしめでたし。
そんな「ドラキュラ」の最初の映画化作品でドラキュラのイメージを決定づけた古典的一作。


そう言えばホラーとか割と良く観るのにこの超古典は観てなかった。
以前から気になっていた超廉価DVD-BOXを買って観てみた。
ドラキュラとミイラ男のシリーズが10枚入って税抜き1800円!
画質は良くないが一枚200円弱なら仕方ないか。
今のノリの映画とは違うので若干我慢も必要だったが見応えはそれなりにあった。
モンスター映画と言うよりも、猟奇犯罪者を怪物として描いた風に見えて、勝手な深読みをしてみたら結構怖く、面白く鑑賞。
重厚な割に時代性なのか残酷になりがちな見せ場があっさりと割愛されていてビックリ。
これ以外のドラキュラ映画の知識で補完出来たが、結構ストーリーの説明は出来てないなー。
安っぽい部分や荒い部分もあるが、それでもベラルゴシのたたずまいと編集センスで見応えは十分。
なんとか残りの9作品も鑑賞して「フランケンVS狼男BOX」も買おうっと。



(2015年1月廉価DVDにて鑑賞)

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太秦ライムライト

2015年01月20日 | 時代劇
2013年 日本 104分 ドラマ/内幕もの
監督/落合賢
出演/福本清三、山本千尋、合田雅吏、萬田久子、峰蘭太郎
    中島貞夫、本田博太郎、小林稔侍、松方弘樹

(75点) 切られ役者福本清三のための映画

五万回切られた男、福本清三の最初でおそらく最後の主演映画。
長きにわたり切られ役として時代劇を支えてきたベテラン役者だったが、時代劇も衰退しお払い箱状態。
意欲的な新人女優が殺陣を教えてくれとやって来て教える。
その女優は練習の成果を生かしチャンスに恵まれスターへと出世。
その一方、福本清三は映画村のミニコーナーで切られ役を演ずるのみ。
女優が古巣に戻り時代劇を撮ることになるが共演を熱望していた恩師福本清三は既に引退していて・・・。


福本清三には興味なかったが太極拳美少女山本千尋には興味津々。
評判もいいので観ようとしたがタイミングが合わず見逃していた。半年ぐらいチャンスを伺っていてようやく観れた。
やっぱり福本清三に興味がないので若干辛い。
でも福本清三のための映画の割にそんなに福本清三に華を持たせていないところに好感を持った。
でも肝心の山本千尋の出番も思ったより少なく印象も薄い。
もっと濃密な師弟関係が描かれて未来ある若者と老いて消え去る老役者の対比の映画かと思ったがなんかちょっと違った。
でも先日観た「6歳のボクが大人になるまで。」と同様、フィクションだけどノンフィクションな面白さがあり、ラストの幕切れは余計なものがなくて見事。良かった。


(2015年中川コロナにて有料鑑賞)

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6才のボクが、大人になるまで。

2015年01月18日 | ドラマ
2014年 アメリカ 165分 ドラマ/青春
製作・監督・脚本/リチャード・リンクレイター
出演/パトリシア・アークエット、エラー・コルトレーン
    ローレライ・リンクレイター、イーサン・ホーク

(80点) 必見。12年かけて作った以外は普通のホームドラマ

6歳の少年が大人になるまでに起こる家庭の事情と個人的事情。
母が再婚して姉弟が出来たり、離婚して姉弟と別れたり、時々実父とキャンプしたりしつつ12年が一年づつ過ぎていき高校を卒業。
大学に行くため家を出る。
アメリカじゃあそれが大人になると言うこと。
そんな12年を12年かけて描いた少年の成長物語と、その周りの物語。


アカデミー賞はとるであろう。
馬鹿な映画だ。
よくもまー12年もかけてただの劇映画を撮ってしまったものだ。
冒頭のシーンを見ながら、コレ12年前の映像なんだよなーと思うと、それだけでなんか凄い。
しかし主人公の少年が大人になっていく以外、案外12年の時を感じない。
そこが12年かけた意味だとも思う。
幼年期、少年期、青年期と役者を変えて普通の手法で撮ったら12年を表すのに、もっと象徴的な出来事とか風俗とかファッションとかを画面に出して表現したはず。
でも大人になると思うけど12年なんてあっという間、それでも子供の成長でみたら凄いことなのだ。
こんな映画よく撮ったものだ呆れるし、二度と出来ないとも思うし、出来たとしても真似になっちゃうのでコレはアカデミー賞ぐらい取るでしょう。
トリッキーな撮り方はしてるけど、中身は普通のアメリカンなホームドラマ。
役者なんてジャンキーになったり家庭崩壊することも可能性として低くない、よくもまー無事に12年も同じ役者使って映画を完成できたものだ。
12年かけた、それだけの映画だけど、それが面白い。ただごとではない普通の映画。
アメリカ人が見たらもっと面白いんだろうーな。


(2015年1月ミリオン座にてポイント鑑賞)

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寄生獣

2015年01月12日 | SF
2014年 日本 109分 ホラー/SF/ドラマ
監督/山崎貴
出演/染谷将太、深津絵里、阿部サダヲ、橋本愛、東出昌大
    余貴美子、豊原功補、北村一輝、國村隼、浅野忠信

(80点) 原作そのままの実写版

ある日、染谷将太の右手が食われそこに阿部サダヲが寄生する。
染谷将太の普通の高校生活は一変。
さらに学校には怪物深津絵里が教師としてやって来る。
橋本愛とラブラブしたいのに、街は人間に化けた寄生生物によってえらいことに!
染谷将太は阿部サダヲと協力し寄生生物と戦うことに、しかし、阿部サダヲも寄生生物。
味方じゃない。
そうこうしているうちに大好きなお母ちゃんがお母ちゃんがーっ!!


いやいや、ビックリするぐらい原作どおり。
これだけ忠実にマンガを映像化できるのは凄いことだ。
山崎監督の映画は個人的に好きじゃない、とくに三丁目の夕日は大嫌いなので期待していなかったが原作のファンとしては文句のつけようがない。
ただ、映画ファンとしてはどこか物足りない。
二部作で、この出来が悪ければ後編は観てくれないので前編の出来が良いのはわかっていた。
問題はG.W公開の後編だ。
二部作の場合、後編はやっつけ仕事の未完成な仕上がりが多いので期待せずに待つことにする。
橋本愛の出番が少なかったので後編はちゃんとヒロインとして活躍してくれるといいな。


(2015年1月名古屋109シネマにて有料鑑賞)

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超能力研究部の3人

2015年01月11日 | ドキュメンタリー
2014年 日本 119分 コメディ/青春/SF/ニセドキュメント
監督/山下敦弘 企画/秋元康
原作/大橋裕之『シティライツ』(講談社『モーニングKC』所蔵)
脚本/いまおかしんじ、向井康介
出演/秋元真夏、生田絵梨花、橋本奈々未
   碓井将大、葉山奨之、佐藤宏、山下敦弘

(60点)メイキングオブ「超能力研究部の3人」のフェイクドキュメント

人気アイドル乃木坂46でも人気の高いマナツたん、エリカ様、ナナミンが映画の主役に選ばれる。
物語は地方の高校にある超能力研究部の根暗な3人の女の子がそれぞれ恋したりしつつ自称宇宙人の森君を宇宙に返してあげるために奔走すると言うもの。
映画はその撮影風景と中途半端なドラマを織り交ぜつつ乃木坂の3人のドキュメンタリーと言うかイメージビデオのように進行していくが、映り込んでいるスタッフとかも役者が演じているので、「ぜんぶウソ。っていう、ホント。」な監督よがりな一本。


乃木坂のファンはこんなもんを観なければいけないので大変だ。
俺も大変だよ。
半ば拷問に近いつまらなさ。
せめて三人がもっと可愛く映っていればイイのだが、割とブスに映っている。後半はちょっとマナツたんの足の肉付き感とか、それぞれそれなりに見れたりはしたが、アイドル映画としては若干辛い。
でも我慢して観ていると意外と二時間が早く過ぎ、それなりに観れてしまった。
マンガの原作があるらしいが山下ワールドな作品だと思う。脚本にいまおかしんじまで入っていていまおかワールドも感じる。
とりあえず、どんなにつまらなくても実験的なことやっても乃木坂のコアなファンは観てくれるので、損しないことをイイことに好き勝手作っちゃった感じがした。
レビューサイトではほぼケチョンケチョンに言われていて、レンタルDVDで十分とかとも言われているが、それは違う。こんなもんDVDでまともに観れない。
金払って映画館に来たので仕方なく最後まで観て、なんとか美味しい所を探して、わざわざ観に来た価値を無理やり作って自分を納得させる作業が必要な一本である。


(2015年1月中川コロナにて950円ポップコーン付金券にて鑑賞)

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あゝ野麦峠

2015年01月09日 | ドラマ
1979年 日本(東宝) 154分 ドラマ/青春
監督/山本薩夫  原作/山本茂実  脚本/服部佳
出演/大竹しのぶ、原田美枝子、友里千賀子、古手川祐子
    三国連太郎、西村晃、地井武男、森次晃嗣、北林谷栄

(100点) 諸星ダンが原田美枝子の乳を揉む文部省特選映画

明治中期から昭和初期にかけて、少女たちは故郷から野麦峠を超えて製糸工場に連れて来られ過酷な労働を強いられていた。大竹しのぶは原田美枝子と女工ナンバーワンをかけてのライバル関係にあった。そんな二人にドラ息子の諸星ダンがえろえろ言い寄って来る。そんでもって二人とも体壊して、体壊さないと返してもらえないので、体壊して野麦峠を超え戻って行く。

小学生か中学生の頃、学校から映画館を貸し切って観に行った映画だった。
当時、国語の教科書に載っていたと思うので学校から観に行くのは必然だったが、出てくる女工役で一番可愛かった原田美枝子を押し倒して乳を揉みしだく森次晃嗣に唖然。
ダンが!ウルトラセブンの諸星ダンがなんちゅうことを!!
そりゃもう場内は大騒ぎさ。当時は文部省特選の映画でもこれぐらいのエロ表現が許されていた。
イイ時代だったなー。


(初公開当時、確か名鉄東宝にて学校から貸し切り上映会にて鑑賞)

ル・バル

2015年01月06日 | ドラマ
1984年 イタリア/フランス/アルジェリア 112分 ドラマ/音楽
監督/エットレ・スコーラ
出演/ジュヌヴィエーヴ・レイ=パンシュナ、レジ・ブーケ
    マルティーヌ・ショーヴァン、エティエンヌ・ギシャール

(90点) ダンスホールを舞台にノンセリフで描き切った洒落た群像喜劇

踊りながら、ダンスホールで男と女が出会う。
踊りながら、それぞれの時代をそれぞれの恋と青春を過ごす。
戦争や苦しい時代を過ごしながら、ダンスホールで生まれる人生模様。
ル・バル、踊りながら、セリフなしでほぼダンスシーンだけで数十年の人間模様を描いたベルリン映画祭銀熊賞受賞の名作。


その当時、名古屋でゴールド劇場とシルバー劇場の隣り合わせた2館での上映作だけでミニシアター系列のアート映画の主要名作がほぼ観れた。
二本立て上映で映画館を信じてほぼ映画情報を入れずに観に行ってたりしてた。
この映画はダンスホールで10数人の男女が踊っているだけで約二時間楽しませてくれてビックリした。
もとは舞台劇のようで、そのオリジナル役者が出演しているらしい。
踊っているだけで表現するそれぞれのキャラが楽しいのだが、途中から戦争批判の物語に突入し、ちょっと説教臭く感じた。
メインテーマの「待ちましょう」のメロディーが最高。


(1985年頃ゴールドかシルバー劇場で有料鑑賞)
 当時上映 たぶん「セブン・ビューティーズ」こっちがメインで観に行ったような・・・。

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電柱小僧の冒険

2015年01月05日 | SF
1995年 日本 47分 SF/ファンタジー/自主映画
/監督・脚本・撮影・美術・編集/塚本晋也
出演/仙波成明、叶岡伸、塚本晋也、田口トモロヲ、藤原京

(100点だった・・・) 血沸き肉躍る四畳半ホラー8ミリ超大作

背中に電柱の生えた電柱小僧がいきなりタイムスリップ。
そこは吸血鬼が支配する近未来。
電柱小僧を救世主と崇める女教師が現れ小僧を猛特訓。
一方、吸血鬼は昼間も行動できるよう闇を生む女王を復活させようとしていた。
電柱小僧の必殺ごめんなさいアタックで吸血鬼をやっけるのだ!


塚本晋也が自身の主宰する劇団で好評だった芝居を8ミリ映画にしてぴあフィルムフェステバルに応募しグランプリを獲得した作品。
チープだがパワフルで、冗談のような話ながらハードな作品でもあり最後はうっかり感動してしまう。
「鉄男」で注目されたときライブハウスでの監督トークイベントがあり、そのときに上映されてすっかり魅了されてしまった。
その後、ぴあフェス上映会で再見したときも感動し、その頃、私の生涯ベストワンの作品として位置づけていた。
塚本作品はコレ以外は好きではない。
でも、この作品欲しさにDVD-BOXを購入。
特典映像としてでしかソフト化されていないのだ。
ても、DVDで観たらなんか違う。音が汚い。面白くない。感動出来ない。
こんなはずじゃない!と、生涯ベストワンから降格。
でも、当時は相当感動したんだよ。
ラストに登場する女戦士の笑顔にハート鷲掴みだよ。
すげー面白かったんだけど・・・・。


(1990年前後にエレクトリッレディランドとシネマテークの自主映画上映会で鑑賞)

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逆襲!殺人拳

2015年01月04日 | アクション
1974年 日本(東映) 83分 アクション/カラテ映画
監督/小沢茂弘
出演/千葉真一、池玲子、和田浩治、志穂美悦子

(70点) 最強の殺し屋千葉真一がクライアントから裏切られ復讐の鉄拳を振るう

空手の達人にして最強の殺し屋の千葉真一。
依頼されたヤクザの弟と麻雀ケースをヤクザに届けたが、報酬を惜しんだヤクザに殺されかける。
裏切られた報いとして麻雀ケースに入っていた政治家の密談テープを奪い一億を要求。
そしてヤクザと殺し屋と悪徳刑事がテープと金を巡ってところどころに池玲子のオッパイを挟みつつの騙し合いの殺し合い。


懐かしの昭和映画を週替わりで500円で観せてくれる岐阜のロイヤル劇場の正月プログラムは「カラテ映画特集」。
二週に渡って上映される作品はどちらも通な人気シリーズの後半の作品で妙な方向にィっちゃっている作品らしい。
とりあえず、このての映画はレンタルDVDにもまず置いてないし、劇場で観られる機会も名古屋方面ではそうそうないので観に行った。
うん。当時のB級アクションらしい、それなりに面白い変な映画だった。
このての映画を観るのは初めてなので結構楽しく拝見。
今作では左程活躍してない志穂美悦子の主演作が次週公開するので観に行くつもりではいる。


(2015年1月岐阜ロイヤル劇場にて500円、交通費1000円にて鑑賞)

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百円の恋

2015年01月03日 | 青春
2014年 日本(東映ビデオ) 113分 ドラマ/スポーツ/ロマンス
監督/武正晴 脚本/足立紳(第一回松田優作賞受賞作)
出演/安藤サクラ、新井浩文、稲川実代子、早織、坂田聡、根岸季衣

(80点) ちっぽけな和製、女版「ロッキー」

自堕落な生活を送る三十路女の安藤さくらが出戻りの妹とケンカして家を出る。
100円コンビニでバイトしてなんとか暮らす。
なんか気になっていたボクシングジムの新井浩文と出会い、付き合い始め、いろいろあってボクシングを始める。
ダメ女がダメ人間に囲まれつつダメなりにもがき、リングに立つ。


観たい映画ではなかったが、「イン・ザ・ヒーロー」の監督作と知って観に行く。
嫌いなタイプの映画で安藤さくらも苦手なのだが、それでも面白い。
トリッキーな登場人物がいっぱい出てくるが内容はベタ。
ラスト、もっと感動出来るかと思ったがそこまで感動出来なかったのが残念。
それでも、面白い。
この監督の映画は注目していきたい。


(2015年1月シネマスコーレ会員1200円にて鑑賞)

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女子ーズ

2015年01月02日 | コメディ
2014年 日本 97分 コメディ/特撮
監督・脚本/福田雄一 コスチュームデザイン/島本和彦
出演/桐谷美玲、藤井美菜、高畑充希、有村架純、山本美月
    大東駿介、安田顕、岡田義徳、きたろう、佐藤二朗

(60点) 旬な若手女優を無駄遣いする ゆる~い戦隊ヒロインもの

なんか知らんけど宇宙からショッカーっぽい怪人が襲ってくる。
佐藤二郎によってそこらへんの女の子が集められ戦隊ヒロイン女子ーズが結成。
こーして人知れず採石場でゆるーく対決がおこなわれていた。
頑張れ女子ーズ、5人揃わないと必殺技か出せないが、結構揃わないぞ女子ーズ。
だけど、リーダーが仕事の都合で欠席したらチームがバラバラ女子ーズ。
佐藤二郎がぐちぐち怒ってる、野菜怪人がイライラ待っている。
だから戦え女子ーズ。片手間戦隊女子ーズ、女子ーーズ!


旬な若手女優の戦隊ヒロインと言うことで興味を持ったが、予告編を観てつまらなさそうだったので映画館では観なかった。
しかし、本編もつまんなくてレンタルDVDでは最後まで観るのに苦労した。
常に眉間にしわをよせて、何度も停止ボタンを押して、他のテレビ番組を見ながら観ることになった。
このつまんなさ狙いなので、これはこれなりに楽しまなければならない。
しかしまーこれだけ旬なカワイコちゃんを用意して魅力ゼロにするとは・・・。
もーヒロインたちのたたずまいが駄目。ガニマタで。
深夜の5分ドラマなら有りだが、映画としてはきついなー。
でも、そーゆー映画。
福田雄一ワールドを知ってれば許せるらしいけど・・・あー勿体ない、せっかくの美女が勿体ない。


(2015年1月TUTAYA新作5枚1080円にて鑑賞)

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