え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

レ・ミゼラブル

2013年02月24日 | ドラマ
2012年 イギリス 158分 ミュージカル/ドラマ/文芸
監督/トム・フーパー 
原作/ヴィクトル・ユゴー
出演/ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイ、
    アマンダ・セイフライド、ヘレナ・ボナム=カーター

(100点) オススメ!!絶対、劇場で観るべき娯楽大作♪

歌おう、
パンひとつ盗んだ罪で奪われた辛い人生を!
歌おう、
許す、ことで救われることを知った喜びを!!
歌おう、
許さない、ことで突き通す己の正義を!!!

歌おう、
革命運動に命を掛ける若い情熱を!
歌おう、
初恋に燃え上がる胸のときめきを!!
歌おう、歌おう、歌おう、
無常の世の中で生きる人間の弱さと強さを!


忘れていた、ミュージカルだった・・・。
三時間近い、ただの文芸大作のつもりで観たら最初から最後までおもいっきり歌い上げるミュージカルで、ただの娯楽大作で、キャラ立ちが凄くて、豪華で楽しくて、最後には大泣きするほど感動してしまった。
直接の原作の舞台劇版は20年近く前に加賀武史主演のを観ていたが、それは評判は良かったが、そのときの出来が悪かったのか、私の見方が悪かったのか、全然面白くなかった。
だから今回の映画も期待してなかった。
評判がすこぶる良いのでとりあえず観たのだが、まさか、こんなに面白いとは!!!
いやー、とにかく熱い!熱血西洋時代劇漫画か!!
物語と関係あるのか無いのか不明だが、革命運動の若者が歌い上げているときにバックの目立つところに掲げられたフリーメイソンの旗が気になったが、それ以外は凄い。
舞台劇を上手くスクリーンに昇華させていたのは素晴らしかったが、これだけ長い大作なのだから舞台劇に習ってインターミッション(休憩)を入れてくれたらもっと良かったと思った。
しかし、これを見逃さないで良かった。
こんな映画、劇場で観なきゃ駄目だよっ!!


(2013年1月伏見ミリオン座にて有料鑑賞)

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電撃フリントGO!GO作戦

2013年02月19日 | アクション
1966年 アメリカ(FOX)  107分 アクション
監督/ダニエル・マン
出演/ジェームズ・コバーン、リー・J・コッブ、ギラ・ゴラン

(79点) 007のバッタモンにしてオースティンパワーズの元ネタ!!

行くぜ!フリント、GO!GO!GO!!
敵は天気を操り理想国家と言う名の世界征服を企む科学集団ギャラクシー。
世界はアメリカは最後の頼みとして天才スパイ、フリントに全てを託すが、マイペースなフリントはその頼みを断る。
しかしフリントを恐れたギャラクシーはフリントを襲い、謝ってフリントの元上司に怪我を負わす。
こおなったらフリントの男気スイッチが黙っちゃおけない。
そうだフリントGO!GO!GO!!
空手と味覚と秘密のライターと男の魅力を武器に敵地に乗り込み野郎共を蹴散らし女スパイをメロメロにし敵の島をドーン!


一度聞いたら忘れられないタイトル。
ちなみに続編は「電撃フリント アタック作戦」。
最近その二作品がセットで1,000円のセルDVDが売られていると知って、内容も知らないのに買いたくなったが、売ってなかった。
品数豊富なレンタル屋でGO!GO作戦だけ置いてあったので借りて視聴。
007をアメリカ臭くコミカルに描いた超大作で馬鹿馬鹿しくて面白かった。
買ってまで観る映画か迷うとこだが二作で1,000円なら損はなし。
アタック作戦も観たいけどレンタル屋にはなかった・・・。


(2013年1月レンタルDVD60円にて鑑賞)

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ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 (3D吹き替え版)

2013年02月17日 | ドラマ
2012年 アメリカ(FOX) 127分 アドベンチャー/ドラマ
監督/アン・リー
出演/スラージ・シャルマ、イルファン・カーン、アディル・フセイン、タブー

(80点) 冒険映画かと思いきや大人向けの寓話だった・・・

インド人の少年パイがトラとともに海で漂流。
いつエサになるか分からない恐怖を抱きつつ、不思議な体験をしつつ一年近い月日を過ごした。
そんな話を小説のネタを探しにやって来たライターにベラベラ話す大人になったパイ。
沈没した船でただ一人生き残った少年パイのお話。


え!こんな話だったの?
てっきりファミリー向けの冒険映画だと思っていたが、印象は全然違う。
つまんないエピソードを丹念に積み重ね、面白そうな部分をさらりと描いた大人の寓話だった。
観終わって数日経った頃から凄い映画だったのかもと思い始めるが、見たかった映画とは随分違った。
でもミーアキャットの大群は面白かった。


(2013年2月中川コロナにて有料鑑賞)

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最強のふたり

2013年02月17日 | コメディ
2011年 フランス 113分 人情喜劇/ドラマ/PG12
監督・脚本/エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
出演/フランソワ・クリュゼ、オマール・シー

(100点) 私にはハマらなかったけど良い映画

障害者の大富豪とその介護として雇われた貧乏黒人のボーイズトークで盛り上がる人情コメディ。

昨年度公開の映画ではベストムービーと大評判の映画。
半年以上も劇場で繰り返し上映されている。
やっと観れた。
なるほど面白い!
キャラが強烈に立っていて痛快!そして構成が上手く、映像もキレイ!!
文句の付け所の無い傑作だとは思うが、個人的にハマりはしなかった。
フランスにも黒人がいっぱい住んでるんだーと知った。
でも観て損は無い一本。


(2013年2月センチュリー2にて有料鑑賞)

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ユダ

2013年02月16日 | エロス
2012年 日本 109分 ドラマ/エロス(R15+)
監督・脚本/大富いずみ 原作/立花胡桃 「ユダ」
出演/水崎綾女、青柳翔、水橋研二 ,田島優成、板尾創路

(50点) キャバ嬢の立身出世を描いたヌルい力作

伝説のキャバ嬢 立花胡桃の自伝的小説を映画化。
恋人に裏切られた女子高生が埼玉でキャバ嬢になり、あっという間にナンバーワン。
勢いに乗って歌舞伎町へ。
男を翻弄し、同僚を踏みつけ、あっという間にナンバーワン。
欲望渦巻く街でテッペンに登りつめるが・・・。


ヌルい力作。
主演女優の舞台挨拶付きだったので許せたが観ても観なくても良い一本。
女性向けに作られたらしいが、作りはピンク映画かセクシィVシネ。
でも女性向けだからか中途半端なイケメンとそこそこの美女が小さな争いを繰り広げるだけ。
どうせならオッサン向けにエロスに特化するとか、芸術と言う名のもとえげつない映画にしちゃえば良かったのに・・・。
でも、安藤美姫似のヒロインがかろうじて一回だけでもビーチクを出してくれたので個人的にはプラス20点で70点の評価。舞台挨拶は楽しかったし。


もともと観るつもりはなかったが毎週のように隣接のフロへ行く中川コロナで主演女優の水崎綾女さんの舞台挨拶があるというので、フロへ行くついでに見た。
満員だったら観ない予定だったが半分くらいの入りで60人前後しか来てなかった。

舞台挨拶自体は中川コロナの粋な計らいで劇中のキャバ嬢風のドレスが用意されていて、それを着て登場してくれてプロデューサーの司会で裏話もいっぱい聞けて、しかも水崎綾女さんが戦隊ヒーロー番組「ゴーバスターズ」のセクシーな悪役で凄くイイもののエスケープと知り、必要以上に興奮しながら最前列で舞台挨拶は楽しんでしまった。

女性に観て欲しい映画らしいが集まった客の大半はオッサンだった。
水崎綾女さんかエスケープのファンなら見てオッケー。
もしくは原作者 立花胡桃の妄信的ファンか元顧客なら見てオッケー・・・。


(2013年2月16日(土)中川コロナにて舞台挨拶つきで有料鑑賞)

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宇宙人東京に現る

2013年02月11日 | SF
1956年 日本(大映) 87分 特撮/SF/珍品
監督/島耕二 宇宙人デザイン/岡本太郎
出演/刈田とよみ、磯辺徹、八木沢敏、見明凡太郎、南部彰三

(60点) チャチなお話を骨太な職人芸で作った日本初のカラーSF

まったく地球人には困ったものだ。
この知的で素敵なパイラ人が地球の危機を知らせに来たのに
我々の姿を見ると大騒ぎで逃げるなんて!
地球人の方がよっぽど不細工なのに。
しかし親切な我々パイラ人は地球人では美人と呼ばれるトップスターに変身
そして地球に迫り来る小惑星による危機を知らせてやるのだ。
嗚呼なんて素敵なパイラ人♪


日本初のカラーSF映画で宇宙人デザインが岡本太郎ということで知られるコレ。
いやはや、なんと説明していいものやら・・・。
「地球の制止する日」や「空飛ぶ円盤、地球を攻撃」などのSF映画の安直なパクリでチープ極まりないのだがそこは大映、無駄に演出がしっかりしていて駄作・失敗作と切り捨てられない妙な映画に仕上がっている・・・。
今見ると昭和30年代の牧歌的な東京の姿が一番SFしていたりする。
宇宙人も意味ありげに出てきたのに、後半は日本沈没みたいなパニック映画になって、あれ?宇宙人はどこへ?
いやはやなんとも変な映画。
嫌いじゃない!


(2013年1月スコーレにて「ガメラ」「大魔神」入れ替え三本立て鑑賞。計3千円)

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