え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

18倫 アイドルを探せ!

2010年06月23日 | 城定秀夫監督作品
2009年 日本 77分 セクシーVシネ コメディ
監督/城定秀夫 原作/松本タカ
出演/田代さやか、河合龍之介、持田茜、森谷勇太、こばん
    琴乃、範田紗々、原紗央莉
(79点)オススメ Hでお馬鹿で楽しい

裕福なお嬢様が一転ビンボー人へ、そして何故かアダルトビデオのスタッフとして働くことになるエロチックコメディの第二弾にして完結編。
弱小アダルトビデオメーカー「パール企画」に最大の危機が訪れた。倫子の友人の桜子もビンボー人となりパール企画で働くことになるが一億円の借金の連帯保証人にパール企画がなってしまい、返すためにAVグランプリの優勝を目指すことに。しかし予算のないパール企画は田舎に行って新人をスカウトするが・・・。


前作も面白かったのだが、人物紹介だけで終わってしまった感があり続編を期待した。その続編は予想以上に面白く、とにかく登場人物がイキイキしていて役者もノリノリで楽しい。今作はAVメーカの最大手SODの協力もあり琴乃、範田紗々、原紗央莉と人気女優が出演しているがHシーンがあるのは琴乃のみ。でも範田紗々が意外と役者していてツンデレキャラが良かった。Mキャラの河合龍之介といい感じでコンビプレイを見せる。今回で完結編となってはいるが、いくらでも続編は可能。シリーズ化を望む。


18倫 アイドルを探せ!

(2010年6月レンタルDVD200円にて鑑賞)

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恐竜100万年

2010年06月20日 | ファンタジー
1966年 イギリス 100分 SF/恐竜/美女
監督/ドン・チャフィ 特撮/レイ・ハリーハウゼン  
製作・脚本/マイケル・カレラス オリジナル脚本/ジョージ・ベイカー
出演/ラクエル・ウェルチ、ジョン・リチャードソン、パーシー・ハーバート
   ロバート・ブラウン、マルティーヌ・ベズウィック、ジェーン・ウラドン
(90点) 美女と恐竜と原始時代を描いた最高傑作

恐竜が闊歩する原始時代、野蛮な種族のマッチョと平和的な種族のグラマーが出会い、恐竜に襲われたりしつつ、部族内の争いに巻き込まれつつ、翼竜に襲われたりしながら原始時代を生き抜いていた。そして火山がドーン!マッチョとグラマーと恐竜は右往左往。

1940年に作られた「紀元前百万年」のリメイクで内容はほとんど一緒。最初に簡単なあらまし以外セリフも一切無しなのも一緒で、カラーになったことと恐竜をハリーハウゼンのモデルアニメーションにしたことが大きな違い。子供の頃毎年のようにテレビで放映していて一番馴染みのある怪獣映画だったが、大人になってから観るとラクエル・ウェルチの抜群のプロポーションを楽しむのがメインの映画と気づいた。オリジナルへのオマージュか最初に出てくる恐竜が本物のイグアナだった。スピルバーグの「ジュラシックパーク」が出来るまでは恐竜映画の決定版として知られていた名作。

恐竜100万年

(2010年6月「紀元前百万年」鑑賞後、購入済みセルDVDにて鑑賞)

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紀元前百万年

2010年06月18日 | ファンタジー
1940年 アメリカ 80分 白黒 SF/トカゲ恐竜
監督/ハル・ローチ、ハル・ローチ・Jr 原案/ユージン・ローシュ
脚本/マイケル・ノヴァク、ジョージ・ベイカー、ジョセフ・フリーカート
撮影/ノーバート・ブロダイン 音楽/ウェルナー・リヒャルト・ハイマン
出演/ヴィクター・マチュア、キャロル・ランディス、ロン・チェイニー・Jr
   ジョン・ハバード、メイモ・クラーク、ジーン・ポーター
(80点) 本物のトカゲ達によるリアル恐竜

原始時代、弱肉強食が支配する火山の部族。暴君の族長とケンカして追い出された一人のマッチョが行き着いた先は互いが協力し合い生きる森の部族だった。今までの生き方とまるで違う生活に戸惑いつつも喜びを見出したが、そこは野蛮人のマッチョ。育ちが違いすぎて馴染みきれない。結局、森からも追い出されるがブロンドグラマーが追いかけてくる。一緒にマッチョの故郷に行き、そこで新風を巻き起こすが・・・。

本物のトカゲ達を恐竜に見立てて製作されたトカゲ恐竜映画の元祖で当時大ヒットしたらしく同じ手法の類似作品が生まれたり、この映画のシーンをそのまま流用されたり、60年代にはモデルアニメーションの神様レイハリハウゼンによってリメイクされたりしている。
本物のトカゲやイグアナをミニチュアセットに置いたり二重撮影して大きく見せただけのお手軽な特撮でマニアからは手抜きとして軽く観られがちだが、いやいやどうして意外と迫力がある。着ぐるみや人形と違って本物。恐竜の生き残りとして知られるトカゲ達なので実際の恐竜はこんなんだったのかもというリアリティがあり、思いのほか面白い。せっかく用意した動物達なので勿体ぶらずにわんさか登場するのも嬉しい。背びれをつけたワニや角をつけたアルマジロを強引に恐竜と言い張るには観客が余程の無知か愛を持って見る必要があるが、通常のモデルアニメや着ぐるみ怪獣では味わえないナマの迫力を感じることも出来る。ストーリーもシンプルながらちゃんとしていて意外と名作かも。

紀元前百万年

(2010年6月シネマスコーレにB級映画レイトにて1,000円で鑑賞)

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惑星アドベンチャー/スペース・モンスター襲来!

2010年06月18日 | SF
(初期TV放映題「火星人の襲来」)
1953年 アメリカ 78分 SF/侵略/ジュブナイル
監督/ウィリアム・キャメロン・メンジース
出演/ ヘレナ・カーター、アーサー・フランツ、ジミー・ハント
   リーフ・エリクソン、ヒラリー・ブルック、モリス・アンクラム
(75点)侵略SFの古典 子供向け マニア必見

火星人がやって来る。調べに行った大人はみな脳にチップを入れられ操られる。その事実を知った少年デビッドはパパ、ママを救うため美人女医と知り合いの天文学者とともに火星人の基地へと向かう。基地は裏庭の地下にあり、そこには頭デッカチの火星人とカエル顔の巨人がいた。

世界初のカラー侵略SFとして知られる名作だったが日本では未公開で79年にスター・ウォーズによるSFブームの到来で子供向け番組として「テンプルちゃんの小公女」とともに日本語版で公開された。そのときには本来あったオチが削られて上映されたが今回のDVDはオリジナル。79年の日本語版の方が宇宙人の登場回数が多かったような気がする。思ったよりもチャチな作りではあるが味わい深いものもある。
幻のSF映画だったのでそれが観られる喜びだけで観る映画。

惑星アドベンチャー/スペース・モンスター襲来!

(2010年セルDVD1,500円にて鑑賞)79年に劇場版も鑑賞。

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世界終末の序曲 (テレビ放映題「終末の兆し」)

2010年06月18日 | SF
1957年 アメリカ 72分 日本劇場未公開 白黒 SF/パニック/巨大昆虫
製作、監督、特殊効果/バート・I・ゴードン
出演/ピーター・グレイヴス、ペギー・キャッスル、モリス・アンクラム
   トーマス・ブラウン・ヘンリー、リチャード・ベネディクト、ジェームズ・シーイ
(75点)巨大生物パニックものの代表作

一夜にして街が崩壊した。たまたま通りかかった美人記者が調査に乗り出す。近くの植物の研究施設で放射能によって野菜を巨大化させる実験が成功、そこに紛れていたイナゴが突然変異を起こし巨大化したことが分かった。巨大イナゴが大群となって移動しはじめたら世界中を食い尽くしてしまう。科学者と記者は軍に駆け寄るがなかなか信じてもらえない。しかし、姿を現した巨大イナゴに軍は戦力を投入するも大量の巨大イナゴに成す術も無く人も動物も森も全てを食べ尽くされていく。このままでは世界は崩壊する。ついに世界の終わりが始まった。

高層ビルの写真の上にバッタを置いただけというチャチな特撮で撮られながら、そのわりに意外と迫力ある巨大生物パニック映画になってしまっている。監督はこの映画の成功で味を占め「巨人プルトニウム」「巨大生物の島」「巨大蟻の帝国」などチープな巨大生物ものを量産しバート・I・ゴードンの頭文字を取ってミスターBIGと呼ばれた。
おそらくニュースフィルムの流用だろうが本物の戦車や軍隊の映像が使われ低予算B級SFながら案外迫力があって面白かったりする。期待せずに観よ!

世界終末の序曲

(2010年6月セルDVD1,500円にて鑑賞)

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顔のない悪魔

2010年06月18日 | SF
1958年 イギリス 74分 白黒 SF/ホラー/怪物
製作/ジョン・クロイドン 監督/アーサー・クラブトリー 脚本/ハルバート・J・レダー
出演/マーシャル・トンプソン、テリー・キバーン
    ジル・ウィンフィールド、キム・パーカー
(80点) コマ撮りモンスター好きにはオススメ

軍の基地のある村に謎の殺人事件が起こる。一瞬にして殺されたと見られる死体には脳ミソが脊髄ごと無くなっていた。放射能のせいだ!と村人は軍に詰め寄る。軍も調査に乗り出すとある科学者が秘密を握っていることを掴む。科学者は軍の放射能を流用して精神世界の生き物を生み出してしまう。その姿は目には見えないが放射能の力が強くなると姿を見せ始めた。それは脳ミソそのもの怪物だった。ピョンピョン動き回り人に襲い掛かり脳味噌を食らうのだ。

SF映画の名作「禁断の惑星」と同じく精神の怪物「イドのモンスター」を扱ったB級ホラーだが、その造型が脳味噌モンスターと言う奇抜さでマニア狂喜乱舞の一作。軍事施設と住民のトラブルと言う問題も扱っていて普天間問題で揺れるこのタイミングで見るといろいろと考えさせられたりもする。しかしなんと言っても脳味噌モンスター。ラストまで姿を見せないが一旦出てくると、もうオンパレード。コマ撮りで動くモンスターはユーモラスで気色悪く、そのてのファンにはたまらない。チープな低予算SFホラーだが74分と言う短さも手伝って小気味良く傑作を観たような気分になれる。マニア必見!

顔のない悪魔

(2010年シネマスコーレにてB級レイト1,000円にて鑑賞)

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双頭の殺人鬼

2010年06月18日 | ホラー
1959年 日米合作 73分 白黒/ホラー
製作/ジョージ・ブレークストン
監督/ジョージ・ブレークストン、ケネス・G・クレーン
音楽/小川寛興
出演/ピーター・ダインリー、中村哲、武智豊子、ジェリー伊藤
(69点)B級珍品ホラーとしては有りか

日本の温泉地で獣人が人を襲う事件が発生。それは狂気の科学者が生み出した失敗作だった。彼はラジウムが人間に及ぼす実験をしていて妻をお岩さんみたいにしたり弟をゴリラにしてしまったりする。ラジウムって凄い!温泉に使われるだけじゃないんだね!そしてアメリカからノコノコ取材にやってきた記者も騙して実験に使う。ラジウムを注入された記者はそれまでの紳士からは一転して粗野な乱暴者になっていく。そして注射された肩から別人格の頭が生えてきて遂に殺人鬼と化してしまうのだった。

その昔、怪奇映画に登場するモンスターばかり紹介する子供向けの本があって、それに載っていて気になっていた一作。日本を舞台にした最低映画としてマニアには知られていたが最近になってDVDが発売された。言うほど酷くはないが決して出来が良いわけでもない。ラスト凄い展開になるのだが、1~2分ウトウトしていたらそこを見逃してしまった。後から解説聞いて「しまったー!」と思った。DVDは1,500円だが、買うほどの映画ではない。日米合作になっているが実はアメリカ向けに作られた日本映画らしい。新東宝か大蔵映画が中心になって作ってたみたい。音楽が「赤影」の人らしく、怪談風な音楽が鳴り響く。コレクションとしては必須か。
内容的にはケン・ラッセルの箱風呂の中で先祖がえりし原始人になって暴れまわるアヴァンギャルドな芸術風SF「アルタイド・ステーツ」と似ているなと思った。

双頭の殺人鬼

(2010年6月シネマスコーレにてB級映画レイト1,000円にて鑑賞)

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不思議の国のアリス

2010年06月18日 | アニメ
1951年 アメリカ 75分 アニメ/ディズニー
監督/クライド・ジェロニミ、ハミルトン・ラスケ、ウィルフレッド・ジャクソン
製作/ウォルト・ディズニー 原作/ルイス・キャロル 脚本/ウィンストン・ヒブラー
音楽/オリヴァー・ウォーレス
声の出演/キャサリン・ボーモント(アリス)、ビル・トンプソン(白うさぎ)
      スターリング・ハロウェイ(チェシャ猫)、エド・ウィン(帽子屋)
      ジェリー・コロンナ(3月うさぎ)、ベルナ・フェルトン(ハートの女王)
(100点)ただの長編ギャグアニメだった

生意気盛りのわがまま娘アリス七歳は常識的な勉強にうんざり。ネコと戯れながら空想にふけっていると服着たウサギを発見。思わず追っかけていくとそこは不思議の国。クスリ飲んで小さくなったりクッキー食べて大きくなったりしつつウサギの後を追うと勝手なことばかり言う変な生き物たちが次々と現れる。変なの大好き!と豪語していたアリスだったが、もう変なのはたくさん!と家に帰ろうとするが帰り道が分からない。ニヤニヤ顔のチェシャ猫に導かれヒステリック女王の元へと行くが・・・。

3D映画の「アリス・イン・ワンダーランド」を観る前に観ようとしたが貸し出し中で借りれなかった。「アリス~」を観終えてからようやく借りれて観たが、先に観なくて良かったと思った。こんなギャグオンパレードのアニメとは思わなかった。赤塚不二夫の世界。頭のおかしい根性悪たちが愉快に暴れているだけの不思議の国は今の基準だったら作れなかったと思う。コレを先に観ていたらティム・バートン版は非常に常識的。
出来ればこの映画こそスクリーンで観たい!

不思議の国のアリス

(2010年6月DVD100円レンタルにて鑑賞)

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