え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

ターザン:REBORN

2016年09月26日 | アクション
2016年 アメリカ(ワーナー) 110分 アドベンチャー/7アクション
監督/デヴィッド・イェーツ
出演/アレキサンダー・スカルスガルド、マーゴット・ロビー
    サミュエル・L・ジャクソン

(80点) 大作感を感じさせない娯楽アクションとしてなんか好き

ターザンが帰ってくる。
ロンドンで英国貴族として暮らしていたターザンだったが、ジャングルに危機が訪れていると知り危険を承知でジャングルへと向かう。
悪漢に最愛のジェーンが誘拐され、動物たちと共にターザンの闘いが始まる。


特に何の評判も聞かなかったが、タイミングが合い、これでいいかと観た映画だったが、普通に面白かった。
なんかちょっと懐かしい。
二本立てロードショーの一本として見たら十分な一本。
とにかくジェーンが綺麗。この後で話題になるスーサイドスクワットのハーレークインの人なのね。
ターザンもかっちょいい。
CGによる動物も迫力満点。
娯楽映画としては特に文句ないッス。


(2016年8月中川コロナにて1100円の金券鑑賞)

秒速5センチメートル

2016年09月25日 | アニメ
2007年 日本 60分 ロマンス/ドラマ/青春
監督・原作・脚本・演出・アニメーション制作/新海誠
主題歌/山崎まさよし『One more time, One more night』
声の出演/水橋研二、近藤好美、花村怜美、尾上綾華

(75点) 子供の純粋な初恋を胸に青春を過ごすが距離と時間が大人へと

桜の落ちるスピードって秒速5センチメートルなんだって。
とか何とか言いながら桜の季節に女の子転校で別れた小学生カップル。
文通でかろうじて繋がっていたが男の子が今度はめちゃ遠い場所に引っ越しで、冬の夜最後の再会をしに行き気持ちを確かめ合うが、距離と時間が二人を引き離す。
大人になり、二人は東京ですれ違う・・・。


しもーた!!
連作短編と言うことで2話と3話の間に食事休憩を入れてしまったが、一気に観るべきだった。
3話目はクライマックスのみで短い。本編がやっと始まったようなところで、え?終わりなの?
失敗した。
ずっと貸し出し中の新海誠作品が奇跡的に借りれたのに。
先に刈谷で二本立て見て間に「クロユリ団地」挟んで観たのに、うう、見方間違えて感動し損ねた・・・。
第一話の中学生が雪でダイヤが乱れる中、不安に押しつぶされそうになりながらヒロインのもとへ向かう所が感情移入出来てたまらん。
でも、主題歌の山崎まさよし『One more time, One more night』は山崎まさよし主演の「月とキャベツ」の主題歌なので名曲だけど二本の映画の主題歌と言うのはちょっと・・・・。


(2016年9月レンタルDVD50円にて鑑賞)


クロユリ団地

2016年09月20日 | ホラー
2013年 日本(松竹) 106分 ホラー/サスペンス
監督/中田秀夫
企画/秋元康
出演/前田敦子、成宮寛貴、勝村政信、西田尚美
    佐藤瑠生亮、佐藤めぐみ、田中奏生、手塚理美

(45点) いわくつきの古い団地であそぼ。

古臭い団地に越してきた我らが前田敦子一家、なんか隣が怪しい。
どうやらその団地はいわくつきらしい。
それでも弟と同じ年くらいのガキンチョと仲良くなったりして新生活はスタートしたが、隣の住人は死んじゃうし、なんかいきなり独りぼっち。
そんなときに成宮寛貴。
助けて、成宮寛貴!
しかし本当に助けて欲しいのは成宮寛貴の方だった。
そして前田敦子は薄ら笑み。


「劇場霊」をDVDで観てブログに書いたら「クロユリ団地」の方がマシだよと聞いたので観てみた。
思ったより地味。
ギリギリ観れるが、やっぱ中田秀夫ってヘタなんだなと思った。とくに幽霊が生き生きしているのだ。逆に生者が死んだような顔してる。それはある意味確信犯なのか、そーなっちゃってるのか。
しかしまー成宮君が可愛そうと言うか主役の一人なのになんでそんな設定でヒロインの相手役になってしまったのか、よーわからん。悲惨だ。
前田敦子も不細工に撮られすぎ。
面白い所もあるけど、そもそもなんでこの古い団地に越してきたのかわからん。
ラスボスも強いわりに怖さがなさすぎだし。
しかし、まー、シネコンとかレンタルDVDとか自分で選んで見たいものばかり観てしまう映画鑑賞形態になって、基本面白い映画ばかり観ているので、こーいうものを観るのも重要だと思う。
50円だし。有り有り。


(2016年9月DVD50円レンタルにて鑑賞)

刈谷日劇

2016年09月18日 | 映画館などのこと
愛知県刈谷市御幸町4-208 愛三ビル5F
名鉄三河線「刈谷市」駅下車徒歩1分
刈谷市公共施設連絡バス小垣江線「刈谷市」駅バス停下車徒歩1分
入場料 スクリーン1 新作上映一本立て 一般1,700円 学生1,000円
    スクリーン2 旧作2本立て上映 一律800円 回数券割引あり
<★★★★★>
なんとか行ける距離で旧作しかもアート系も娯楽作もドキュメントもノージャンルで二本立て上映してくれる稀な映画館。 新海誠特集でようやく行けた。 この日はあまり入ってなかったが良い映画館だと思う。

http://kariyanichigeki.com/

刈谷はそんなに遠くはないが通常ほぼ行くことはない所。
そんな刈谷にあるその映画館に名古屋駅からJRと名鉄を乗り継いで30分くらいかけてわざわざ出かけた。
今時入れ替え無しの二本立て興行、しかも当日料金800円、回数券を購入すれば500円で観れてしまう刈谷日劇のスクリーン2。

以前から気になっていたが、どうにも行ったことない場所は距離感を感じて行けずにいた。
7月に「千年一滴のだし醤油」は行くつもりでいたが知らない同時上映が邪魔と感じて行けなかった。ドキュメントは得意ではないのでドキュメント二本立てはおじつけついた。
今回、新海誠監督二作品と言うことで、「君の名は。」人気でDVDは常に貸し出し中だし、せっかくなら映画館で観たいし、刈谷日劇にも行ってみたかったので行ってみた。

先週まで東京の目黒シネマで新海誠3本立て上映がされていて、そちらは連日超満員と聞いていたので、刈谷まで行って入れなかったらどおしようかとも思った。
とくに土曜日だし、席数は55席らしいし、いかん時間ぎりぎりになってしまったし。
しかし、入って観れば私入れて5人・・・。
一回り終わって出てくる時も6~7人くらいか、そんなものか。

JR刈谷で乗り換えて名鉄三河線で一駅の「刈谷市駅」を降りたら道を隔てて真ん前なので迷うことはなかった。
パチンコ屋のビルの5階にあり、なんか10年くらい前に潰れた今池の国際シネマを思い出した。
あそこもロードショー作品とともに怪獣映画二本立てとか企画してくれて有り難い映画館だったが、名古屋市内なのに今池という微妙な立地条件で常にガラガラだった。

ホームページなどをみると時々監督とか出演者も呼んだりしてミニシアターっぽい感じ。
スクリーン1は一般料金で新作上映だが、インディスペンスデーなどのメジャー娯楽作のロードショーを上映したり名古屋で先週まで上映してたアート系作品が上映されたりとなんも言い難いラインナップ。

しかし、今回やっと観に行けて行き方がわかったので気になる映画が上映されたら今後は通いたいと思った。
スクリーン2は小規模ながらそんなに小ささを感じない良い映画館だった。



言の葉の庭

2016年09月17日 | アニメ
2013年 日本 45分 ロマンス/青春
監督・原作・脚本・演出・絵コンテ・編集/新海誠
声の出演/入野自由、花澤香菜、平野文、前田剛、寺崎裕香

(80点) 雨の新宿御苑で二人は出会う

高校生のタカオは雨が好きで、雨の日には学校をさぼり新宿御苑の日本庭園に行くのがきまり。
しかしその日はいつもの場所に先客がいた。
朝っぱらから板チョコと金麦の女。
梅雨に入り、雨のたびに出会い、その場だけの心のふれあいを重ねていく二人。
梅雨明けし、公園に行かなくなり名前も職業も知らないその人と会うこともなくなったが・・・。


二本立てなので「雲のむこう、約束の場所」の直後に観たら、まずその技術的完成度に驚いた。途中からSFやファンタジー要素が出てくるのかなと思っていたら日常だけで終わった。
ドラマチックな展開が動き始めたところで終了してしまい45分は短いなと感じた。
これはこれで完成してるけどもうちょっと感動したかったみたい。
舞台となる新宿御苑は以前に東京に行ったときたまたまホテルが御苑前で散歩がてら立ち寄って有料なので浮浪者とかガキとかいなくてとても良い場所と思った。
あんなところで年上の女性と会話したらそりゃ恋に堕ちるさ。でも公園を出たら新宿だもの、現実が待ってる。
ちょっとバトリス・ルコントの「髪結いの亭主」とか「マレーネ」を思い出した。
もう少し長い映画だったら台湾映画の「恋々風塵」みたいに想い出のように痛く心に残る作品になったかも。


(2016年㋈㏰ 刈谷日劇にて二本立て800円にて鑑賞、交通費1500円くらい)
  同時上映「雲のむこう、約束の場所」

雲の向こう、約束の場所

2016年09月17日 | アニメ
2004年 日本 91分 青春/SF
監督・原作・脚本・絵コンテ・撮影・編集/新海誠
キャラクターデザイン・総作画監督/田澤潮
声の出演/吉岡秀隆、萩原聖人、南里侑香
      石塚運昇、井上和彦、水野理紗

(80点) 良くも悪くも新海誠の資質の全てが詰まった初長編の力作

戦後、北海道が別の国で宇宙まで届くようなタワーがあったりして政治的緊張が続く架空の世界を舞台に青森の中学生男女三人が青春してたら、そのうちの女の子が実は世界の秘密を握ってたりして、三年後、少女は眠り続け、少年は夢を見つづけ、もう一人は研究に没頭し、政府や軍やテロリストや大人たちは右往左往。
そんな甘酸っぱい青春にハードSFがドーンな新海誠監督の初長編アニメ。


今時入れ替え無しの二本立て上映をしている映画館にわざわざ名古屋から刈谷市まで出かけて観に行った。
「君の名は。」の大大大ヒットで、東京では前作三本立てが連日整理券出して観れない状況と聞いていたので、刈谷と言えども小さな映画館なので入れなかったらどおしようと思いつつ行ったが土曜の初回は5人程の入りだった。
新海監督の作品と言う以外何も知らず観てしまったが、どんだけ「星空のむこうの国」のマニアなんだよ!と思うくらいの映画だった。
いや「星空のむこうの国」を新海監督が観てるかどうかも知らないけど。
「星空のむこうの国」にエヴァンゲリオンを足してオネアミスも足してラピュタを振りかけて根底に押井守がいるような青春ハードSFだった。
今調べたら初長編アニメらしい。
処女作にその監督の資質が全て詰まっているとよく言われるが、まさに新海監督の全てが詰め込まれているのかもしれない。
長編初監督とは思えないぐらいの上手さもあるが、一般作とは到底言えない映画でもある。相当な個人映画と言えなくもない。
「君の名は。」の大ヒットで賛否両論のこの映画が再評価されると思うが、DVDだったら途中で切ってたかも、映画館で観れて良かった。


(2016年9月17日刈谷日劇スクリーン2にて二本立て800円)
  同時上映「言の葉の庭」 新海誠特集

夢を追いかけて

2016年09月05日 | ファンタジー
1993年 日本(よみうりテレビ) 47分 ファンタジー
監督・原案・撮影・編集/小中和哉
出演/水沢蛍、塩野谷正幸、鈴木敏夫

(80点)小中和哉監督が関西の深夜映画番組枠で製作した中編ファンタジー。

四年前、この葉書を出していたら・・・。
希望していたマスコミの仕事に就けて東京でバリバリ働く日々。
だけど、ふいに封印していたあの分岐点のことを思い出す。
今の仕事を蹴り、彼と共に離島で暮らすと言う選択。
夢に出てくる顔の見えない女性、あれは、ワタシ・・・。
そして、取材と称して彼の暮らす離島へと向かう旅に出るが・・・。


「星空のむこうの国」のDVD買ったら同時収録されていて知った映画。
関西の深夜映画枠で企画制作された中編で「星空~」の姉妹作品と言われてるらしい。
最初見たときヒロインに魅力を感じず男もタイプじゃなく、ラストは面白かったが困った逸品と感じた。
久しぶりに観たら、ヒロイン、思ったよりもかわいい。男はタイプじゃないが新海監督の「君の名は。」との関連性を勝手に感じて結構楽しく拝見。
もう一人の自分、時の隔たり、都会から田舎へ会いに行く、鈴木敏夫。
なんか、やっぱ、新海誠監督、観てそう。
実際にはまったく関係ないかもしれないけど、どんなきっかけでもいいから「星空~」とともに再評価されて存在が知られ簡単に人に見られるといいのになー。


(2016年9月手持ちDVDにて鑑賞)

星空のむこうの国

2016年09月05日 | ファンタジー
1986年 日本 76分 ファンタジー/青春/恋愛
監督・原案・製作・編集/小中和哉
出演/有森也実、神田裕司、関顕嗣

(80点) 夢の中の少女を追いかけて自分が死んだパラレルワールドへ。

高校生の昭雄は交通事故にあって以来不思議な夢を見るようになる。
見知らぬ美少女が満天の星空の下悲しげに見つめているのだ。
現実にはあまり恋愛とか女の子に興味を持っていない昭雄だったが夢の中の少女のことが気になって仕方がない。
そんなある日、並走する電車の向こう側に夢の中の少女を発見。
次の停車駅で追いかけるとその少女も昭雄のことを知っているようで抱き着いてくる。
そこは前の事故で昭雄が死んだ別の世界パラレルワールドだった。
その世界で恋人だった理沙のチカラにより昭雄は呼び寄せられたのだった。
理沙は不治の病で60年に一度のシリウス流星群が見られる今日、昭雄と二人で流星を見る約束をしていたのだ。
昭雄は願いをかなえるため病院から理沙を連れ出し海辺へと向かうが、異分子の昭雄の存在を消すため自然の摂理が理沙の命も消そうとしていた・・・。


新海誠監督の「君の名は。」を観たらコレと似てるなーと思いDVDを所持しているので久しぶりに観なおした。
「君の名は。」との共通点を探そうと思ったが普通に楽しく観てしまった。
公開当時、名古屋では二日間のホール上映だったと記憶している。上映会の運営にシネマスコーレが関わっていたみたいでスコーレで予告編がやっていてチラシも配られていて気になって観に行ったのだった。
チラシは当時まだ私は知らなかった漫画家「遊人」のイラストがドーンと載っていて、これきっかけで遊人の漫画を知ることになる映画でもあった。
平成ウルトラマンシリーズの小中和哉のデビュー作で有森也実のデビュー作。
一応商業映画ではあるが、ほとんど自主映画。
つたない作品なのだとは思うが愛情たっぷりで甘酸っぱく76分と言う程良い短さで今観ても面白い。
伝説の映画になっているらしいがDVDは高値で売買されてるようだし動画も存在してない。買っておいて良かった。
新海誠監督がコレを観ているかどうかは不明だが、並走する電車で夢の中の少女を発見するシーン以外にも、流星とか共通点は多い。また、DVD同時収録の「夢を追いかけて」はもう一人の自分と入れ替わる話だったので、うおっ!これは絶対このDVD観てる!!と確信。
「君の名は。」が驚異の大ヒットとなっているので、もしそれの原点がこのDVDにあるのなら再評価・再発売されて見直されるといいなーと思う。


(1986年頃、愛知県中小企業センターホールにて有料鑑賞)
(その後セルDVDにて時々鑑賞、2016年9月5日再見)

君の名は。

2016年09月05日 | アニメ
2016年 日本(東宝) 106分 青春/SF/ファンタジー
監督・脚本/新海誠 
アニメーション制作/コミックス・ウェーブ・フィルム
声の出演/神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、市原悦子

(90点) 男女入れ替わりの面白さを見せるには短いのが勿体ない

都会と田舎、遠く離れた場所で見知らぬ二人が何故か入れ替わってしまう。
目が覚めると入れ替わっていて夢かと思っていたが違っていた。
携帯電話の日記などでコミニケーションとりながらランダムで訪れる入れ替わり人生をなんとかやり遂げていた二人だったが、衝撃の事実が明らかになる。


予告編を見て面白そうだったので公開2日目に観に行った。
新海作品は25分の「ほしのこえ」とそれに同時収録された短編を観ていたのみだった。
壮大なスケールでちっぽけな恋愛をポエムとして描く個人映画がアニメとして出てきた衝撃はあったが、その二本だけでお腹いっぱいにもなったので気になりつつもその後の新海作品は観てなかった。
今回は今までにないメジャー上映で話題作。
映画紹介サイトでのレビューが公開3日目なのに200を超えてる。連日満席の大ヒットで社会現象になりつつある。
いや、面白かったけど、こんな大騒ぎになると、そこまでかー?と思わなくもない。
深夜連続アニメのようなオープニングが新鮮だったが、いっそ深夜アニメの方が良かったかも。ちょっと時間が足りない。
入れ替わりの面白エピソードが少ないし二人がかけがえのない存在になっていく過程が描けていない。予告以上のものがなかった。
ただ後半の展開は隠されてたし、予想してなかったのでまんまと驚かされた。
ラストもまんまんと感動、泣きそうになった。
上白石萌音の声は良かったがアニメなので感情移入しきれない。新海作品のファンだったらもっと感動できたのかも。そう思い、過去作をレンタルしようとしたらことごとく貸し出し中で残念。
しかしー、でも、これってどっかで観たことあったような。
男女入れ替わり青春ファンタジーとして大林亘彦監督の「転校生」を思い出しがちだが、その影響下にあったほぼ自主映画の「星空のむこうの国」に激似。
まだ出会っていない恋人、流星、並走する電車での出会い。
偶然なのか、オマージュなのか、あまりにも無名な映画で共感してくれる人は少ないと思うが・・・。


(2016年8月28日中川コロナにて有料鑑賞)

ハートビート

2016年09月05日 | 青春
2016年 アメリカ/ルーマニア 97分 青春/音楽/ダンス
製作・監督・脚本/マイケル・ダミアン
共同制作・脚本/ジャニーン・ダミアン
出演/キーナン・カンパ、ニコラス・ガリツィン、ソノヤ・ミズノ
    ポール・フリーマン、ジェーン・シーモア

(71点) バレエ×バイオリン×ヒップホップで見応えたっぷりなB級青春映画

憧れの名門音楽学校に推薦入学したルビーだったがコンテンポラリーダンスだけは苦手。そんなとき駅のイケメンバイオリン弾きに一目ぼれ。しかしそのイケメンは泥棒に大切なバイオリンを盗まれてしまうし詐欺にもあって困ってる。賞金の出る大学のコンテストに誘うが、なんか断られる。しかし結局ヒップホップダンサーたちと出場することになるのだが・・・。

「トランボ」ついでにその日観に行く映画を物色してたらコレを見つけ面白そうだったので観に行く。
平日の朝一回だと言うのに15分前に行ったら席はあと二つ、そんな話題作なの?
ダンスシーンとかは超面白く舞台で観るなら有りだが、映画としては物語り性が希薄で主人公側に魅力がなくB級な感じ。
歌わないがミュージカルとして見ればこんなものか。
敵役として出てくる根性悪設定の優等生の方が真面目で頑張ってるのに周りから助けてもらってばかりの主人公側がまんまとハッピーエンドって、また、ヒロインのルームメイトが奨学生なのに遊びまくって退学されそうな設定は、現実的なのかもしれないが感情移入できねー。ホント真面目にやってる敵役が可愛そう。
前半の駅ホームでのダンスバトルが一番面白かったのに泥棒設定いる?あのダンスメンバーはあのシーンだけだし・・・。
気楽に観るお手軽青春モノとしては十分かもしれないが、ダンスはホンモノ、イケメンに美女も見れるが、特に脚本が甘く雑で勿体ない一作。


(2016年8月22日センチュリーにてポイント倍デーに有料鑑賞)
  平日なのに満席。でも45人。