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え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

セールス・ガールの考現学

2023年05月19日 | ドラマ
2021年 モンゴル 123分 ドラマ/青春/アート/エロス/コメディ
製作・脚本・監督/ジャンチブドルジ・センゲドルジ
音楽/ドゥルグーン・バヤスガラン
出演/バヤルツェツェグ・バヤルジャルガル、エンフトール・オィドブジャムツ

(70点)地味なカワイコちゃんが代理でアダルトショップでバイトして名物オーナーと交流するアート系モンゴル青春映画

友達でもない大学のクラスメイトがバナナの皮ですっころんで怪我した代役でアダルトショップでバイトすることになった地味なカワイコちゃん。
謎なオーナーに気に入れられて説教されたり、ピンクな店内に訪れる客を見たり、ホテルにお届け物して売春婦と間違われて捕まったり、ボーイフレンドの犬にバイアグラ与えたらメス犬追っかけて行方不明になったり、アレしようとしたり、ナニされようとしたりしつつ流されたりしつつ自分の本当にやりたかった方へと一応は向かうのだった。そしてイケメン風ミュージシャンはカメラ目線でろうろうと歌う。


    

予告編でヒロインが無茶可愛かったので観たのだがヒロインの顔が可愛いだけの映画だった。
ずーっと出ずっぱりで思ったよりも豊満な身体を露出するショットもあったりしたので大きなスクリーンで観れて良かったけど、特別面白くはなかった。
予告編どおりの映画だがアレを二時間に引き伸ばしてあれ以上のことは起きない。モンゴル映画としては新しいのかも知れないがアート系青春映画としては平凡な印象。
ヒロインの性格は好みじゃないけど顔は好物だったので、まあオーケー。ありがとう。
観る世代やタイミングによってはハマるのか?




(2023年5月パルコ内のセンチュリー1にて会員1100円にて鑑賞)
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メタモルフォーゼの縁側

2023年05月18日 | ドラマ
2022年 日本(日活・KADOKAW) 118分 ドラマ/青春/群像劇
監督/狩山俊輔 原作/鶴谷香央理 脚本/岡田惠和
出演/芦田愛菜、宮本信子、古川琴音、高橋恭平、汐谷友希、光石研

(79点) 女子高生とおばあちゃんがBLを通じてキャッキャする青春群像劇

ボーイズラブの漫画を通じて年齢も環境も違う女子高生とお婆ちゃんの交友を描いた人気漫画の実写映画版。
書道教室をしながら余生を過ごす宮本信子は外出した際、涼みがてら立ち寄った本屋で絵がキレイと言う理由で内容も知らずボーイズラブの漫画本を購入してまう。イケメン男子同志の恋愛漫画にキュンキュンした信子は続きが読みたくて書店へ。対応したのはこの手のBLが大好物の女子高生バイトの芦田愛菜だった。BLの話がしたいがそんなこと話せる相手のいない者同士の友情が芽生え、BL話しでキャッキャッしつつBLを読み漁ったりコミケ行ったり同人活動してみたりサイン会に行ったりして、それぞれとその周囲に変革をもたらしつつ暮らしに華を添えていく。




TSUTAYA新作五本1100円レンタルの5本目として借りる。
漫画家の山田玲司が褒めていたので覚えていた。でも褒めていたのは原作の方だっけ?
芦田愛菜と宮本信子と言うことは、なかなか本気だと思った。
映画を観た後で原作も読んでみた。正直なところ山田玲司の紹介動画が一番面白かったのだが原作を読んだ後で観た方が楽しめたかも。でも多少キャラがずんぐりむっくり感が増しているので違和感を感じたかも。
役者の存在感も相まって映画の出来は良い・・・。


 



(2023年5月TSUTAYA新作五本1100円レンタル鑑賞)
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男の世界

2023年02月24日 | ドラマ
1934年 アメリカ(MGM) 90分  モノクロ ドラマ/暗黒街/友情
原題「Manhattan Melodrama」
監督:W・S・ヴァン・ダイク二世
主演:クラーク・ゲイブル、ウィリアム・パウエル、マーナ・ロイ

(79点)正義感溢れる知事と暗黒街のボス、幼馴染で親友だったが裁く側と裁かれる側に

幼馴染で親友の二人、子供の頃に同じ船の事故で孤児になるも一方は知事に。もう一方は暗黒街のボスと言う真逆の世界に。それでも変わらぬ友情で結ばれていたが知事はその親友を殺人事件の犯人として裁く立場に。しかしそれは知事を守るために犯した殺人だった。そのことを知る女は二人の間を行ったり来たりのマンハッタン・メロドラマ。
    
ヤクザなクラーク・ゲーブル、実直なウィリアム・パウエル、そんな二人の男を結果翻弄するマーナ・ロイ。美男美女の友情と恋を描いた暗黒街もの。
プログラムピクチャーとしての暗黒街友情恋愛映画として良くまとまった秀作なのかも。
中高生の頃に読んだ漫画の描き方に出てくるストーリー漫画の例題にあったようなストーリー展開、効果的な対比表現のお手本漫画(短編)を読んだようなのような印象を持った。
90年前の映画なので古いけど魅力的な役者と手堅い展開でそれなりに感動。
画質は十分キレイ。これメインで観たい程ではないが10本立ての一本としては充分充分。


(2023年2月21日所持DVDにて鑑賞)
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ラインの監視

2023年02月19日 | ドラマ
1943年 アメリカ(ワーナー) 114分 ドラマ/戦争プロバガンダ
公開 北米:1943年8月27日 日本:1946年3月28日(戦後)
監督/ハーマン・シュムリン 原作/リリアン・ヘルマン(戯曲) 脚本/ダシール・ハメット
出演/ベティ・デイヴィス、ポール・ルーカス、ルシル・ワトソン、ジェラルディン・フィッツジェラルド
第16回アカデミー賞・主演男優賞(ポール・ルーカス)受賞
         ・ノミネート/作品賞、助演女優賞(ルシル・ワトソン)、脚色賞

(60点)戦時中に作られた戦争プロバガンダでアメリカに亡命した反ナチ活動家の夫婦愛を描く賞取り映画

1940年、ドイツ人のエンジニアであるクルトはアメリカ人の妻サラと3人の子供たちと共に妻の実家であるアメリカにやって来る。
クルトは反ナチの活動家で家族の安全とアメリカでの反ナチ活動をするため亡命したのだった。
18年ぶりに娘が帰ってくることに喜ぶ大金持ちの母親や家族だったが、その中に亡命者の密告で金をせしめる小悪党がいた。

 
第二次世界大戦の戦時中1941年に上演された舞台を主演男優、初演演出家、原作者のパートナーによる脚色で映画化。アカデミー賞にノミネート受賞を果たした戦争プロバガンダ映画。
10枚組1800円の廉価DVD-BOXに収録されている順に観て行こうとした二本目。面白くはないので見終えるのに二週間かかってしまった。
80年前の映画で1枚相当180円とは思えない程綺麗な画質ではあったが、元が舞台劇だからか舞台劇のような会話劇だった。
簡単に言うと、怪しいドイツ人には気を付けなはれ、でも良いドイツ人もおるよ、アメリカの正義を示すため立ち上がるのだ!!と言うことか。世界史や映画史を知る上では興味深い作品かも。こういう映画こそ当時のことを教えてくれる特典映像とか欲しいのだが廉価BOXの一枚でしか商品化はないかも。ネット検索してたら元祖悪女女優として知られるベティ・デイヴィス特集として紹介されていた。今作では一転してアメリカの良き妻良き母として聖母的な役だった。私はなんとなく名前だけ聞いたことがある程度だったので美人お母さんとしか見てなかったが悪女女優のイメージを知っている人から見ると違和感があるらしい。
見終えた後、本当は廉価BOXの次の作品を観たかったが、どおしてもその時代の関連作でもある「チャップリンの独裁者」をちゃんとは未見だったし所持していたので続けて観ることに。


(2023年2月3日くらいから2月19日休み休み鑑賞 所持DVD)
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ケイコ 目を澄ませて

2023年02月13日 | ドラマ
2022年 日本 99分 ドラマ/アート系
監督/三宅唱
原案/小笠原恵子
出演/岸井ゆきの、三浦誠己、松浦慎一郎、仙道敦子、三浦友和

(79点) 耳の聞こえない女子プロボクサー岸井ゆきののいる風景

実在のろうあ者の女性ボクサーの自伝を原案にして描かれるコロナ渦の東京下町の風景映画。
先天的に耳の聞こえないケイコだったがプロボクサーになり二戦目を行う。判定でなんとか勝ったがボコボコにされ気落ちしてしばらく試合はしたくないと思っていたらボクシングジムが経営難と社長の病気で廃業することに。しかしそんなことと関係なしに荒川の橋を電車は行き来するのだった。そしてそんな橋の下でケイコはシャドウし、社長はそれを見つめたり、バイト中の対戦相手がひょっこり挨拶しに来たりして、しかしそんなことと関係なしに今日も荒川の橋の上を電車は行き来するのだった。

 
2022年度のキネ旬ベストテンの一位になっていたので気になって観に行ったが思ってた映画とは違った。先天的に耳の聞こえないろうあ者の女性ボクサーを描いた感動作かと思っていたら東京の下町の風景の中にいる岸井ゆきの映画だった。そうだったキネ旬で一位になるような映画だった。名古屋のテレビ局メーテレの60周年記念作だったことも気になり観に行ったのだが東京の話だし内容的にはメーテレとは関係ない映画だった。面白くも楽しくもなくそれを求める映画でもないが映画館で観ればキネ旬で一位になる映画なんだなーと思って観ることの出来る映画だった。とりあえず岸井ゆきのは可愛かった。可愛い岸井ゆきのが頑張っている映画が観れただけでまあいいか。個人的にこの映画の岸井ゆきのが職場の後輩で心が折れて退社した女の子にちょっと似ていたので、ちょっとその女の子と被せながら観てしまった。

(2023年2月13日センチュリー1にて有料鑑賞1500円)
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惨劇の波止場

2023年02月04日 | ドラマ
1930年 アメリカ(MGM) 65分  モノクロ  ドラマ/人情喜劇/サスペンス
原題「Min and Bill」
監督:ジョージ・ヒル
主演:マリー・ドレスラー、ウォーレス・ビアリー、ドロシー・ジョーダン、マージョリー・ランボー

(80点) 漁港の安宿女将が血の繋がらない娘を怒鳴りつける愛情物語り

豪快ばばあミン。漁港の安宿兼酒場の女主人ミン。血の繋がらない娘を怒鳴りつけて働かせいてるが実は娘が大好き。娘もそれを分かっているが警察が教育者たちが許さない。しかし年頃になった未成年の娘が酔っ払い口説かれるこの環境は良くないと思い娘を追い出し学長に預けるミン。そんなとき娘には死んだことにしていた本当の母親がやって来る。その女は酔いどれ娼婦で娘に自分の世話をさせようとしていた。こんな女が母親と知ったら娘の人生は台無しになってしまう。有り金はたいて娘を遠い学校へ追い出すように避難させるミン。数年後、立派になった娘は玉の輿に乗って帰ってくる。しかしそのとき本当の母親もまたやって来て玉の輿に乗った娘に寄生しようとする。ミンはミンはっ!!

タイトルが血まみれ惨殺ホラー、ジャーロ系映画のようであるが、どちらかと言うと吉本や松竹の新喜劇な人情もの。すれ違う母娘の情愛をうたった人情喜劇から喜劇の部分をバイオレンスにしたような印象の映画。ラストの光と影の人生模様のシーンは古い時代の古典的な演出が今見ると逆にうわっと思ったりする。主演のババアはこの演技でアカデミー主演女優賞をとったそうな。
原題は「ミンとビル」ビルは漁師でミンの酒場に下宿していてミンの理解者で友人、娘の父親的存在のオジサンでもあるが物語としてサポート役的な位置づけといった印象。
格安DVDでの鑑賞だったが十分キレイで程よい短さがそれなりに楽しめる映画だった。




(2023年2月1日鑑賞廉価DVD-BOX10枚組1780円にて鑑賞)

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ちょっと思い出しただけ

2023年01月04日 | ドラマ
2022年/115分/日本/ドラマ、ラブストーリー
監督、脚本/松居大悟
出演/池松壮亮、伊藤沙莉、河合優実、安斉かれん
   成田凌、國村隼、永瀬正敏

(45点) 何がイイのー?と言うのが個人的感想の世間的評判の良い映画

ちょっと思い出す。タクシー運転手を務める伊藤沙莉はかつて恋人だった池松壮亮のこと、今は舞台照明の池松壮亮は怪我でダンサーの道を諦めたこと。その近くにいた人、周りに存在していた人、ただ通り過ぎて行った人、同じ過去の時間を違う思い出が、ちょっとした瞬間にふとよぎる。コロナ渦の現在からあの時を思い出す。でもそれは、ちょっと思い出しただけ。

なんかスゲー評価が高かったから観て観たけど私には面白くなかった。観るのを止めたくなるほどではなかったが後半はまだ終わらないのかなーと思った。時間の流れがつかめなかった。コロナ渦の時代を描いていた導入部は面白いと思ったが、その後の回想部分の法則が分からなかった。誰の為の映画だよと思ったりもしたが、特典映像としての予告編やファンの映画レビューを見て、クリープハイプの曲とその曲の元となったジャームッシュのナイト・オン・ザ・プラネットをもとに同じ一日を過去へと戻って行く構成の映画と知った。そんな予備知識がないと楽しめない映画なのかも。もう一回それを踏まえて観たら面白くなる可能性はあるが、役者もノリも雰囲気も好きなタイプではないのでもう観ない。
ただジャームッシュの「ストレンジャーザンパラダイス」も一回目は面白さが分からなかったけど二回目観て喜劇だったことに気付いたので、コレももう一回観た方がいいんだろうけど、観ない。


(2023年1月1日ゲオレンタル鑑賞55円)
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コーダ あいのうた

2023年01月02日 | ドラマ
2021年/112分/PG12/アメリカ・フランス・カナダ合作/ドラマ
監督/シアン・ヘダー
出演/エミリア・ジョーンズ、トロイ・コッツァー、マーリー・マトリン
   ダニエル・デュラント、エウヘニオ・デルベス
第94回 アカデミー賞(2022年)作品賞 、助演男優賞、脚色賞

(80点) 耳の不自由なろうあの家族に生まれた健聴者の女子高生が歌を歌うまで

海の町で耳の不自由な家族とともに漁師の仕事をしている女子高生。
家族の中で唯一の健聴者で通訳として位置づけ。家族は仲良しだが魚の仲買人から搾取され生活は豊かではない。
歌うことが好きな女子高生は気になる男子を追いかけて合唱課を専攻しクセの強い教授に歌の才能を見出されるが耳の聞こえない両親からの理解が得られず右往左往しつつ、でも歌う。



行きつけのTSUTAYAが閉店して年末にぎり行ける距離のゲオに入会して100円セールの入会割引半額の50円にて借りる。
2022年大晦日早めに寝たら午前1時過ぎに目覚めてしまったので2023年一発目の映画としてコレを観た。
2022年のアカデミー賞作品賞を受賞し評判も高かったのでずっと観たかった一本。
ちょっと期待が大きかったか、割と小規模の小じんまりとした映画で上手い具合に感動出来なかった。
いろいろな視点から見れる青春映画としてはイイ映画だったかも。


(2023年1月1日ゲオ50円税別にてレンタル鑑賞)

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ドント・ウォーリー

2019年05月06日 | ドラマ
2018年 アメリカ 115分 ドラマ/伝記
監督/ガス・ヴァン・サント
出演/ホアキン・フェニックス、ジョナ・ヒル
   ルーニー・マーラ、ジャック・ブラック

(80点) アル中セミナーの話

酒に溺れて自動車事故で車椅子生活となりさらに酒に溺れたがある日覚醒しセラピーに参加し大学に通いだし風刺漫画家になったジョン・キャラハンの物語り。

「ジョーズ」観に行ったらロビーのモニターで予告編が流れていて落書きみたいな絵がアニメーションされていて気になった。コメダでプレイボーイ見たら紹介されていて観に行く気になった。吾妻ひでおのエッセイ漫画「アル中病棟」とほぼ同じ話だったので酒は全然飲まない飲めない私だが興味深く観れた。
漫画家になる前なにやってた人なのかとか、なんでルーニー・マーラに好かれたのか良く分かんなかったりするし、どこまでが実話なのかも分からないけどノリとテンポで楽しく観れた。


(2019年5月6日ミッドランド2にて金券1250円にて鑑賞)
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止められるか、俺たちを

2019年05月06日 | ドラマ
2018年 日本(スコーレ) 119分 ドラマ/青春/伝記
監督/白石和彌
出演/門脇麦、井浦新、山本浩司、岡部尚、大西信満
   タモト清嵐、毎熊克哉、満島真之介、高岡蒼佑
   奥田瑛二

(70点) 70年代伝説のピンク映画監督若松孝二とその仲間たち

反体制的で刺激的な作風でピンク映画のヒーローとして一時代を築いた若松孝二。
彼のもとに集まりピンク映画製作に青春をかけた若者たちの記録を弟子筋である今一番勢いのある白石和彌監督が門脇麦演ずる女性助監督の目を通して描いた青春グラフティ。


たまたまだが「麻雀放浪記2020」を観た後に立て続けて同監督の前作のコレを観た。
若松孝二監督はピンク映画で一時代を築いた伝説の監督として知識として知ってはいるが代表作であるピンク映画をリアルタイムでは観てないどころか未だほぼ観てない。「水のないプール」「われに撃つ用意あり」「エロティックな関係」ぐらいしか観てないかも。名古屋のミニシアター、シネマスコーレのオーナーなのでスコーレの会員として忘年会に参加してとなりで飲んで少し話をしたことはあった。
その程度の知識で観るには楽しめる映画ではなかったが、井浦新演じる若松監督の威厳と華と安っぽさが魅力的だった。
門脇麦も多分凄い。結局のところそんなに好きな映画ではないが、なんか引っかかる。
この時代を生きた人、学生運動した人、若松監督作にハマった人が観たら感情が揺さぶられるのかも。


(2019年5月レンタル鑑賞)
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パパはわるものチャンピオン

2019年04月15日 | ドラマ
2018年 日本(ショウゲート) 111分 ドラマ
監督・脚本/藤村享平
原作/板橋雅弘(作)、吉田尚令(絵)
『パパのしごとはわるものです』『パパはわるものチャンピオン』
出演/棚橋弘至、木村佳乃、寺田心、仲里依紗
   大泉洋、大谷亮平、寺脇康文

(100点) 悪役レスラーの父と息子の絆を描いた大人騙し映画

悪役レスラーの父と息子の絆を描いた人気絵本を現役プロレスラー使って映画化。
強くて優しい父親が大好きだったが、そんな父親がまさかみんなの、しかも好きな女の子までもが嫌う悪役レスラー「ゴキブリマスク」だったなんてっ!!寺田心くん大ショック。
最愛の息子に嫌われてしまった棚橋弘至も大ショック。
かつてはエースだったが膝を痛め悪役レスラーとして大好きなプロレスにしがみついていたが、奮起しゴキブリマスクを脱ぎ捨てるが、それでクビ。
しかし最強チャンピオンから対戦相手に指名され再びリングへ。


面白かった。
大衆向けの児童文学映画のフリしたプロレスマニア向け映画。なんか妙に熱い。
今月になって観た「ドラえもん のび太の月面探査記」はイイ意味で子供だまし映画だった、爆音上映で久しぶりに観た「超時空要塞マクロス 愛おぼえていますか」はオタク騙し映画だった。そしてこれは、子供心が抜けない大人騙し映画だと思う。
小学生の女の子がプロレスファンだったり、みんな父親が好きだったりと、親父たちの夢がいっぱい。大人騙しと言うか親父騙しか。


(2019年4月15日レンタルDVDにて鑑賞)
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モリのいる場所

2019年01月31日 | ドラマ
2017年 日本(日活) 99分 ドラマ/伝記/アート
監督/沖田修一
出演/山崎努、樹木希林、加瀬亮、吉村界人、光石研
   青木崇高、吹越満、池谷のぶえ、きたろう、三上博史

(70点) じいさんとばあさんと庭とガヤの人々と

子供みたいな絵を描く画家熊谷守一はモチーフである動植物を見つめるため毎日自分家の庭を徘徊。30年自宅から外に出たことがないと言う。しかし外界からはそれぞれの思惑で守一を訪ねてくる人々で結構賑やか。そんな守一を支える奥さんとの晩年の日常をどことなくNHKドキュメンタリーのような感じで綴った一遍。

なんか夫婦愛を謳ったユーモラスでほのぼのとした感動作として扱われそうな映画だが、私には「悪意の塊」のような映画にしかみえなかった。根性の悪さがにじみ出てくる人たちばかり出てくるし、食い物にされる有名画家も騙されるようなタマじゃないし。だって奥さんが樹木希林だもの。映像的に緑あふれる庭の美しい風景でなんとか我慢できた。
もともと熊谷守一の絵が好きだったので興味を持ったのだが樹木希林が出てるので観に行きそびれていた。
一回劇場の前まで行ったのだが、ちょうど樹木希林が死んだ直後でそのとき樹木希林出演作を上映している所が星が丘三越劇場しかなかったので超満員で入れなかった。
DVDレンタルでようやく観れたが、熊谷守一の絵はオープニングに一点出てくるだけだし絵を描いているシーンもないので、熊谷守一の絵を知らないとボケた爺さんが庭を徘徊しているだけの映画にしか見えないかも。


(2019年1月31日TUTAYA商品準新作108円にてレンタル鑑賞)
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羅生門

2018年09月06日 | ドラマ
1950年 日本(大映) 88分 時代劇/ドラマ
監督/黒澤明
原作/芥川龍之介『藪の中』
脚本/黒澤明・橋本忍
撮影/宮川一夫
出演/三船敏郎、京マチ子、森雅之、志村喬、千秋実

(79点) 私には何がイイのかわからないが映画史に残る名作らしい

和ティストなボレロが延々流れる森の中、三船敏郎は森雅之殺して京マチ子をレイプ。
第一発見者の志村喬の通報により事件は発覚し裁判へ。
しかし被害者、加害者、霊媒によって呼ばれた死亡者それぞれ言ってることが全然違う。
実は事件を見ていた志村喬は人の心のおぞましさにブルブル震えるのみだった。ブルブル。人間ってやーね。そんなヴェネチア国際映画祭グランプリの黒澤明の出世作。


観るのは二回目だと思う。
前回は羅生門、ツゴイネルワイゼン、太陽を盗んだ男、のスゲー三本立てで観た。今回はミリオン座移転記念としてフィルム上映として観た。
世界に日本映画を黒澤明を知らしめた記念碑的名作らしいが相変わらず私にはその良さがよくわからない。京マチ子は前回観た時よりは若干可愛く感じた。森雅之が上手いと思った。世界のミフネはうざい・・・。
途中から少し面白かった。


(2018年9月5日伏見ミリオン座にて会員900円にて鑑賞)
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立ち去った女

2018年01月02日 | ドラマ
2016年 フィリピン 228分 ドラマ/モノクロ
監督。原案・脚本・撮影・編集/ラヴ・ディアス
出演/チャロ・サントス、ジョン・ロイド・クルーズ
   マイケル・デ・メッサ、シャマイン・センテネラ=ブエンカミーノ
   ノニー・ブエンカミーノ

第73回ベネチア国際映画祭金獅子賞
(80点) 観た後すぐまた観たくなる3時間48分の人間ドラマ

女は帰ってきた。
無実の罪で30年牢獄に閉じ込められていたのだ。
幸せな結婚をして息子と娘がいたのに、かつての恋人で街の権力者の陰謀で犯人にされてしまったのだった。
しかも牢獄で親友となった女が実は真犯人だった。その真犯人は30年経って告白し自殺した。
女は生き別れとなった子供を探す。娘には会えたが息子は消息不明。
なんたって日常的に誘拐・行方不明が当たり前に起こるフィリピンだもの。
そして女は自分をおとしめたかつての恋人ロドリゴに復讐するため街を徘徊。
イカレタねーちゃんや夜の物売り、孤独なオカマらと交流しつつロドリゴのまわりをウロウロするのだった。


3時間48分休憩なし。それでもこの監督作品の中では異例の短さだと言う。
正月1日安く映画が観れるが、正月映画は気になるところは観てしまい特別見たいのがなかった。
しかし刈谷日劇で昨年見逃して今頃観たくなった「ドリーム」が上映されていると知り、それなりに掛かる電車賃使って刈谷まで行く。
「ドリーム」以外に二本入れ替えで上映していて、それも評判が良いようなのでついでに観るが、二本観たら疲れちゃって肝心の「ドリーム」だけ観ずに帰ってしまった。
しかし、この4時間近いただオバチャンとオッサンやオカマや知恵遅れ娘らの会話で進む白黒のフィリピン映画だが、後から来る。
怪物監督とか言われ世界の映画祭で高い評価を受けているフィリピンの監督作でこれが日本初登場の作品となるらしい。
映画ドットコムのレビューで4時間の映画なのに観た直後また観たくなると書かれていたが、確かにまた観たくなる不思議な魅力がある。
いや、面白い映画ではない。たまたま寝なかったけど、普通は寝ちゃうかも。でも長尺映画には長尺映画の魅力があるのかもしれない。
ついつい仕事中「バーローット」と叫んでいる自分がいる。バロットとは劇中うさん臭い物売りが売っているゆでたまごらしきもので、映画を観ているだけではわからないが羽化前のひなの入った玉子を茹でたフィリピンではポピュラーな食べ物らしい。
バーローット!!


(2018年1月1日刈谷日劇、特別料金2200円のところ正月料金1500円)
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彼女が目覚めるその日まで

2018年01月01日 | ドラマ
2016年 カナダ/アイルランド 89分 ドラマ
監督・脚本/ジェラルド・バレット
原作/スザンナ・キャラハン『脳に棲む魔物』(KADOKAWA刊)
出演/クロエ・グレース・モレッツ、トーマス・マン
    リチャード・アーミティッジ、ジェニー・スレイト

(79点) エクソシストのモデルとも言われる奇病になったクロエ・モレッツ

憧れのニューヨークポスト紙で記者として働き始め、私生活では彼氏とラブラブで順風満帆なクロエ・グレース・モレッツだったが、なんだか急に悪態をついたり、わめいたり、果てはけいれんして倒れたり、なんだか普通じゃない。
ついには仕事が出来なくなり、恋人は困惑し、親も驚愕。
しかし医者からは健康そのものと言われ、飲んでもいないのに酒には気を付けてと言われる始末。
精神病かはたまた悪魔憑きかと思われるそれは実はまだ症例が少なく病気として認知されていない脳の病だった。
家族と恋人の熱心な訴えで専門家に診てもらえ真相がわかり適切な処置を受け回復した実話の映画化。


チラシとかポスターとか見て全然興味が持てなかったのだが、劇場に別の映画を観に行った際、原作本がパンフコーナーに置かれていてそのインパクトにやられた。
え?そんな映画なの?
てっきりぬるい難病ラブロマンスだと思っていたらオカルト系?
実際観てみたら、まー普通の難病・奇病・家族愛ドラマだったんだけど、こういった病気が実際にあると言うことを教えてくれただけでも意味ある映画だと思う。
職場の後輩がなかなか我の強い馬鹿者で結構困っているのだが、病気ではないと思うけど、脳がそうなっていると思えば致し方なし、と、この映画を観ながら思った。
しかし、新年一発目に観る映画だったかどうかは不明。


(2018年1月1日センチュリー会員1000円)
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