え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

おおかみこどもの雨と雪

2015年09月12日 | アニメ
2012年 日本(日テレ/東宝) 117分 ドラマ/ファンタジー
監督・原作・脚本/細田守 キャラクターデザイン/貞本義行
声の出演/宮崎あおい、大沢たかお、黒木華、西井幸人、菅原文太

(95点) 子育てをキチンと描いたリアル系ファンタジーアニメ

狼男と恋してしまった地味な女子大生、花。
二人の子供を産んだときに狼男は事故か何かで死んでしまう。
途方に暮れる花だったが普通の人間とは違うオオカミ子供を育てるため大学を辞め都会を捨て人里離れた過疎地へ。
人との関係を捨てたはずだったが周囲の人たちに助けられ親子は健やかに暮らしていく。
そしてオオカミ子供たちに人間として暮らすか狼として生きるかの選択の時期が迫って来た・・・。


「時をかける少女」「サマーウォーズ」と細田守監督作品は観てきたがそれらに世間が評価するほどハマらなかったこともあり、これは何故か毛嫌いして観てこなかった。
最新作「バケモノの子」を観ようかどうか迷っていてネットで調べていたらバケモノの子はそんなに評価されてないが、とにかく前作のコレが名作として絶賛されていたので今頃レンタルして観てみた。
名作!
弟の雨が成長する過程がいきなりすぎる気もするしクライマックスの家族三人の描き方が強引な割にあっさりしているのがなんかちょっととも思わなくもないが、スゲー映画だよねコレ。
確かにコレだけ観ると第二の宮崎駿感がある。宮崎駿と高畑勲を足して足したまんまにした感じ。
バケモノの子も観ておくかー。


(2015年9月レンタルDVD100円にて鑑賞)

グローリー/明日への行進

2015年09月11日 | ドラマ
2014年 アメリカ 128分
監督/エヴァ・デュヴァネイ
製作総指揮/ブラッド・ピット他
出演/デヴィッド・オイェロウォ、トム・ウィルキンソン、カーメン・イジョゴ

(80点) キング牧師の行った抗議運動「セルマの大行進」を映画化

黒人の人権運動に多大な影響を及ぼしたキング牧師がノーベル平和賞を受けた翌年に行った大規模なデモ行進の模様を描いた実録映画。

アメリカにおける黒人の現代史を描いた映画を観ると必ず名前だけ登場する「キング牧師」。
でもキング牧師がどういう人で何をしたかは全然知らなかった。
アメリカでもタブーとされているようで、描き方が難しいのか、映画やドラマであまり直接的には触れられてこなかったみたい。
これを観ただけではちゃんとは分からないが、少しだけわかって観る価値のある映画だと思った。
映画自体よりもこれのメイキングの方が感動しそう。


(2015年7月頃ミリオン座にて有料鑑賞)

幕が上がる

2015年09月10日 | 青春
2015年 日本 119分 青春/アイドル
監督/本広克行 原作/平田オリザ
出演/百田夏菜子、玉井詩織、高城れに、有安杏果、佐々木彩夏
    黒木華、ムロツヨシ、清水ミチコ、志賀廣太郎

(70点)高校演劇部のドキュメンタリーをももクロで再現したような映画・・・。

弱小高校演劇部を引っ張って来た先輩が卒業し、その先輩に憧れて入部してしまったただけの百田夏菜子が時期部長に任命され、さあ困った。
そんなときに黒木華。
ただのワケあり新任教師かと思いきや演劇界の女王だったらしい。
その黒木華にアドバイスをもらいつつ、高校演劇に青春を燃やしていくが・・・。


高校演劇部のドキュメンタリーをももクロで再現したような映画、だったらドキュメンタリーでいいじゃん!って思ってしまった。
ももクロのファンじゃないので観るつもりはなかったのだが映画通からの評判が良かったので気になった。
劇場で見逃したのでDVDレンタル解禁で即借りた。
うーん。なんかもうひとつ。
黒木華が出てきて急に面白くなるが、すぐいなくなってガッカリ。
ももクロの中では一番興味のなかった有安杏果がちょっと可愛かったのだが、名門演劇部の高校からの転校生と言う役どころの割に活躍が薄くて残念。
熱くなりそうで熱くならない、ある意味リアル。
アイドル映画になりそうで、しなかったのは成功なのか失敗なのか。
ラストは当然この終わり方しかないのだが、そこで終わりかよ!と思ってしまった、起承転結の起の部分だけって感じ。
でも、所々面白い、別にももクロじゃなくても良かったんじゃねーの、と思いつつももクロだから観れたのかも。


(2015年8月レンタルDVD新作5枚1000円にて鑑賞)

インサイド・ヘッド

2015年09月08日 | アニメ
2015年 アメリカ(ディズニー) 94分 ファンタジー/教育映画/珍品
監督・脚本/ピート・ドクター 共同監督/ロニー・デル・カルメン
製作総指揮: ジョン・ラセター
声の出演(日本語吹替版)
竹内結子、大竹しのぶ、浦山迅、小松由佳、落合弘治
  伊集院茉衣、花輪英司、田中敦子、佐藤二朗

(85点)少女の中で感情が大冒険する教育映画。今後再評価されるべき珍品。

11歳の女の子ライリーちゃん。
その頭の中の指令室にはヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、カナシミの5人の感情キャラがライリーちゃんを幸せにするべく日々行動していた。
順調に成長していたライリーちゃんだったが父親の仕事の関係で田舎から都会へ引っ越すことに。
環境の変化についていけないライリーちゃんの頭の中はカナシミちゃんの勝手な行動によるものだった。
リーダーのヨロコビちゃんは何とかしようとするが…。
そしてヨロコビとカナシミの脳内アドベンチャーが始まる。
ライリーちゃんを正しく導くのだ・・・・。


全然観るつもりなかったが、町山智弘が褒めていたので観る。
いや町山智弘とはそんなに趣味は合わないのだが、これも趣味ではないが変すぎて面白い。
教育番組かセミナーの教材のような作品で、擬人化した感情キャラによって人間の成長や記憶などのメカニズムを解き明かす高度な子供向けアニメ映画になっている。
正直、少女ライリーに起こる事件がしょぼいと言うか普通すぎて、またその家族が立派過ぎて、ちゃんとした通過儀礼をこなしてこなかったダメ人間の私には共感しにくいものがあったが、こんな映画観たことがないし、今後出来ないので、凄い映画だと思う。
珍品、珍品。
オープニングのドリカムはいらん。


(2015年8月109シネマにて有料鑑賞)

KIRI -「 職業・殺し屋。」外伝-

2015年09月08日 | アクション
2015年 日本(東映ビデオ) 77分 アクション/PG12
監督・アクション監督/坂本浩一 脚本/伊藤秀裕
原案/西川秀明『職業・殺し屋。』(白泉社『ヤングアニマル』連載)
出演/釈由美子、久保田悠来、文音、水崎綾女、小宮有紗
    荒井敦史、月岡鈴、大西結花、倉田保昭

(45点) 坂本監督お得意の闘う姿がセクハラ的なエロさは健在。堪能!

プロの殺し屋釈由美子が仲間を殺した殺し屋を見つけるため最近話題のネット殺し屋を監視。
ネット殺し屋達も自分たちの商売を荒らす殺し屋を探す。
別行動の両者が探していた殺し屋はお約束の意外なあの人だった。




「仮面ライダー」や戦隊シリーズの坂本浩一監督の釈由美子主演アクション映画と言うことで観る。
旬を過ぎた釈由美子もそれなりにセクシーアクションを披露してくれたが、ゴーバスターの黄色い太ももこと小宮有紗や凄くイイものの水崎綾女のセクシーアクションが観れただけで満足。
第二ヒロインの文音はパンフレットによると元祖アクション美人女優の志保美悦子の娘らしい。なぜかお父さんの名前は伏せられている。顔は父親似。父親はタブーなのかなー。
Vシネとしてはまーこんなもん。
坂本監督作品は通な美人女優をセクハラ的なアングルでエロくアクションシーンを魅せてくれるので嬉しい。、今回は出ているのを知らなかった小宮有紗が出てきただけで満足。堪能♪


(2015年7月109シネマレイト1300円にて鑑賞)

鬼灯さん家のアネキ

2015年09月08日 | 青春
2014年 日本(KADOKAWA=SPOTTED PRODUCTIONS) 118分 青春/コメディ/ロマンス
監督/今泉力哉
原作/五十嵐藍
出演/谷桃子、前野朋哉、佐藤かよ、川村ゆきえ、古崎瞳、モト冬樹

(85点) C級グラドル主演のエロコメと思いきや意外とちょっとイイ映画。オススメ

キモイ童貞男子高校生が血の繋がらない美貌の姉貴のエッチなイタズラに翻弄されつつ悶々としつつ同級生で幼馴染の佐藤かよも気になるエロコメ風青春映画。

新作五枚1000円レンタルの5枚目で借りた一枚。
姉弟の禁断のエロコメと言うことで借りたのだが、意外とちょっと良かった。
原作は四コマ漫画で原作のイメージとキャスティングは全然違うらしくファンは怒ってるみたいだが、これ単体としてはそんなに悪くない。
ただやっぱり主役の男子があまりにも不細工で美女に囲まれるのは相当違和感を感じる。
ヒロインはイロモノ的B級グラドルとは思えない正統派美人演技で良かったが劇中グラドルとしてスカウトされるところには無理を感じてしまった。
サブヒロインの佐藤かよは良かったが、やはりオネエということで現実が物語を邪魔してしまう。
でも、決して完璧な映画ではないが低予算ラブコメとは思えない良さがあり、なんだかんだ言って最近観た映画の中では一番心に残る映画かも。


(2015年8月TUTAYA新作レンタル五枚1000円にて鑑賞)