え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

モンスターVSエイリアン

2010年10月28日 | アニメ
2009年 アメリカ(ドリームワークス) 94分 CGアニメ/SF
監督:ロブ・レターマン、コンラッド・バーノン
声の出演/リース・ウィザースプーン、セス・ローゲン、ヒュー・ローリー、
       ウィル・アーネット、キーファー・サザーランド
日本語版/ベッキー、日村勇紀(バナナマン)、内田直哉
(60点)1950年代SFを1980年代にリメイクしたような2009年CGアニメ

平凡で幸せな花嫁となるはずだったスーザンが結婚式当日、隕石に激突。その隕石には巨大な宇宙エネルギーが秘められており、その影響でスーザンは巨大化してしまう。
軍の秘密組織により隔離されたスーザンはそこで同じように隔離されていたモンスターたち、虫と合体してまった天才学者、半魚人、ブロブ(人食いアメーバー)、巨大虫ザウルスと出会う。
その頃、邪悪なイカ星人が地球を攻撃。
対抗策のない軍はモンスターたちを使うことを決めるが、イカ星人の狙いはスーザンの持つ宇宙エネルギーだった。


「シュレック」などのドリームワークスによる3Dアニメ。立体で観たら面白かったのだろうか、2D版をDVDで観たらたいしたことのない映画に見えてしまった。
1950年代のSF映画へのオマージュたっぷりながら、設定が全然生きていない。
せっかくの巨大女なのに、敵や味方にさらに巨大な怪物がいて巨大女の巨大さが伝わってこない。巨大女フェチの私にはがっかりである。半魚人は半魚人のくせして顔も性格もゴリラで半魚人らしくないし、セオリーで言えばリーダー格となるべき科学者もいるだけだし、なんか3D用の造型だけでキャラ設定しただけで中身が無くて残念。
ピクサーとは違う大人テイストな悪ノリが味わえるかと期待したが子供だましの映画だった。せめて巨大女をアングルで堪能させてくれれば文句なかったのだが、嗚呼、せっかくの巨大女が・・・、俺の巨大女が・・・小っこく見える。嗚呼・・・。
スクリーンで観れば満足できたのだろうか?

(2010年10月DVDレンタル100円にて鑑賞)
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G.I.ジョー

2010年10月28日 | アクション
2009年 アメリカ(パラマウント) 118分 SF/アクション
監督/スティーヴン・ソマーズ
出演/チャニング・テイタム、シエナ・ミラー、イ・ビョンホン
   レイチェル・ニコルズ、マーロン・ウェイアンズ、デニス・クエイド
(70点) 人形遊びを映画化した大味の戦闘アクション巨編

史上最強の国際機密部隊“G.I.ジョー”と世界征服を目論む悪の組織“コブラ”との戦闘合戦。最愛の女が敵だったり、過去の因縁があったり、マッドサイエンストがウハウハしたりしつつ、最強・最悪の武器を巡って世界を駆け抜け、パリはエフェル塔を失うはの大騒ぎ、そんでもって北極の秘密基地でドンパチ。軽いノリで世界を救え!G.I.ジョー!!

人気フィギュアから派生した1980年代のテレビアニメ「地上最強のエキスパート・チームG.I.ジョー」をベースにした実写作品。子供が人形遊びをするようなノリでドンパチを繰り広げ、強引で頭の悪いご都合主義な展開でストーリーはどんどん進む。本来10時間以上かけて描く話を2時間弱で描いているので総集編かPVのようだ。TVの戦隊ヒーローものの劇場版だと思って観れば金が掛かっていて見所は満載。満載すぎてアメリカン(薄味)な感じ。アメリカではヒットして続編も作られるみたい。ひょっとすると「X-MEN」ぐらいの娯楽大作に化けるかも。イ・ビョンホンが目立っていたが悪役の顔ではない。キャラ設定の都合もあるだろうけどヒーロー側で使うべきキャラだった。
ある意味0点の映画だと思ったが徹底しているので最後の方にはちょっと面白くなってきた、ある意味100点かも。頭カラッポにして観れば結構凄い映画かも。ある意味0点だけどね。

(2010年10月DVDレンタル100円にて鑑賞)

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MIDNIGHT EYE ゴクウ

2010年10月23日 | アニメ
1989年 日本 東映/マッドハウス 50分×2話 SF/OVA
監督/川尻善昭 原作・脚本/寺沢武一
声の出演/松田重治、小山茉美、若本規夫、寺瀬めぐみ
      郷里大輔、藤田淑子、小林清志
(85点)オススメ! 神の目を持つ探偵が巨大な悪に挑むハードボイルドSF

左目に神の目を持つ男、ゴクウ。
未来都市トーキョー、元刑事の私立探偵風林寺悟空は武器商人を敵に回し命を落としかける。しかし、何者かによって助けられ、左目に全世界のコンピューターの端末機を植えつけられる。その能力はあらゆるネットワークに侵入し米ソの核爆弾のスイッチを押すことさえ可能。さらに伸縮自在の無敵の携帯武器「如意棒」も与えられ、生まれ変わったゴクウは巨大な敵と闘うことになる。
しかし無敵の力を手に入れたゴクウだが愛する女ひとり守れない悲しみを抱え今日も都会の闇を駆け抜ける。


「コブラ」の寺沢武一のもうひとつの代表作を知る人ぞ知る鬼才川尻善昭が映像化した傑作オリジナルビデオアニメーション。
リリースされた当時、大好きな原作だったこともあり楽しみにして観たのだが、原作そのままなのに完全に川尻善昭の世界になっていたことにしびれた。
川尻善昭はOVA『妖獣都市』で、その才能をマニアに知らしめ、エロチックでハードボイルドな世界観が海外からも注目されているが日本ではほんの一部の人にしか知られていなくて残念。
『獣兵衛忍風帖』『バンパイアハンターD』など監督作にハズレがないが、とくにこの『ゴクウ』の一作目が好き。原作者が脚本に加わり寸分違わず原作のままなのに川尻作品でしかないその個性の強さと完成度に敬服。
DVDでは続編の第二話も収録されていて、期待しすぎて観るとイマイチだったが、今あらためて観たらかなり面白かった。
まだ「ソ連」が存在した時代のアニメだがまるっきり古びていない。カッコイイ!

(1989年ビデオレンタル、2010年10月DVDレンタルにて鑑賞)

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十三人の刺客(1963年版)

2010年10月22日 | 時代劇
1963年 日本(東映) 125分 時代劇/アクション
監督/工藤栄一 音楽/伊福部昭
出演/片岡千恵蔵、里見浩太朗、嵐寛寿郎、内田良平、丹波哲郎
(80点)今観るならリメイク版の方が分かりやすい

将軍の弟である明石藩主は異常性格気味の暴君。切腹してまでのお上への訴えも虚しく彼を老中に抜擢する話が持ち上がる。筆頭老中は暴君排除を決意し、暗殺の密命を旗本島田新左衛門に下す。そして集められた命知らずの十二人の侍は参勤交代の道中の宿場町を買い取り待ち伏せる。その宿場で十三人目の侍に出会い、今まさに命がけの決戦が幕を切って落とされた。

2010年今年に公開された三池崇史監督のリメイク版が面白かったので隠れた傑作と言われるオリジナルはさぞかし面白かろうとDVDを借りてみた。リメイク版を観てから観るとオリジナルは若干分かりにくい。ほとんど一緒だがリメイク版の方が現代的にキャラ付けしていて楽しめる作りになっていた。若干やりすぎな部分もあるが、今観るならリメイク版の方が楽しめるかも。
オリジナル版はラストまんまと片岡千恵蔵のスター映画になっているところが楽しかった。
映画館で観たらもっと感動したとは思う。

(2010年10月レンタルDVD100円にて鑑賞)

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君に届け

2010年10月20日 | 青春
2010年 日本(東宝) 128分 青春/純愛
監督/熊澤尚人  椎名軽穂『君に届け』(集英社『別冊マーガレット』連載)
出演/多部未華子、三浦春馬、蓮佛美沙子、桐谷美玲、夏菜、富田靖子
(99点)オススメ! 優しい青春映画の佳作

生真面目で大人しい爽子(さわこ)は見た目から恐怖映画の悪霊「貞子」と言われ怖がられていた。だが同じクラスの人気者翔太だけは爽子を特別扱いせず同じクラスメートとして接してくれていた。ずっと一人で居ることに馴れっこだった爽子だったが、やがて女友達も出来るが、自分と一緒に居ることで友達に悪い噂が流れ・・・。

稲垣吾郎が褒めていたので気になって観てみた。女子中高生向けの映画なので入るのに勇気がいったが大林宣彦監督の尾道青春ものを思い起こさせる良い映画だった。
美少女がわんさか出ているので男子にもオススメ。あとこのての映画ではカッコイイ男の方が難しいのだが三浦春馬の爽やかヒーローっぷりは凄い。こりゃクラスの人気者になるのもうなずける。それ以外にも若手実力派が集まって嫌味っ気の無い青春映画に仕上がっていた。
劇場の上映案内には2時間20分とあり、ネットで調べると2時間4分だったり2時間8分だったりとまちまち。この手のラブコメはせいぜい1時間半前後が主流で2時間20分もあるのなら逆に製作者サイドは相当自信があるのだろうと思い観ることを決めたが、正解だった。
ちょっと原作も読んでみたくなった。

(2010年10月TOHOシネマ1,000円にて鑑賞)
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ナイト&デイ

2010年10月17日 | アクション
2010年 アメリカ(FOX) 120分 アクション/ロマンス
監督・脚本/ジェームズ・マンゴールド 脚本/スコット・フランク
出演/トム・クルーズ、キャメロン・ディアス、ピーター・サースガード、ポール・ダノ
(99点)オススメ 軽~い娯楽大作、ノリは少女漫画活劇!

キャメロン・ディアスは空港でトム・クルーズとぶつかるラブコメ的出会いをし恋の予感を感じるが、明るい二枚目のトムを巡って事件が連発。飛行機は不時着するは乗客はトムによって皆殺しにされるは、キャメロンもまたトムに関わったことで組織や殺し屋から追われるハメになるはで、大騒ぎ。気がつけば何故かトムと逃避行。トムって何者?悪人なの、それともヒーローなの?

期待せずに観たら楽しい楽しい。いやー、まあ、人が簡単に死ぬ死ぬ。あんなに簡単に人が死にまくる横でトムとキャメロンは恋に落ちたりして。これぞアメリカンコメディ!ロマンチック・アクションの王道。トムの軽さが魅力的で、キャメロンとの相性もバッチリ。敵のキャラがやや弱いけどトムとキャメロンとドンパチを見るためだけの映画なのでOKOK!
女の子目線の王子降臨痛快娯楽活劇!

(2010年10月TOHOシネマにて1,000円にて鑑賞)

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ライトスタッフ

2010年10月15日 | ドラマ
1984年 アメリカ 193分 ドラマ
監督/フィリップ・カウフマン
出演/サム・シェパード、スコット・グレン、フレッド・ウォード、エド・ハリス
(100点) オススメ 人類史上初の宇宙飛行士を目指した7人のパイロット。

何人もの犠牲を出してようやく音速を超えた時代、安月給のテストパイロットたちは一攫千金と英雄の称号を得るべく宇宙飛行士を目指す。軍はパイロットを使い捨てのごとく無茶な実験を繰り返す。政治家は宇宙計画の成功を宣伝材料に利用しようと躍起になり、それぞれの思惑の中、ロケットは宇宙へ ドーン!チンパージーも宇宙へ ドーン!ソ連の方が先に宇宙へ ドーン!7人のパイロットも宇宙へ宇宙へ ドンドンドーン!

アポロ計画より以前の宇宙計画、マーキュリー計画の実話を感動的に描いた超大作。アカデミー四部門(編集賞、作曲賞、音響賞、音響効果賞)となかなか地味な賞に輝いた名作。
出てくる人たちがみんなアホで根性悪なのがリアル。人類の進歩は命知らずのアホたちや、そんなアホたちを使い捨てる軍と科学者たちの無茶の上に成り立っていたことを教えてくれる。パイロットの妻たちは不安を抱えつつ見守るのみ。
上映時間が3時間半とムチャクチャ長いが、きっちりと見応えは十分。
ただ途中5分ほどウトウトしながら観てたら飛行機のパイロットと宇宙飛行士との繋がりがよく分からず、飛行機のくだりに一時間半くらいいるのか理解し辛かった。
何回も観るには長い。でも、凄く良い映画だとは思う。必見。
25年間観たいと思いつつ、やっと観れた。ちょっと寝たけど・・・。

(2010年10月TOHOシネマ午前十時の映画祭1,000円にて鑑賞)

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トイ・ストーリー2

2010年10月13日 | アニメ
1999年 アメリカ 92分 ピクサー/CGアニメ
監督/ジョン・ラセター
声の出演/トム・ハンクス、ティム・アレン、ジョーン・キューザック
日本語版/ 唐沢寿明、所ジョージ、日下由美
(99点) ウッディが連れ去られ救出に向かうバズたち

持ち主がキャンプに行っている間に間違ってカーボーイ人形のウッディは悪質な人形ブローカーにさらわれてしまう。ウッディーはマニアすいぜんのレアアイテムだった。ウッディを救うべくバズたち人形一同は外へ旅立つ。その頃ウッディは元となったテレビ番組を知り、自分のバックボーンを知り、設定上の仲間に出会っていた。4体のメインキャラクター揃って高値で日本に売られていくと言う。果たしてバズたちはウッディを救えるのか、人形たちの運命や如何に!

「3」が公開されて評判がすこぶる良い。でも「2」を観てなかったので先にレンタルで観ようとしたのだが、「3」公開の影響でずっと貸し出し中。やっと借りることが出来たが、今はもう秋。「3」は終わってしまっていた・・・。嗚呼、「2」は面白く「3」への期待も高まったのに・・・。一本くらい劇場で観たかった。残念。
敵地は「1」の方がマッドサイエンストの実験室のようで面白かったけれど、完成度は「1」よりも上か。「3」も観たし!

(2010年10月レンタルDVD100円にて鑑賞)
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呪怨2 (Vシネ版)

2010年10月09日 | ホラー
2000年 日本(東映ビデオ) 76分 ホラー
監督・脚本/清水崇
出演/大家由祐子、芦川誠、藤井かほり、斎藤繭子
   諏訪太朗、でんでん、松山鷹志、柳ユーレイ
(75点)前作の続編ではなく後編。怨霊ゾンビ映画。

不動産屋の妹は兄のマンションがかつて加椰子の呪いによって母子惨殺の現場だったことを知り自らも加椰子に取り憑かれ狂ってしまう。実家に囲われるが加椰子の呪いは両親をも死に追い込む。
一連の事件を追っていた刑事もまた加椰子の呪いの餌食となり、唯一生き残った不動産屋の息子にも加椰子の呪いが迫る。しかも集団で。
加椰子に殺された者は次々と怨霊加椰子に姿を変え、どんどんと増殖していくのだ。そしてその恐怖はそのまま劇場版へと繋がっていく。
加椰子の隣では白塗りのとしお君が今日も鳴く。「ニャ~オー!」


二作品観てようやく完結のビデオ映画。しかも前半30分はまんま前作のエピソードを使っていて、間違って一作目をまた借りてきたのかと思うほどだった。
正味2時間弱の映画なので一本でも出来たが、このノリで2時間はキツイし、製作上の諸条件で二作になったのは仕方のないことなのかも。
時間配列が現在と過去をバラバラにして連作短編として繋げているため、やや難解な印象を受けさせるのが残念だが、それが味でもある。ただファンサイトの解説でようやく不動産屋の自宅と加椰子との繋がりが解るなど、やや本編だけでは解りにくい部分が多い。
でもラストの展開で、あ、これってゾンビだと思った。ゾンビに食われてどんどんゾンビが増えるように加椰子に襲われてどんどん加椰子が増える。幽霊モノの印象が強かったがバケモノ映画だ。清水崇の映画って「輪廻」とか「怪奇大家族」とか、結局はみんな一緒のノリだと思って、なんかスッキリした。映画版も引き続き観ようと思った。

(2010年10月DVD100円レンタルにて鑑賞)

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呪怨 (Vシネ版)

2010年10月07日 | ホラー
1999年 日本(東映ビデオ) 76分 ホラー/Vシネ
監督・脚本/清水崇
出演/柳ユーレイ、三輪ひとみ、三輪明日美、栗山千明
  洞口依子、吉行由実、大家由祐子、でんでん
(70点)怨霊の恐怖を連作短編タッチで描いたJホラーの代表作。

呪われた一軒家。そこに住む家族は次々と謎の死を遂げたり行方不明になる。
家庭教師としてやって来た親戚のお姉ちゃんは押入れの天井裏に引きずり込まれ、教えられていた女子高生は何者かにアゴを取られて血みどろになって帰宅。小学校教師は不登校の生徒を訪ねてその母親の変わり果てた姿に恐怖し、霊感の強い妹はこの家はヤバイと逃げ出す。
それは最初の住人、加椰子が夫に殺されたことから始まる。加椰子の呪いは次々と伝染し家の外にまでおよび人々を血祭りにあげていく。加椰子の一人息子としおは叫ぶ「ニャ~オ~!」。


「リング」のヒットに続き、2000年前後にスタイルが確立してきたJホラーの代表作。
もともとビデオオリジナル作品としてパート2と一緒に作られたものだが、二作品で一本の話、つまりこれは「前編」である。これを観ただけでは顔が怖いだけの妙に生き生きとした幽霊が出て来てはそのたびに美少女が血祭りにあげらていくだけの連作短編で訳の分からないものになってしまっているので続けて「2」も観なければならない。「2」まで観れば映画のスタイルが理解できて面白くなる。
以前、劇場版をビデオで観ていて全然面白くなくて「呪怨」を軽くみていたのだが、その後 清水崇作品を何本か観て、やはり出世作の「呪怨」のオリジナルのVシネ版は一度観ておきたいと思った。ギャグすれすれのホラーで、半分バカにして観たら結構怖かった。
三輪ひとみ、栗山千明、大家由祐子など美女揃いで陰湿なホラーに華を添える。Jホラーの古典として君臨する一作。「2」と合わせてドーゾ。
観終わった後は清水監督×豊島監督よる爆笑音声解説で笑ってスッキリ。

(2010年9月DVD100円レンタルにて鑑賞)

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十三人の刺客

2010年10月06日 | 時代劇
2010年 日本(東宝) 141分 時代劇/大作
監督/三池崇史
出演/役所広司、山田孝之、伊勢谷友介、沢村一樹、古田新太
    六角精児、吹石一恵、谷村美月、稲垣吾郎、市村正親
(80点)200対13、極悪非道の吾郎ちゃんを暗殺するため集まった13人武士たち。

明石藩主、稲垣吾郎は残虐非道の暴君だった。しかも将軍家慶の弟で誰も逆らえない。近々江戸へ行くことも決まっていてこんなサイコ野郎に国を任せたらとんでもないことになる。お上への進言も聞いてもらえず、こうなりゃもう暗殺しかない。出世やお家事情に問題の無いそれでいて強く志のある武士をかき集め吾郎ちゃん暗殺の計画がたてられる。狙うは江戸までの道中、岸部一徳から宿場を買いきって待ち伏せるが、そこへ市村正親が立ちふさがる。どうする?役所広司!!200人対13人の壮絶な戦いが切って落とされる。

「広島・長崎に原爆が落とされる100年前の話。」と言うストーリーとは関係ない前書きから始まりながら最後には「この物語はフィクションで登場する人物・団体は架空のものです。」と言うあとがきで終わるってどういうこと?
豪華な役者陣を揃えてアクションシーン満載の超大作で見応えは十分だが、13人目の刺客が人間離れしすぎていて反則だ。あと最大の見せ場の宿場の決闘は長すぎる。血みどろのアクションも延々と続くと娯楽映画としてはだれる。
しかし、最近でこれほどの時代劇はないので凄い映画だとは思う。
1963年のオリジナル版も是非観て見たい。

(2010年10月TOHOシネマにて1,000円にて鑑賞)

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大奥 (男女逆転)

2010年10月05日 | 時代劇
2010年 日本(松竹) 116分 時代劇/ボーイズラブ
監督/金子文紀 原作/よしながふみ
出演/二宮和也、柴咲コウ、堀北真希、玉木宏、阿部サダヲ、佐々木蔵之介
(70点)イケメン好きならプラス10点

男だけが発症するという謎の奇病により男の数が激減。時代は男女逆転の世の中に!
そんな世の中で大奥もまた男の園となり、女将軍様のご寵愛を受けるため華麗なる男同士の愛憎劇が繰り広げられていた。
心優しき貧乏武士の二宮君は大儀を秘めて大奥へとやって来るがボーイズラブな世界にビックリ。それでも剣の腕と人柄で階級を上げていき、ついに将軍様に見初められるが・・・。


やっぱし男の観る映画ではなかった・・・。
それなりに面白かったけれど時間が経つと全然面白くなかったような気もしてくる。
美女をイケメンに変えただけで、それ以上の面白さは皆無。話があっさりしすぎている。二宮君と将軍柴咲との関わりが少なすぎ。物足りん!映像が軽いのも残念。役者は魅力的だし、面白要素は多いんだけど・・・。でもイケメン好きなら文句なく楽しめるとは思う。
阿部サダヲは苦手な役者だけど、上手いねー。この映画では魅力的だった。

(2010年10月TOHOシネマにて1,000円にて鑑賞)

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タイタンの戦い (1981年版)

2010年10月05日 | ファンタジー
1981年 アメリカ(MGM=CIC)  113分 ファンタジー/特撮/ギリシャ神話
監督/デズモンド・デイヴィス 製作/チャールズ・H・シニア
製作・特撮/レイ・ハリーハウゼン(引退記念作)
出演/ハリー・ハムリン、ジュディ・バウカー、ローレンス・オリヴィエ
   バージェス・メレディス、クレア・ブルーム、マギー・スミス
(70点) 古き良きコマ撮り怪物を観るだけの映画。

オリンポスの神々のいざこざで人間界は大騒ぎ。怪物クラーケンのいけにえにされたアンドロメダ王女を救うため勇者ペルセウスは伝説のペガサスにまたがり鬼や巨大サソリの攻撃を振り払いメデューサをやっつけてクラーケンに挑む。それを天界では神々が高みの見物。ペルセウスよアンドロメダを救え!

初公開時に劇場で観ていたがクラーケン以外怪物に魅力を感じずにストーリーも子供には良くわかなくてイマイチだったことを記憶していた。それでも伝説の特撮マン ハリーハウゼンのことは知っていたし、これが引退作とも知っていたので子供ながら最初で最後の機会だったのでありがたく観ていた。今回3D映画としてリメイク版を観た直後に借りて観た。やっぱり神々のチェスゲームのような世界観がついていけず面白くなかった。また怪物も人間タイプやハゲワシ、サソリなど実在のモノが多くてモデルアニメならではの魅力が乏しかった。メデューサとクラーケンだけが見所。
主役の男があからさまにB級男優でトホホ感満点。
でも、味わいはある。コマ撮り怪物ファンは必見の名画ではある。
ところでこの映画、正月のファミリー向け作品で同時上映はソフトポルノの「類人猿ターザン」だった。ファミリー映画で金髪グラマーのオッパイ♪大らかな時代だったなー。

(1982年正月家族で劇場鑑賞、同時上映「類人猿ターザン」)
(2010年5月リメイク版鑑賞日にレンタルDVD100円にて鑑賞)


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