え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

タイタンの戦い 3D

2010年09月30日 | ファンタジー
2010年 アメリカ(ワーナー) 106分 ファンタジー/アクション
監督/ルイ・レテリエ
出演/サム・ワーシントン、ジェマ・アータートン、マッツ・ミケルセン、
   アレクサ・ダヴァロス、ジェイソン・フレミング、レイフ・ファインズ
(79点)怪獣ファンタジーと言うよりも中世の戦争映画

堕落した神に奢り高ぶった人々は反旗を翻す。遂に人間と神々の戦いが切って落とされた。オリンポスの神々の多くは人間との和解を望んでいたが全能の神ゼウスに恨みを抱く邪神ハデスはこの戦いによってゼウスを失墜させるべく暗躍する。
神に対抗できる戦士は神の血を引くペルセウスただ一人。ペルセウスは10日後に現れる最強怪物クラーケンに対抗するためメデューサの首を求めて旅に出るのだった。


特撮の神様レイ・ハリーハウゼンが1981年に製作した最後の映画を最新CGによりリメイク。ギリシャ神話を題材にした怪獣映画だったオリジナルよりも戦争冒険スペクタクルの味わい。前作よりも話が単純になって面白いが、本来ヒロインだったアンドロメダ女王の他に守護神の女剣士が登場してヒロインの座を奪っていたのがすっきりしない。ヒロインは二人もいらないし、しかも圧倒的に女剣士の方が魅力的。ハッキリ言って主役のペルセウスよりも魅力的だった。
面白かったけれど肝心の怪獣ファンタジーを観た気分は薄い。
3Dの迫力よりも3Dメガネによる暗さが気になり2Dの方が良かったのかも。

(2010年5月TOHOシネマにて3Dで1,300円にて鑑賞)

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アニメ

2010年09月30日 | 索引ジャンル別
(あ)

エースをねらえ!劇場版 (100点) 日本 1979年 アニメ/青春

(か)

カールじいさんの空飛ぶ家  (70点) アメリカ 2009年 CG、3D/ピクサー
借りぐらしのアリエッティ (80点) 日本 2010年 アニメ/ジブリ
コクリコ坂から (70点) 日本 2011年 ジブリ/アニメ/昭和/青春

(さ)

涼宮ハルヒの消失 (90点) 日本 2009年 アニメ/学園/美少女/SF

千 年 女 優(100点) 日本 2001年 ドラマ/アニメ/感動

(た)

トイ・ストーリー2 (99点) アメリカ 1999年 アニメ/ピクサー

(は)

パーフェクトブルー (85点) 日本 1998年 アニメ/サイコサスペンス
晴れ ときどき くもり (70点) アメリカ 2009年 CG短編アニメ/ピクサー

ヒックとドラゴン(90点) アメリカ 2010年 3Dアニメ/ファンタジー

不思議の国のアリス(100点) アメリカ 1951年 アニメ/ディズニー/ファンタジー

(ま)

MIDNIGHT EYE ゴクウ (85点) 日本 1988年 ハードボイルドSFアニメ

モンスターVSエイリアン (60点) アメリカ 2009年 CGアニメ/SF

(や)

雪の女王 (100点) ロシア(ソ連) 1957年 アニメ/童話

(ら)

レミーのおいしいレストラン (80点)アメリカ 2007年 アニメ/ピクサー

空気人形

2010年09月30日 | ドラマ
2009年 日本 116分 ドラマ/ファンタジー
監督・脚本/是枝裕和 原作/業田良家
出演/ペ・ドゥナ、ARATA、板尾創路、オダギリジョー
   富司純子、高橋昌也、余貴美子、岩松了
(99点)オススメ。ダッチワイフが街を行く。夢の無いファンタジー。

♪大人のおもちゃ、大人のおもちゃ、ちゃちゃちゃ、オトナの、オ、モ、チャ♪
空にギラギラお日ー様、みんなイソイソ働きだす頃、
おもちゃは家を飛び出して、ららら、遊ぶよチャッチャッチャ♪
♪大人のおもちゃ、大人のおもちゃ、ちゃちゃちゃ、オトナの、オ、モ、チャ♪

心を持ってしまったラブドールののぞみちゃん、板尾創路に抱かれまくる日々はもうたくさんとばかりに街をふらふら歩きだす。そして、ビデオショツプの店員さんに恋しちゃう。
東京の街を漂うダッチワイフと、漂うように生きる現代人の姿をマジメに描いたファンタジー。


韓国の個性派女優ペ・ドゥナの好演が光るオトナのふぁんたじー。ダッチワイフらしいカラダと動きが最高!ときどきメチャメチャ美人。撮りようによってはディズニーライクな夢物語にもなれただろうが、あえて夢の無いファンタジーを貫き、芸術作品としてはそれで良かったのかもしれないが、娯楽映画としてはちょっとモヤモヤする。意外とペ・ドゥナの全裸シーンが多くてなかなか素敵なカラダでビックリ♪

(2010年9月レンタルDVD100円にて鑑賞)

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イングロリアス・バスターズ

2010年09月30日 | アクション
アメリカ 2009年 152分 スパイ/ナチス/B級超大作
監督/クエンティン・タランティーノ
出演/ブラッド・ピット、メラニー・ロラン、クリストフ・ヴァルツ
(79点)マニア絶賛で2009年のベストワンに選ばれたタラちゃん映画

目には目を!
ユダヤ虐殺に精を出すヒットラー軍団を血祭りに挙げるのだ。
ブラビ率いる暗殺集団がナチス狩り。一方、ナチスに親兄弟を殺され一人生き残ったカワイコちゃんは映画館のオーナーになっていた。いろいろあってその劇場にヒットラーが来ることに。今こそ敵討ちのチャーンス。ブラビたちも別ルートで映画館でヒットラーを迎え撃つが・・・。


映画マニアから絶大な支持を受け2009年のベストワンと言われる本作。なかなか観る機会がなくて無理矢理大阪まで観に行ったのだが、ちょっと期待しすぎた。なんだかタランティーノ監督は評価されすぎと感じる。タランティーノ節炸裂のいつものワルノリ映画でブラビもとてもベジャミンバトンの美青年と同一人物とは思えないほどのワルノリぶりで、ハマっていた。ただ、ちょっとタランテイーノ映画は私には合わないかもと思った。
それでも二時間半があっという間で、爽快感のあるラストは見事!
悪ノリB級戦争スパイ娯楽の小品。

(2010年7月大阪新世界国際にて三本1,000円にて鑑賞)
同時上映「運命のボタン」
     「すべては彼女のために」


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運命のボタン

2010年09月29日 | SF
2009年 アメリカ 115分 SF/サスペンス/馬鹿
監督・脚本:リチャード・ケリー 原作:リチャード・マシスン
出演/キャメロン・ディアス、ジェームズ・マースデン、フランク・ランジェラ
(60点) 出だしは面白いが後はトホホSF、だけど気になる味わい

NASAの基地のある町に住む夫婦の下に怪しげな男が妖しげな箱を持って現れる。
その箱に入っているボタンを押せば夫婦に一億円が支給される。その代わり、何処かの誰かが死ぬ。与えられた猶予は24時間。金に困っている夫婦はボタンを押すが、そのことで良心のかしゃくに襲われ、さらに怪しげな団体から監視されることになる。
それは宇宙人の仕業だった・・・。


リチャード・マシスンの短編を映画化したらしいが、かなり無茶な脚色をしたのではないかと推測する。ミステリーホラーな宣伝の仕方をして煙に巻いていたが中身は難解風味のB級バカ映画。トホホ大作である。ボタンを押して誰かの死の代わりに一億。そこが面白いのに、すぐにソレが関係なくなってしまう。ラストその設定に戻るかと思いきや・・・。うーん。なんだろうコレ。変な映画。でも、ちょっと気になる。キャメロン・ディアスは何でこんな映画に出たのだろう?
気になる方は観れ。そして一緒に首を傾げよう。つまんなくはない。面白くも無いけどね!観れ観れ♪
ちなみに映画鑑賞直後のメモには「究極の観なくていい映画」と記してあった。
観れ観れ♪♪

(2010年7月大阪新世界国際にて三本1,000円にて鑑賞)
同時上映「イングロリアス・バスターズ」
     「すべては彼女のために」


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花のあと

2010年09月28日 | 時代劇
2009年(2010年公開) 日本(東映)107分 時代劇/純愛
監督/中西健二 原作/藤沢周平
出演/北川景子、甲本雅裕、宮尾俊太郎、市川亀治郎、國村隼

(85点)オススメ。北川景子の凛々しい殺陣が見所の佳作

ただ一度、剣を交わしただけの恋。
満開の桜の下で出会った いと(北川景子)と孫四郎(宮尾俊太郎)。二人は剣術に秀でた才能を認め合い互いに惹かれ合うが、武士の家に生まれた男と女、一度だけ剣術の練習試合をしただけで、もう二度と会うことはなかった。
しかし、孫四郎が卑劣な罠にハマリ自害したと知り、いとは密かにあだ討ちの炎を燃やす。


情景描写で語る淡い恋心。日本的な美学を感じる一作だが、どこか現代的で軽く、それが良くも有り、勿体無くも感じる。
殺陣をする北川景子は凛々しく美しいのだが、それ以外の日本髪の和装がどうにも不慣れな感じがしていて、ちょい残念。でも役者はみな北川景子含め達者、小品として魅力溢れる佳作だ。ただネタバレに繋がるナレーションと大衆受けを狙った一青窈の主題歌が私にはハマらなかった。
でもいい映画。やっぱり劇場で観たかった。


(2010年9月DVDレンタル200円にて鑑賞)

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エクトプラズム 怨霊の棲む家

2010年09月22日 | ホラー
2009年 アメリカ(ワーナー) 103分 ホラー/実話
監督/ピーター・コーンウェル
出演/バージニア・マドセン、カイル・ガルナー、マーティン・ドノバン
    アマンダ・クルー、イライアス・コティーズ

(60点) テクニックを駆使して怖くないように作った恐怖映画

息子の病気治療のために病院近くの家に引っ越してきたら、そこはかつて葬儀屋で、しかも怪しげな実験をしていたいわくつきの家だった。病気の息子は怪奇現象に怯えるが、病気によるノイローゼだと相手にされず・・・。

ホラー定番の呪いの館モノ。
丁重な作りをしているが、なんだろう怖くない。映像テクニックを駆使してわざと怖くないように作っている気がしてホラーファンとしては生ぬるい。
末期がんの息子と母親の愛情が前面に描かれているのに、幽霊に怯える息子をノイローゼ扱いするだけで、なんかアンバランス。
それなりにホラー映画ファンからは支持されているようだが、私には面白くなかった。
この映画観たさに名古屋から大阪までわざわざ行ったのに・・・期待しすぎたのかも。


(2010年5月大阪新世界国際にて三本立て1,000円にて鑑賞)
 同時上映
  「インビクタス/負けざる者たち」「パーシージャクソンとオリンポスの神々」


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インビクタス/負けざる者たち

2010年09月21日 | ドラマ
2009年 アメリカ 134分 ドラマ/大作
監督/クリント・イーストウッド
出演/モーガン・フリーマン、マット・デイモン、ザック・フュナティ

(100点)オススメ!人種差別問題の実話を一級の娯楽映画に仕立てた感動作。

白人による人種差別に抵抗し27年も投獄されていたネルソン・マンデラ。国際社会の中で遂に釈放され南アフリカ初の黒人の大統領に選ばれる。黒人は熱狂し、白人は戦慄。しかし、マンデラは白人を追放するのではなく人種を超えた共同国家を目指し、その象徴として自国で開催が決まっていたラグビーのワールドカップを使って愛国心を煽る計画をたてる。だが弱小のラグビーチームで強敵国相手に活躍するのは無謀な挑戦であった。
実話を元に絶望的な状況でも決して諦めない姿を描いた感動作。


すごい映画だ。面白い!
人種差別という社会問題を扱ったお堅い映画なのに大衆的な娯楽映画になっているのが凄い。しかも実話だと言う。
話題作だったので知ってはいた。扱っているスポーツがラグビーのため日本人には感情移入できないと評価されているのを聞いていたが、そんなレベルの映画じゃない。その評価を聞いて私は興味を示さなかったのだが、名画座で三本立てで他の映画が観たくて仕方なく観たのだが、映画館で観れて良かった。
知的教養にもなるし、面白いし、良い映画。必見!


(2010年5月大阪新世界国際にて三本立て1,000円にて鑑賞)
 同時上映「エクトプラズム」「パーシージャクソンとオリンポスの神々」


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パーシージャクソンとオリンポスの神々

2010年09月20日 | ファンタジー
2010年 アメリカ 121分 ファンタジー/青春
監督/クリス・コロンバス
出演/ローガン・ラーマン、ピアース・ブロスナン、ユマ・サーマン
    アレクサンドラ・ダダリオ、ブランドン・T・ジャクソン

(80点)オススメ!少年漫画風の冒険ファンタジー

落ちこぼれだが普通の高校生パーシーはなんと神話の神様ポセイドンの息子だった!
怪物にさらわれたお母ちゃんを救うため、さらば学園生活。パーシーは同じように神様との混血児たちが集う場所に囲われ、そこで訓練を受けつつカワイコちゃんと知り合って、敵と戦うために冒険の旅に出る。メデューサーを倒したり、カジノで遊んだりしつつ目指すは神々の国!


ハりー・ポッターの監督による似たようなノリで、神の血を引く少年と強気なヒロイン、おちゃらけな子分の三人組が現代の各地を旅しつつファンタジー世界の住人と対決する少年漫画のノリの軽い冒険モノ。
飛び抜けた面白さもないし突っ込みどころもあるが、そこそこワクワクし、ほのぼのともしていて、退屈しのぎに観るには最適の一本。


(2010年5月大阪新世界国際にて三本1,000円にて鑑賞)
 同時上映「インビクタス/負けざる者たち」「エクトプラズム」


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ワイルドバンチ

2010年09月17日 | 西部劇
1969年 アメリカ 145分 西部劇/アクション
監督/サム・ペキンパー
出演者/ウィリアム・ホールデン、アーネスト・ボーグナイン

(90点) 西部劇に終止符を打った血みどろのアクション超大作

悪党共が夢の後。
時は20世紀初頭、西部開拓の時代は過ぎ去っていた。
ならず者たちは徒党を組み銀行強盗をするが、それは彼らを捕まえるための罠だった。捕まることはなかったが金の代わりにねじ止めを掴まされたギャング団はメキシコへ逃げる。そしてメキシコを牛耳る将軍と交渉し、鉄道で運ばれてくる軍の武器を盗むことになるが・・・。


娯楽活劇の王だった西部劇の末期に登場した骨太で男臭い超大作。無法者たちの滅びの美学と西部劇の終焉の美学が壮絶な暴力描写によって描かれる。
やっぱりこういう映画は大画面で観ないとね。どでかいスクリーンで観れただけでも満足。ハマリはしなかったけれど、なんか凄いことだけはわかった。凄い。


(2010年9月TOHOシネマ 午前十時の映画祭にて鑑賞1,000円)

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悪人

2010年09月16日 | ドラマ
2010年 日本(東宝)139分 ドラマ/サスペンス
監督/李 相日 脚本/吉田修一(原作者)、李 相日
出演/妻夫木聡、深津絵里、岡田将生、満島ひかり、樹木希林、柄本明

(79点) ベストセラー、主演女優賞受賞の話題作

馬鹿にしやがって馬鹿にしやがって馬鹿にしやがって!
切れた妻夫木君は出会い系で知り合ったひかりちゃんを殺してしまうのです。その後で同じく出会い系で知り合った絵里ちゃんは良い人で、嗚呼、俺はこんな出会いがしたくて出会い系を使ったんだ。ひかりちゃんを殺す前に出会いたかったと後悔しますが後の祭り、既に指名手配されてます。絵里ちゃんにさとされて自首しようとしますが、孤独な行き遅れ絵里ちゃんは寂しくなって待ったをかけます。そして二人で逃避行。事件の関係者の気持ちをよそに岬めぐりのバスは走るのです。九州だって冬は寒い!


公開直前にモントリオール映画祭で深津絵里が主演女優賞を受賞したことにより話題騒然、大ヒット御礼状態に。良い映画だとは思うけど李 相日監督の映画はどうも私には合わない。原作は素晴らしいのだろうと思った。
妻夫木君がカッコイイのだ。
あんなにカッコイイのに邪気に扱われて振られると言うのが、いくら映画の嘘だからと言って無理を感じた。妻夫木君、華ありすぎ。いくら金持ちだからと言っても岡田将生に画面上で勝っちゃっている。出だしでつまづいて、どうにもノレなかった。隣の女性客は号泣してたけど。殺されちゃう満島ひかりは良い子と嫌な子の両面を嫌味なく見せて上手いと思った。樹木希林のくだりはいるのかなー。二回目観たら普通に感動できるかも。


(2010年9月TOHOシネマにて1,000円で鑑賞)

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大怪獣出現

2010年09月15日 | SF
1957年 アメリカ 85分 SF/巨大生物パニック
監督:アーノルド・レイヴェン
出演:ティム・ホルト オードリー・ダルトン

(70点) 湖から現れる巨大カタツムリの恐怖!

原爆実験場近くの湖から巨大イモムシ出現!イモムシかと思ったらカタツムリの化け物なのね。エサとして人を襲い大量の卵を産む。一刻も早く卵を見つけ親とともにせん滅しなければ!
そんな大騒ぎのさなか指揮官は研究所の未亡人を食事に誘い、未亡人の娘は勝手に研究所に入って怪物の卵を孵化させる・・・。えーい、ダイナマイトでドーン!


1950年代のB級怪獣映画の中ではリアルな描写とストーリー展開で傑作とされている一本。日本でも45分程に編集されてサンダーバードの同時上映作として劇場公開されたらしい。多少ダラダラとしているので短縮版の方が面白いかも。怪物はカタツムリらしいが貝の部分がほとんど写らずにイモムシにしか見えないが、それなりに迫力があって悪くない。特別強いわけではないのもリアルだが、ストーリー部分でやたらと無意味に群像劇が繰り広げられ。ちょっと変な味わいを残す。興味がある方は観るべき一本。

(2010年9月セルDVD1,000円にて鑑賞)

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金星人地球を征服

2010年09月10日 | SF
1956年 アメリカ 68分 SF/侵略
製作・監督/ロジャー・コーマン
出演/ピーター・グレイブス、リー・ヴァン・クリーフ

(70点)チャチでチープなB級SFの古典。金星ガニ!

金星人の造型があまりにも有名なトホホSF。
金星人が地球にやって来る。不遇の天才科学者をたらしこんでスパイとし、要人をコウモリ型の洗脳メカを使って金星人のいいなりにして、さらに電気や水道、時計などあらゆるものを止めて、地球は、と言うか地方都市は大パニック。
邪悪な金星人は岩穴に隠れて地球人を遠隔操作。スパイにされた科学者の友人が立ち向かい、犠牲者を出しながらも案外あっさり退治。そしてカメラ目線で訴える。理想論で洗脳しようとする将軍様や教祖様的侵略者には気をつけなはれや!


腐ってもロージャー・コーマン、腐ったらロージャー・コーマンと言われるB級映画の帝王ロージャー・コーマンの製作・監督によるB級SF。
邪悪でユーモラスな金星人は金星ガニと呼ばれ映画以上に有名だが、出番は少なく寸足らずのハリボテで意外と弱い。だけど、そのトホホ感がまた突っ込みどころ満載でこのてのマニアにはたまらなかったりする。
覚悟して見ると意外とドラマ部分が面白かったりするのだが今回20年振りくらいに改めて見たら、やっぱりチャチ。でも、マニア待望のDVD化で売り切れ続出というガセネタが流れ慌てて購入。
ちなみに写真のシーンはない。面白そうな場面なのに残念。


(2010年9月セルDVDアマゾンにて1,500円で購入)

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ヒックとドラゴン

2010年09月09日 | アニメ
2010年 アメリカ 98分 ドリームワークス 3Dアニメ/ファンタジー
監督・脚本/ディーン・デュボア、クリス・サンダース(リロ・アンド・スティッチ)
日本語版声の出演/田谷隼、寿美菜子、田中正彦、岩崎ひろし

(90点)ドラゴンと少年の友情的ファンタジーの快作

荒くれ者たちばかりのバイキングの島では落ちこぼれの少年ヒック。島を襲う凶暴なドラゴンを助けたことで敵対するドラゴンとの間に絆が生まれる。傷ついたドラゴンの世話をするうちに性質が分かるようになり、退治するのではなく手なずける方法を獲得し、ドラゴン退治の訓練では落ちこぼれから一気にヒーローへと登りつめていく。しかし、ドラゴンを飼っていることは誰にも言えない秘密。だが結局は、その秘密はバレてしまいドラゴンは捕まり、謎とされていたドラゴンの巣への案内に使われ、ドラゴンせん滅のためバイキングたちは巣へと向かう。
ヒックはドラゴンを救うため仲間の少年たちとともに後を追うが・・・。


まるっきりノーマークの映画だったが、ある映画ファンの個人ブログで絶賛していたので気になって観に行った。3DはI-MAX以外では立体に見えたことがなかったのだがコレは良好だった。
内容は「血沸き、肉踊る、漫画映画」の魂に溢れていて、ドラえもんの劇場版とか劇場版クレヨン新ちゃんに近い感動があった。アバターのドラゴン調教部分だけを切り取ったような冒険活劇。
ただ、ちょっと期待して観てしまったので絶賛していた映画ファンほどの感動は得られなかったが、何度か観るとさらに面白くなるような気はした。
3Dは良かったがやはり画面が暗くなるので2Dでも有りだとは思う。


(2010年9月TOHOシネマにて3D版を鑑賞)

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借りぐらしのアリエッティ

2010年09月08日 | アニメ
2010年 日本 94分 アニメ/ファンタジー
監督/米林宏昌
声の出演/志田未来、神木隆之介、大竹しのぶ、竹下景子

(80点) ジブリは滅んでしまうのか・・・?

人の家の床下にこっそり暮らす小人族がいた。かつてはこの家にもたくさん仲間が住んでいたが今では一家族だけ。人に見つかったら引越しをしなければならぬと怯えながらも生活用品は人のものを少しづつ借りながら快適に暮らしていた。14歳になるアリエッティは今日から「借り」をすることが許され、好奇心いっぱい。その日、街から病弱な人間の少年がやって来て、少年はアリエッティを見つけてしまう。心優しき少年はアリエッティに角砂糖やおもちゃの家具をプレゼントするが、人に存在を知られた家族はここを離れなければならず・・・。

ジブリ最新作で宮崎駿が脚本・監修を勤めたことで大ヒットを記録。丁寧に作られた映画はシンプルで完成度が高いが、なんだろう?この余裕の無さは。新人監督を密着したドキュメントを見てしまったせいか、巨匠宮崎駿の存在とプレッシャーに押しつぶされそうな監督が痛々しく、それがそのまま映画に反映してしまったように見えてしまった。
我の強いお手伝いさんがアリエッティを追い込んでいく姿は若手にとっての宮崎駿そのもの。宮崎駿の影響が強すぎて若手の育たないジブリは滅び行くアリエッティと同じなのか。小さな世界でもがき苦しむ姿が美しくも痛々しく感じた。

あと映画の中身で気になったのはアリエッテイのお母さんの華のなさ。
ヒロインの母親としてはあまりに華がない。親戚のオバサンなら有りだが、王道のジブリアニメとしてヒロインのお母さんの記号ではなかった。原作がコレなのか強いこだわりがあるのか知らないが違和感を感じた。


(2010年9月TOHOシネマにて鑑賞)

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