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え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

地球を駆ける男

2023年01月18日 | クラッシック
1938年 アメリカ(MGM) 105分 冒険/ラブロマン/コメディ
原題/TOO HOT TO HANDLE
監督/ジャック・コンウェイ 脚本/ローレンス・ストーリングス
出演/クラーク・ゲイブル、マーナ・ロイ、ウォルター・ピジョン、レオ・キャリロ、ジョニー・ハインズ

(85点)スクープ映像求めて世界を駆け巡るクラーク・ゲーブルの恋と冒険の娯楽活劇

ニュース映画の猛烈カメラマンが世界を駆け巡り、戦争や事件のスクープ映像を体当たりでモノにしたり捏造したりライバルを出し抜いたり。そんな中で出会った女性パイロットと恋したり嘘ついたりバレたりジャングル行ってブゥードゥーに巻き込まれつつ行方不明のパイロットを救出したりするクラーク・ゲーブル主演の冒険活劇ロマンスコメディーの快作。

いやー、なかなかです。
映画黄金期のエネルギーとバイタリティーを感じる痛快コメディ。戦場シーンや戦艦の沈没シーン、未開の地の怪しい部族の儀式など見どころ満載。ベラベラ調子良く喋りまくる伊達男クラーク・ゲーブルのノリに巻き込まれ映画はけたたましくテンポ良く展開。
昔シネマテーク等で観た日本映画黄金時代の痛快喜劇(「巨人と玩具」とか「牛乳屋フランキー」とかクレイジーキャッツの映画とか)はこのあたりの映画をベースに作られたのかなーと思いながら楽しく拝見。
10枚組1800円のDVDのシリーズでこの作品の存在を知りクラーク・ゲーブルは好きな役者だしタイトルが良かったので気になった。今の時代では内容的に絶対作れない映画。当時は劇映画をメインに短編コメディや短編アニメ、そしてニュース映画をセットにして上映していたと聞く。まだテレビがなかった当時はニュース映画の役割は大きかったと思う。ニュースをメインに行く人も少なくなかったのかも。しかしこの映画で扱われているように戦争や事故や災害や事件の映像が演出されていたり時に捏造されていたりしていることも感じつつエンタメの一部になっていたのかなと興味深く感じた。
とかなんとか言いつつ普通にムチャクチャで面白いノリノリの馬鹿映画として楽しんだ。
古い作品、安物DVDだが画質に問題はなかった。むしろ85年前の映画でこの画質?!


 

(2023年1月18日所持DVDにて鑑賞)
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まぼろしの市街戦(リバイバル4Kデジタル修復版)

2018年12月09日 | クラッシック
1967年 フランス/イギリス 102分 コメディ/戦争
製作・監督/フィリップ・ド・ブロカ
出演/アラン・ベイツ、ピエール・ブラッスール
   ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド、ミシュリーヌ・プレール
   フランソワーズ・クリストフ、アドルフォ・チェリ
   ジャン=クロード・ブリアリ

(85点)伝説の反戦コメディするっとリバイバル

第一次世界大戦末期、敗色濃厚なドイツ軍は村に爆弾を仕掛けてトンズラ。やって来るイギリス軍を木っ端みじんにしようと言うのだ。しかしスパイによってその情報はスカート姿のイギリス軍に伝わる。爆弾処理の危険なミッションは下っ端の二等兵に押し付けられる。
いざ、その村に行ってみると村人もドイツ軍も撤退した後。でも残っていたドイツ軍に見つかって逃げ込んだ先は精神病院。患者に紛れて敵を欺くことはできたが、閉じ込められていた患者らが村に出てきてしまう。思い思いの恰好で楽しむ精神病患者らに王様として持てはやされる二等兵。
村爆発のタイムリミットが迫る中、陽気な精神病患者と能天気なイギリス軍とテヘペロなドイツ軍とハートのキングが右往左往。


全然知らん映画だったけど映画秘宝のオールタイムベストで二位に選ばれていて気になった一本。リバイバル上映されると聞いてどー言う映画かも知らずに狂喜乱舞。タイトルがいい。フランスらしい小洒落た風刺喜劇。精神病患者の奇行よりもイギリス軍の正装のスカート姿の軍人の方がよっぽど頭がおかしく見える。モンティパイソンのコントを見ているようだった。西洋落語というか良く出来た小話みたいな逸品。言う程凄くはないがじわりとくる。

(2018年12月8日名演小劇場にてスタンプラリー招待券にて鑑賞)
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カサブランカ

2017年12月07日 | クラッシック
1942年 アメリカ 103分 ドラマ/ロマンス/古典
監督/マイケル・カーティス
出演/ハンフリー・ボガート、イングリッド・バーグマン
    ポール・ヘンリード、クロード・レインズ

(99点) 君の瞳に完敗するボギーとバーグマンのメロドロマの名作

俺ボギー、ヒットラー率いるナチスドイツが大暴れしている頃、フランス領モロッコのカサブランカでナイトクラブを経営していた。
その頃のカサブランカは金持ちの難民たちがアメリカへのビザを求めて集まり、それに付け込む闇の組織や警察、ナチス等が入り乱れていた。
ひょんなことからアメリカ行きのビザが俺のところに。それを持ち込んだ男は消されビザは宙に浮いた状態。
そんなときかつて恋人だったイングリッド・バーグマンが活動家の夫とともに現れる。
てめーこの野郎、俺様を振っておいて今更ビザ目当てに近づいてふざけんなーと思ったが、バーグマンの真意を知り、焼け木杭に火が付き、男の中の男として知られる俺ボギーの男気を見せるのだった。
そんな愛の名作。


岐阜のシネックスでワーナー・ブラザース クラシック シネマ フェスティバルと題して入れ替え無し2本立て1000円での名作上映会が開かれていた。
なかなかの豪華ラインナップだったが都合上このカサブランカとオズの魔法使いの二本立てしか行けなかった。
何十年ぶりかで二回目の鑑賞だった。
前回観たとき程の感動はなかったものの普通によく出来たメロドラマとして鑑賞。
しかし、やっぱりイングリッド・バーグマンが超綺麗!!
ボギーもかっこいいけどイングリッド・バーグマンの美しさにニコニコしながら観てしまった。
NGT48の本間日陽(ひなた)に似てるなーと思いながらニコニコ観てしまった。
本間日陽、今年のAKB選抜総選挙で初ランクインにして初選抜に選ばれたと言うことで知った娘だったが、映画史に残る屈指の美人と同じ顔を持っているんだからそりゃ選ばれるわな。と思いつつニコニコ鑑賞。
本間日陽が美人と言うよりイングリッド・バーグマンがアイドル顔なのかも。

  
カサブランカのイングリッド・バーグマンとNGT48の本間日陽、似てる・・・。


(2017年12月6日岐阜シネックス 二本立て1000円)
 同時上映「オズの魔法使い」
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シェーン

2016年05月15日 | クラッシック
1953年 アメリカ 118分 西部劇
監督・製作/ジョージ・スティーヴンス
出演/アラン・ラッド、ヴァン・ヘフリン、ジーン・アーサー
    ブランドン・デ・ワイルド、ウォルター・ジャック・パランス

(100点) 観てなくても知ってる名作中の名作西部劇。カッチョイー♪

何処からともなくやって来たシェーン。
西部のとある牧場で御厄介。そこのガキンチョに妙になつかれる。
その牧場の一家はその辺を仕切ってるジャイアン的な親分の嫌がらせで追い出されそうになっていた。
恩義から味方しシェーンはその抗争に立ちいていき、敵をやっつけて何処かへ去ってくのだ。
聞いたことのある音楽にのってガキンチョの「シェーン、カンバーク」が荒野に響く。


観てなくて誰もが知ってる西部劇の名作「シェーン」。
私も観たことがなかったが会員になってる名演小劇場でデジタルリマスター版が公開していて観るつもりだったが、見逃してしまう。でも観たくて会員割引で千円で観れたのに岐阜での限定上映に1500円プラス交通費1000円だしてわざわざ観に行った。
でもその価値は十分ある名作だった。
とは言えドハマリはしなかったが時間があっという間に過ぎるくらいは面白かった。
もー超シンプル。西部劇の王道。
あの有名すぎるラストシーンが思ったよりも暗い夜明けでビックリ。
薄暗くてよく見えねーよ。
子供の母親とのロマンスもある映画かと思いきや旦那も健在だったのね。
子供目線のヒーロー像としてのシェーンはカッコ良すぎ。必見。


(2016年5月岐阜シネックス1500円交通費1000円にて鑑賞)
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笛吹川

2016年05月15日 | クラッシック
1960年 日本(松竹) 123分 白黒/一部着色 時代劇/反戦
監督・脚本/木下恵介
出演/田村高広、高峰秀子、市川染五郎、岩下志麻、川津祐介
   中村万之助、渡辺文雄、中村勘三郎、加藤嘉、松本幸四郎

1960(昭和35)年キネマ旬報ベストテン4位/第11回ブルーリボン賞ベストテン9位・男優助演賞(織田政雄)/NHKベストテン5位/シナリオ賞
(80点)戦国時代の合戦絵巻の裏側で武田信玄側の滅亡に翻弄される百姓の三代記

戦国時代、武田家が納める土地に笛吹川があり、その川辺に暮らす貧乏百姓がいた。
武田信玄と同じ日に生まれたその百姓の子供は実直な父親の言うことを聞き戦には参加せず百姓として暮らす。
高峰秀子と結婚したりするが、叔父。母親までが武田家に仕えたりし、やがて滅亡していく武田家とともに息子たちも戦地へ向かい、一家も滅亡していく。
名匠木下恵介が戦国時代を庶民の目から描いた反戦映画。


木下恵介監督を描いた「はじまりのみち」が面白く、そこでも紹介されていた本作がたまたま岐阜ロイヤル劇場で上映されていたので「シェーン」と一緒に観に行く。
二時間の映画だが四時間半の映画を観たような感じ。
評判の悪い着色映像は退屈になりがちな物語りを映像的なアクセントで持たしてくれていると私は解釈。
後半、息子たちか軍国主義の若者のように犬死へと向かうあたりで、この映画の凄みを感じれた。


(2016年5月岐阜ロイヤル劇場500円、交通費1000円にて鑑賞)
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駅馬車 (デジタル・リマスター版)

2014年12月26日 | クラッシック
1939年 アメリカ 99分 西部劇
監督・製作/ジョン・フォード
出演/ジョン・ウェイン、トーマス・ミッチェル、クレア・トレヴァー
    ルイーズ・プラット、ジョン・キャラダイン、ドナルド・ミーク
    ジョージ・バンクロフト、アンディ・ディヴァイン、バートン・チャーチル
    フランシス・フォード

(100点) やっと劇場で観れた最高峰の娯楽映画

ジョン・フォード生誕120年を記念してデジタル・リマスターで上映。
アリゾナからニューメキシコへ、インディアンの襲撃の危険が迫る中、それぞれ問題を抱えた乗客を乗せて駅馬車が走る。
終着駅には悪党との決闘が待っている。
いろいろ詰まった西部劇・映画の最高峰。


やっと劇場で観れた。
でも疲れていてちょっと寝てしまった。
観るのはこれで3回目だが、観るたびに物語の深い部分を感じて、やっぱり名作だなー。
またどこかで上映したら観に行きたい。


(2014年11月中川コロナにて有料鑑賞)

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釈迦

2014年12月12日 | クラッシック
1961年 日本(大映) 157分 ドラマ/史劇/大作
監督/三隅研次
出演/本郷功次郎、勝新太郎、川口浩、市川雷蔵、山本富士子、中村玉緒、京マチ子

(70点) 頑張って無理して作った東洋の宗教歴史スペクタクル。

釈迦の生誕から入滅までを壮大なスケールで描いた歴史スペクタクル。
お釈迦様になるべくして生まれたシダルタ王子が国王の座を捨てて修行の道へ。
煩悩と闘い悟りを開きブッダとなる。
そんでもって人々の心の苦しみを救い、仏教の礎を開くのだった。
そこへ永遠のライバル勝新ことダイバ・ダッタが立ちふさがる。
そんな日本初の70ミリ映画。


ハリウッドの聖書超大作「十戒」とか「ベンハー」とかを意識して作られたと思われるアジア的歴史宗教超大作。
手塚治虫の「ブッダ」で描かれている内容と一緒。
岐阜のロイヤル劇場で上映されていたので、この手の映画はスクリーンで観るべきと思い観に行った。
他のレビューなどでは「日本人がインド人を演じているのに無理がある」と言われているが「ハリウッド映画でイスラム人をアメリカ人が演じている」違和感と一緒なので頑張って作っている感は感じられるし、それなりに面白く拝見できた。
上映されたのは35ミリバージョン。


(2014年7月頃、岐阜ロイヤル劇場にて500円にて鑑賞、交通費1000円)

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静かなる男

2014年11月11日 | クラッシック
1952年 アメリカ 129分 ドラマ/人情喜劇
監督/ジョン・フォード
出演/ジョン・ウェイン、モーリン・オハラ、ヴィクター・マクラグレン

(80点) 元ボクサーが恋して喧嘩して大騒ぎの古臭い王道人情喜劇の秀作

アメリカでボクシングのチャンピオンになったジョン・ウェインだったが対戦相手を殴り殺してしまった心の傷を抱えていた。
生まれ故郷のアイルランドの田舎町で静かに暮らそうとやって来た。
そこで勝ち気な行かず後家の美女に一目惚れして結婚しようとするが、土地問題で美女の兄と対立してしまう。
田舎の慣習で好きあっていても一緒になれないもどかしさにイラつくジョン・ウェインは遂に封印していた拳で決着つけるべく兄と殴り合いの大喧嘩を開始。
そんでもって田舎町はヤンヤヤンヤの大騒ぎ♪


西部劇の巨匠ジョン・フォードの生誕120周年を記念してのリバイバル公開。
もう一本の「駅馬車」が間に合わなかったのでコチラを観る。
流石に今観るには作りが古いが、それでも時間が経つとジワジワくる。
意外と恋が成就するのが早いのに拍子抜けしたが付き合いだしたり結婚したりするのに村の慣習で手こずるのが主題だった。
それなりに面白かったが映画館でなければ最後まで観れなかったと思う。


(2014年11月中川コロナにて有料鑑賞)

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潮騒 (山口百恵版)

2014年06月22日 | クラッシック
1975年 日本(東宝) 93分 文芸/アイドル
監督/西河克己 原作/三島由紀夫
出演/山口百恵、三浦友和、初井言栄、有島一郎、
    津島恵子、丹下キヨ子、石坂浩二(ナレーション)

(70点) 百恵・友和のゴールデンコンビによる文芸アイドル映画

伊勢湾の歌島を舞台にちょい金持ちの娘 百恵と貧乏漁師の友和が惚れ合う。
しかし、身分の違いと島の慣習とそれぞれの思惑で引き裂かれそうになるが、友和が頑張って百恵が耐えてなんとかするのだ。


吉永小百合版を先に観てしまったので吉永版の方がしっくりしてしまうが、コッチの方がアイドル映画っぽい。
何故か神島が歌島と改名されてるのが気になった。


(2014年6月頃レンタルDVD70円で鑑賞)

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駅馬車

2014年04月20日 | クラッシック
1939年 アメリカ 99分 西部劇
製作・監督/ジョン・フォード
原作/アーネスト・ヘイコックス 脚本/ダドリー・ニコルズ
出演/ジョン・ウェイン、トーマス・ミッチェル、クレア・トレヴァー
   ルイーズ・プラット、ジョン・キャラダイン、ドナルド・ミーク

(100点) これぞ映画だ!映画の全てが詰まった傑作中の傑作!!

ジェロニモ族の襲撃の危険が高まる中、西部の荒野を走り抜ける乗合馬車。
酔いどれ医者、娼婦、気弱な酒のバイヤー、若く美しい貴婦人、賭博師、銀行の金を横領した頭取を乗せて、途中お尋ね者のジョン・ウェインが加わり、いろんなことがあって西部の荒野を駆け抜ける。


観るのは二回目。
やっぱ面白いよ!すげー面白いよー!!
時代考証とか文化的背景などが分からないと全てを理解することは出来ないけれど察することは出来る。
深いよー。痛快娯楽作だけどロードムービーで人間ドラマで恋愛ドラマで犯罪サスペンスで人情喜劇でスペクタルで、もう映画の醍醐味の盛り合わせ。これでたったの99分って!

本当は先週、岐阜で劇場公開していて観に行くつもりだったのだが、行く予定にしていた平日休みが同僚のインフルエンザによって休めなくなり観に行けなかった。
仕方なく以前買ったままで観ていなかった廉価DVDを観た。
前回はレンタルビデオ屋の8インチのテレビデオで観たのでそれよりは大きい21型テレビなので迫力は3倍。
これ程の名作なのでいつかは劇場で観られることを期待。


(2014年4月10年前に買った廉価盤にて鑑賞)

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王将

2014年04月10日 | クラッシック
1948年 日本(大映) 94分 ドラマ
監督・脚本/伊藤大輔 原作/北条秀司
出演/阪東妻三郎、水戸光子、三條美紀、奈加テルコ
    小杉勇、滝沢修、三島雅夫

(60点) 実在の伝説的将棋師坂田三吉の夫婦愛を描いた古典的名作らしい。

貧乏暮らしの素人天才将棋師 坂田三吉は家財や幼い娘の着物を質に入れて今日も将棋を指しに行く。
妻はその貧乏暮らしに自殺まで考えるが夫の純真さに惚れていて支えることを誓う。
支援者も現れプロとして宿命のライバルと名人戦に挑む。
そして妻は勝利を祈り太鼓たたいてお経絶叫!


全国のDVDレンタル店で「昭和キネマ横丁」として特設コーナーが設けられた。
これまで買うしかなかったような通な名作も並んでいて嬉しい。
将棋の世界を描いた名作かと思い借りて観た。
え?こんな映画だったの?
大衆的芸術娯楽作だとは思うけど印象に残るのは南無妙法蓮華経。
スタジオセットの大阪の下町の長屋風景と南無妙法蓮華経。
とうへんぼくキャラの三吉と南無妙法蓮華経。
妻の妄信的な、南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経。
娘役の三條美紀が現代的で無駄に綺麗だなと、南無妙法蓮華経。
嗚呼、南無妙法蓮華経・・・。


(2014年2月USVレンタル70円にて鑑賞)

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アンダルシアの犬

2014年03月31日 | クラッシック
1928年 フランス 17分 アート/アヴァンギャルド
監督・製作・脚本/ルイス・ブニュエル
共同脚本/サルバドール・ダリ
出演/ピエール・バチェフ、シモーヌ・マルイユ、ハイメ・ミラビエス
    サルバドール・ダリ、ルイス・ブニュエル

(100点) 紀伊國屋書店版は音楽付劇場公開版!

月夜、細長い雲が月の前を通り過ぎていく。
男の持つカミソリは女性の眼球を切り裂きながら通り過ぎていく。
タンゴのリズムに乗り、男は自転車を走らせ、大通りで転倒し息絶える。
そして部屋では男と女が争い、男の手には無数の蟻が群がる。
ピアノにくくりつけられた牛の死体と牧師様。
扉を開ければそこは海。
男と女は踊るように消えて行く。


アート系の映画にハマるきっかけとなった映画の一本。
シュルレアリズム映画の金字塔として語られ、ダリとの合作で生まれたブニュエルのデビュー作。
もともとサイレントなのだが、1960年に監督の指示により「トリスタンとイゾルテ」と「コンチネンタルタンゴ」がつけられたバージョンを観た。
その印象が強かったのだが後に出たビデオやDVDでは中途半端な幻想的な音楽がつけられていて、ずっとこの劇場版を探していた。
それが紀伊國屋書店から出ていることを知ったが、お値段が約5,000円とちょっとお高め。しかしアマゾンで調べたらプレミアがついてか15,000円くらいで取引されていた。
一年近く買うのを迷った挙句ソフマップで一割引きの4,500円で購入。
さっきアマゾンをチェックしたら3,000円ほどで売られていた・・・。
特典としてテレビドキュメンタリー「ブニュエルの秘かな楽しみ」が同時収録されているがダリと共作の「黄金時代」とのカップリングの方が嬉しかった。「黄金時代」は気になりつつ未見。


(2014年1月セルDVD購入鑑賞)
(初回鑑賞1980年代ゴールド・シルバー劇場フブニュエル回顧特集にて)

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パピヨン

2014年01月18日 | クラッシック
1973年 フランス 151分 ドラマ/脱獄
監督/フランクリン・J・シャフナー
出演/スティーヴ・マックィーン、ダスティン・ホフマン

(100点) 地獄のような刑務所から逃げろパピヨン

脱獄だよ人生は。
俺、パピヨン。
無実なのに13年も地獄のような監獄で強制労働。
偽札作りの名人ドガのボディガードしてドガの金で逃げるのさ。
でも罪人よりタチの悪い警官たちに金だけ取られてまた独房。
それでも自由を求めて脱獄しては捕まり、脱獄しては捕まり。
仲間たちの多くは死んだ。
でも俺は生きている。
しかし何度も脱獄したせいで島流し。
そこでドガと再会。
俺、パピヨン。
絶対逃げられないこの島から泳いで逃げるぜ。泳いで逃げたぜ。
ドガは付いてこなかったぜ。
でもそのあとすぐに法が改正されその監獄は閉鎖されドガは解放されたとか。
俺、パピヨン。俺、パピヨン。脱獄だよ人生は~!


子供の頃、日曜の昼にテレビでやっていて偶然観てよくわかんないけど衝撃を覚えた作品。
いつかちゃんと観たいと思いつつ、ココ最近レンタル屋で探していたのだが以前は確かあったのに何故かなくなっていた。
TUTAYAの発掘良品で見つけてやっと観ることが出来た。
面白かった。
子供の頃観た印象とは若干違っていたが面白かった。
数奇な運命を辿るパピヨンの物語に戦慄と脅威と感動。
ほとんど男とジャングルと監獄しか出てこない男臭い映画だがマックィーンとホフマンにタイプの違う男の色気を感じる。


(2014年1月TUTAYAレンタルDVDにて鑑賞)

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パリの恋人

2013年11月05日 | クラッシック
1957 アメリカ 103分 ミュージカル/ラブロマンス
監督/スタンリー・ドーネン
出演/フレッド・アステア、オードリー・ヘプバーン
   ケイ・トンプソン、ミシェル・オークレール、スージー・パーカー

(75点) オードリー&アステアがパリで歌って踊って恋しちゃう♪

アメリカのファッション誌がファッションを牽引しようと本場パリへ殴りこみ。
カメラマンフレッドがインテリかぶれの書店員オードリーをモデルにスカウト。
一行は憧れのパリで撮影とショーに挑む。
そして例によってフレッドとオードリーは恋仲に。
でもオードリーはイケメン思想家にもー夢中。
やきもちを焼くフレッド、そして痴話げんかの果てに仲直り。
そんでもって歌って踊る華の都パリ♪


「ティファニーで朝食を」「麗しのサブリナ」と共にヘップバーン特集がやっていてコレだけ未見だった。
嫌な奴しか出てこないし、初老のフレッド・アステアにキスされたくらいで恋に堕ちるヘップバーンってどーよと思うそんな物語はどーでもよく、ダンスシーンを楽しむだけの映画だった。
画面構成や色使いは凝っていてそこが売りの映画。
そう割り切ってみると楽しいミュージカル。
ただ黒地のテプラで貼り付けたような字幕はせっかくの画面を潰してしまい最悪だった。
なんで!?


(2013年10月中川コロナにてポイント鑑賞)

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第七の封印

2013年09月29日 | クラッシック
1956年 97分 スウェーデン ドラマ/クラッシック
監督・脚本/イングマール・ベルイマン
出演/マックス・フォン・シドー、グンナール・ビョルンストランド、ニルス・ポッペ、
    ビビ・アンデショーン、ベント・エーケロート、グンネル・リンドブロム

(70点) 死神とチェスする宗教映画

十字軍から生還した騎士だったが、その後ろにはしっかりと死神がついて来ていた。
チェスの勝負を持ちかけなんとか死を免れようとするが、やはり死神は手強い。
そんな旅を続けながら道中、旅芸人の家族やその他の皆様と知り合い行動を共にする。
魔女狩りの火あぶりに遭遇しつつ懐かしの我が家へ。
しかし、死神とのチェス勝負は佳境に迫っていた・・・。


映画史上に残る名画の一本だが、聖書に疎く、しかも半世紀以上も前の映画。それでもそれなりにインパクトがあり、思ったほど難解でもつまらなくもなかった。でも、死神とチェスする宗教映画くらいの認識しか私には理解できなかった。きっともっと深いのだろう。
ただ音楽の使い方とか演出とかがコントのノリに近くてちょっと笑えた。
いや、この映画を茶化した「モンティパイソン」のコントを先に観てしまっているのでそう感じただけなのだが。


(2013年9月今池シネマテークのベルイマン特集にて有料鑑賞)

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